- 本 ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150506049
作品紹介・あらすじ
効率性や日々のSNS通知に追われ続ける現代人にできる最大の抵抗は「何もしない」ことだ。自らの思考と創造性を取り戻す術とは
感想・レビュー・書評
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1日8時間労働が当たり前になったように、何もしないことを当たり前にしていくために、できることを少しずつやっていく
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何も言わせずにすます権利
アテンションエコノミーへの対抗
"公共空間もどき"
"理想的な公共空間では、私たちは行為主体性を持った市民としてみなされる。それが公共空間もどきだと、消費者か、その場のデザインを脅かす存在のどちらかにしかならない"
ただほど高いものはない
非商業的な空間が失われていくのと同じように、自分の時間と行動が全て商業的なものになりうると私たちは気づいている
エピクロスの庭園、20世紀アメリカのコミューン運動
→駆られる生活からの逃避
ウォールデン2
BFスキナー
ディオゲネス→パフォーマンスアーティスト
行動を通じた暗黙の慣習の拒絶、撹乱、皮肉混じりの同一化→相対化
→社会への同化はしないが完全な脱出もしない
ソロー
"制度の内側に身を置く政治家や議員は、制度そのものをはっきりとありのままに眺めることができない"
→ゲーデルの不完全性定理みたい。
(アテンションエコノミーの)拒絶を選択できるのは、十分なソーシャルキャピタルを持ち合わせている人に限られるかもしれない
真の拒絶とは質問の前提条件そのものの拒絶
注意を妨げるもの→観察は終了した、あらゆるものを見尽くしたと宣言したくなる傾向
"注意が新しいものに引き寄せられる性質を持つのなら、注意を持続するには対象の中につねに新しい視点を見出さなければならない"
→意思は"精一杯注意を向続けさせるもの"
"注意の再配置"
最初の注意は努力がいる。でも一度築いた視点や解像度は失われない、注意による世界の描出における非対称性
Snsのフィード
→コンテキストの欠如、悪用、扇動
私たちのまともな思考を阻む
何もしない、は注意経済から離れることであり別のフレームワークでほかの活動に従事するということ
"何もしない"は時は金なりな資本主義、注意経済の枠組みに自分を取り戻す政治的抵抗行為
物質的経済→注意経済
曖昧さや非効率性の受用 -
何回も読み直したい。
抵抗することとはどう言うことか。
それは体を休めることでも運動することでもない。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/803324 -
本書がライフハック的なミニマリズムを推進する本だと思ってる方、購入はやめておいた方がいいです。
難解。散文的だし正直とても読み辛い。
感想という感想も飛ばし読みしすぎてないんだけど、自分がこの本を読めるレベルになるまで(来るかわからないが)寝かせておくことにする。 -
309/オ