なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 (ハヤカワ文庫 NF 562)
- 早川書房 (2020年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150505622
作品紹介・あらすじ
マインドフルネス瞑想によって、知覚はいかに変容しうるのか? 進化心理学×仏教で導く、世界と人間の「真理」。解説/魚川祐司
感想・レビュー・書評
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2020-08-16 ロバート・ライト「なぜ今仏教なのか」読了
仏教と言っても西洋仏教。著者の専門分野である進化心理学を引き合いにして、「苦」の仕組みを解き明かしていたりして面白い。
巷の瞑想本とは一味違う。
そしてどうしてもワッツやイーガンのテーマ(知性と意識/アイデンティティ)を考えてしまう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西洋人が仏教の考え方、主に瞑想に主眼を置いて説明してくれる本で、仏教についてなじみがないであろう西洋人を読者と想定して書かれているので、わかりやすく面白い整理だとは感じたが、翻訳本特有の難解さなどもあり途中で断念してしまった。
余裕ができたらまたトライしたい -
やっと読み終わった。まだ私には難しいのかも。
翻訳が合わないのかな。 -
難解。
気の持ちよう。 -
マインドフルネスという概念のインストールができて良かったしマインドフルネス的手法が必要で役にも立つ人生の局面は沢山あるとは思う しかし人はその時の感情によってある思考モジュールが優位になっているだけ みたいな説明はロマンチックを切り捨てているような気がして 瞑想がうまくなるよりも何かにめちゃくちゃ翻弄される人生の方がいいとか思ってしまい途中で読むのをやめた でもわたしみたいなひ弱精神持ちは技術としてマインドフルネスを身につけるとよいのだろうな
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仏教は宗教ではなく哲学ですね。
「仏教の世界観は、科学の研究成果と齟齬を来さない」(ちくま新書「現代語訳 般若心経」玄侑宗久)ということを改めて確認。 -
仏教の瞑想について、進化生物学や自身の体験をもとに解説
無我の内向き、外向き、空の考察など納得
西洋の仏教ならではの視点 -
タイトルから仏教についての現代解釈、解説本だと思ったが、予想に反し、飛ばし読みで読了
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タイトルにひっかかる人がいるかもしれないが、著者は仏教徒ではない。”仏教のすすめ”ではないのでそこはご安心を。
基本は自己意識についてのけっこう最新の認知科学・心理学の観点の紹介で、あわせてそれが仏教から見た人間・生き方についての捉え方と通底していることを、著者自身の瞑想等の体験もからめて解説している。砕いていうと、心安く生きるためにどんな気の持ち方をしたらよいかを、ちゃんと納得したい人のための本、と言えるかもしれない。
僕ももちろん仏教徒ではないし、この本を読んで仏教に入信したりはしないが、いろいろ興味深かった。納得感もけっこうある。 -
マインドフルネスからの仏教哲学本