〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源 (ハヤカワ文庫NF)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 早川書房 (2020年12月3日発売)
3.33
  • (6)
  • (11)
  • (15)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 495
感想 : 17
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150505660

作品紹介・あらすじ

話し言葉や音楽は、自然界の痕跡に満ちている!? 大ヒット『ヒトの目、驚異の進化』の理論神経科学者が、聴覚系と進化の謎に挑む

みんなの感想まとめ

言葉や音楽の起源を探る本作は、脳の進化と聴覚の関係を深く掘り下げています。著者は、言語が自然界の音を模倣し、音楽が人間の動作音から生まれたという独自の視点を提唱。読者は、脳の神秘や進化の過程に気づかさ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 言葉を理解するということは脳の進化によるもの。基本的には生活音を聞き取る能力が発達したもの。それは音楽を聴くことも同じで、元を正せば生活音のリズムを聴いていること。言葉を聞いて理解できることを何も不思議に思わずに生活してきていたので、脳の神秘さを理解するとともに、まだ脳は進化の過程なんだろうなと思う。

  • 言語は自然界の物理現象の音を模倣しており,音楽は人間の動作音を模倣しているというユニークな説を提唱している.実際の言語と自然界のデータをもとに議論しているが,提唱している説が奇抜なために,使用されているデータも偏りがあるようなときもあるように感じた.しかし,言語の発音には一定の法則が感じられるようになった.

  • 仮説としての言語(話し言葉)と音楽の起源。
    とくに音楽の起源については説得力がある。

    「聴覚がどれほど環境音に敏感で正確か」といったあたりから話が始まるのだけど、これのあたりが際立っておもしろい

    ただし音楽に対する感覚は「生得的か、学習するものなのか」というあたりはかなりあやふや。
    マイナースケールから感じる物悲しさに「まったく生得的なところはなく社会的に構成されている」とはあまり思えない。
    ただスケールは明らかに各文化によって構成されているのは明らかなので、ちょっとこのあたりも突っ込んで読みたかった。


    『ヒトの目、驚異の進化』

  • 2021-01-15
    おそらく主張していること-言語は物体の発する音の、音楽は人間の発する音の、特徴を真似るように進化した-は間違っていない。
    しかし、どうも論の進め方に違和感がある。
    自説を補強する証拠だけを選んで書いているように見えるんだよなあ。いや、当たり前なんだけど。
    なんだか、トンデモの論の進め方の匂いがするのです。

  • 言語はもともと身につけるための素質を持っていたのか、後天的に身につけたのか。
    私たちの脳はなぜ音楽をするのか、なぜ踊るのか、なぜ感情に訴えるのか、、、を科学的に解き明かす本でした。
    音楽を学ぶことの良さを追求するのに良い先行研究になりそうな本でした。
    すべての原点が自然!人の行動!
    日常では気づかない、意識しない音の気づきがあって意識するようになりました。

  • 『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』の作者による「音」と「言語」の話。
    『ヒトの目…』で思ったんだけど、この作者は「ヒトが今使っている機能(文字を読むとか音楽を聞くとか)は、元々ある機能(敵を見つけるとか同族の状態を知るとか)を転用したもの」というスタンスでずっといる。
    前作が「視覚」で、今作が「聴覚」かな。そう見るとスッキリした2冊目だと思う。

    主題は2つで
    ①物理現象による音(”ぶつかる””すべる””鳴る”)を模倣することで、私達は言語を操っている
    ②音楽は私達の動作音(どこへ行くか、ドップラー効果など)を模倣/抽出/強調している
    ってとこかな。
    アリストテレスは「芸術は自然を模倣する」なんて言ったけど、本当にそれは正しかったかもしれないわけだ。(ワイルドに言わせれば「自然こそが芸術を模倣する」なんだけど)

    個人的に面白かったのは①。『言語の本質』でもあったけど、いわゆる「ブーバ/キキ効果」と呼ばれるものが関わってくるかもしれない。なぜ尖ったほうが「キキ」と呼ばれるのかまでは分かっていないけど、つまりこういった形のものがどのような音を鳴らすのか、というイメージを備えている(あるいは学びやすい)種が生き残りやすかったということも考えられる。あとはオノマトペもそこに絡んでくるかな。
    思いがけず言語学的な部分でリンクするところがあり面白かった。

    でも②はなー…。音楽に明るくなさすぎて、あんまりイメージしずらかったような。
    しょうがないっちゃしょうがないけど、こっちは動画のほうが楽しめたかもなぁ…。

    あとチラッとスタニスラス・ドゥアンヌが出て来て笑ってしまった。アントニオ・ダマシオとかも好きそうだね…(思想的に)。

  • 2.9

  • 言語と音楽の起源についての仮説と検証。おそらく言語も音楽も持っていない現生人類と現在の人類は機構的にはなんら変わりはないのに、なぜ現在のヒトは言語や音楽を理解できるのか。
    自然を利用して生まれ、自然と別の実体となって進化を続けている”文化”というものに実感を持った。面白い。

  • 「音楽は"歩く"」 私には新しい視点で、面白く読めた。日常生活で耳にする会話、音楽などに当てはめて検証するのも面白そうだ。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/755506

  • 「ヒトの目、驚異の進化」の著者の続編的な作品ということで読んでみたが、予想を裏切らず前作同様とても興味深い内容に満足。言語と音楽の起源をオリジナリティ溢れる仮説に基づき、独自の定量的・科学的アプローチを用いて考査、理論構築していく。文化は自然を模倣しており、文化と人間は共進化の関係にあるということに納得。

  • わたしはドミソのミがフラットすると誰もが悲しい和音だと感じることに大変興味がある。その解のひとつになりうるか?と思い本書を手に取りましたがイマイチピンとこなかった。。

  • 言葉や音楽の能力は脳の他の機能を転用したものだとか、人の動作との関係というところまではよいのだけれど。メロディーの話になって、ドップラー効果とか言い出すのは如何なものか。人の動作くらいでドップラー効果はほとんど生じないだろう。音が高い低いというのは楽譜がそう書いてあるから誤解したもので本当は人に接近する動作だなどと言うが、そもそも周波数の高い音を上に記載するのは人間の感覚がそう感じるから楽譜もそうなったではないのか。初めに結論ありきで無理やりこじつけた感じがする。

  • 文字は私たちが自然界を認識するときに用いている能力をそのまま転用できるようにデザインされている。この仮説を諸言語の文字における特定のパターンを説明頻度、自然界におけるそれと比較するなどの手法を用いて科学的に実証していく。
    音楽についても自然の音、特にドップラー効果を援用しつつ同様の議論を展開。
    所感としては1つのことを説明するための文章がとにかく長い、長い。

  • 前作「ヒトの目 驚異の進化」と同時に購入して、読み進めた。前作は3章までが抜群におもしろくて、4章(文字のところ)で「うん?」となった。そして、本作はまったくその続きだった。だから、ずっと「うん?これって科学?」なんて思いながら読んだ。どうも、すべてが著者の主観でしかないように思えるのだ。どこまで、一般化されているのだろうか。他の研究者の研究内容の引用もあるから、まんざら「トンデモ本」ということはないのだろうけれど。まあ、とにかく、解説が伊藤亜紗さんだったので、なんとか最後まで、読もうと思って読み通した。まあしかし、読んでいるうちにいろいろと身体にしみこむことはあって、帰りの電車で読んで、駅から家に向かう間、自分の足音と、カバンがすれる音を聞きながら、これは確かに音楽だ! なんて思ったりもするわけです。しかしなあ、やっぱり、ドップラー効果が音楽の高低につながるのかなあ。

全15件中 1 - 15件を表示

著者プロフィール

カリフォルニア工科大学の特別研究員、レンセラー工科大学の准教授を経て、現在、2AI Labsの主任。邦訳書に『ひとの目、驚異の進化――4つの凄い視覚能力があるわけ』(インターシフト)がある。

「2013年 『<脳と文明>の暗号 言語・音楽・サルからヒトへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マーク・チャンギージーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×