スケール 下 万物を支配する「大きさ」の法則 (ハヤカワ文庫NF)

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  • 早川書房 (2022年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150505974

みんなの感想まとめ

多様なスケールを横断し、共通する法則を探求する本作は、都市や企業の成長を物理的なネットワークや社会的なつながりを通じて描き出します。下巻では、都市の経済やインフラの成長に関する具体的なデータが示され、...

感想・レビュー・書評

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  • 2024.08.19
    とうとう読み終えた。
    様々なスケールを横断して、共通する法則を導き出す夢のようなプロジェクト。

    下巻は都市の話から始まる。
    ジェインジェイコブスは本当にそろそろ読まねば、、と反省。
    都市には義母の経済が働く様をガソリンスタンドの必要数と都市規模のグラフでわかりやすく説く。一方で、レストランの数は都市が大きくなるにつれ増えていく、超線形的スケーリングを示す。
    物理的なネットワークは、生物の血管のようである。一方で、人々のネットワークはかなり早い速度で増大する。インフラは規模の経済が働き、その上の社会ネットワークやイノベーションはより増大していく。

    無限の成長はライフペースの無限の加速をもたらす。
    一方で、資源は有限であり、ライフペースの無限の加速には物理的限界がある。この限界を乗り越えるために、人類はイノベーションにより時計をリセットする。電話は鉄道、インターネットなどの発明だ。

    ところで企業が死ぬのは、マーケットの成長速度に対して、企業自身の成長が相対的に追いつけないからだ。

    持続可能性とは、本当に破滅に向かう自転車操業の上に成り立つものなのかもしれない。。

    この本は後記まで面白かった。
    ビッグデータと物理学者の話は非常に示唆的で、データが多ければ多いほどいいのではなく、昔の科学者はより少ない情報から正しい仮説を立ち上げてきている。逆に膨大なデータは相関性を因果関係と誤って理解する可能性も孕む。多い方が良いなんてことはなく、いつの時代も本質をしっかりと掴む力が大事になる。

  • ジェフリー・ウェスト「スケール(下)」読了。生物から都市を経て企業 へつながっていく連鎖に惹かれた。べき乗則等の原理に基づき別々の事象がスケールし統一できることに驚いた。指数関数的な成長は、その前提に、無限のエネルギーや資源の供給があって成り立つ。しかし実際にはそのような事はありえない。そこでイノベーションによるパラダイムシフトで異なる指数の成長軌道を得てそれを繰り返す、そのプロセスが特に興味深かった。加えて終章にある著者の主張は、とても胸熱で共感できた。

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