そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1976年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150700010

感想・レビュー・書評

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  • こちらを読んだきっかけは『屍人荘の殺人』/今村昌弘さんの作品に登場するキャラクターがアガサ・クリスティやクローズドサークル、ホワイダニット等のミステリ用語を多用していてそれらを知らない自分は分からなかったので読んでみようと思いました。

    時代背景の理解や翻訳のわかりにくさはあるものの、会話を中心に展開されるストーリーが読みやすくてあっという間に読んでしまった。

    インディアン島(今や島の名前からして…笑)に招かれた10名、子守唄に擬えた方法で順番に殺されていく。犯人は招いたオーエンという富豪かと思われたが、島には身を潜める場所もなく招かれた10名の他にはいない。10名の中に犯人がいる…誰もが怪しい…

    殺されていって最後の1人になったがその人も首を括って自殺した、「そして誰もいなくなった」…。犯人が誰か明らかにならずに島には10人の遺体…その謎は告白書により明らかになった。

    終わり方も不朽の名作と言われる所以なのか、解決とか納得とかキレイな終り方を狙っていないのが1955年に書かれたものとは思えない。面白かったです。

    • あやたろさん
      屍人荘の殺人が先で、それからこちらですか。
      すごい新鮮なアプローチですが、それもまたアリですね。クリスティなら、ベタですが「オリエント急行」...
      屍人荘の殺人が先で、それからこちらですか。
      すごい新鮮なアプローチですが、それもまたアリですね。クリスティなら、ベタですが「オリエント急行」もオススメですし、個人的には「アクロイド殺人事件」が衝撃でした。クリスティに興味を持たれたならオススメします。
      2023/11/04
    • アンシロさん
      あやたろさん、こんにちは。

      読書超超初心者なので、そんなアプローチになりました笑。『オリエント急行の殺人』は買って積んであります。おすすめ...
      あやたろさん、こんにちは。

      読書超超初心者なので、そんなアプローチになりました笑。『オリエント急行の殺人』は買って積んであります。おすすめなんですね!『アクロイド殺人事件』も調べてみます(^^)

      新たな作家さん(偉大な作家さんであっても)を知るきっかけは読んだ本から繋がったり、ブクログのみなさんの本棚です。おすすめしてもらってとても嬉しいです☆ありがとうございます(*^^*)
      2023/11/04
  • はいっ。
    アガサん
    アガサん
    ア~ガ~さん♪

    第二弾。

    誰もが知ってる古典的超有名作品。

    ドラマやらなんやらで、もしくはパクリやオマージュやらでお腹一杯で、逆に手が出ずらくなって今まで未読でありました。

    意を決して読む!!

    意外に読みやすい。本当にこれ1939年の作品か?
    余計な文章がないんよな~。必要最小限というか。そういう意味では妙に骨っぽいし乾燥した読み口。描写控えめ。登場人物たちの感情にもあまり触れられてないのでベタベタしてないのがいい。本格っぽいけど苦手ではないな。

    内容は書くまでもないよね。
    ラストもオチも記憶になかったので楽しく読めた。
    しかも、最後の3人にまでなったとき読み切りましたよ!!

    「アガサちゃん。まだまだ甘いな。ヒントを出し過ぎなんだよ」

    と、思ったんだけど。
    全然違ってた……(T_T)
    で、でもさ~。あんなの分かるわけないし、それにあんなオチじゃあつまらんよ。
    まあ、当時は画期的だったのかもしれんけど。
    しょうがないな~。
    俺の予想した結末の方がおもしろいから、今回は引き分けってことにしたるわ!

    はい次。

    • ゆーき本さん
      フルグラ大好きー!
      豆乳かけて食べてる!
      フルグラ大好きー!
      豆乳かけて食べてる!
      2024/10/08
    • 土瓶さん
      豆乳かぁ。
      栄養価高そうだな~。
      フルグラ食べるようになってからレーズンに対する拒否感が少しマシになりました。
      豆乳かぁ。
      栄養価高そうだな~。
      フルグラ食べるようになってからレーズンに対する拒否感が少しマシになりました。
      2024/10/08
    • bmakiさん
      私はこの本、めちゃめちゃ感動しましたよ。多分若い頃に読んでいるからでしょうね(*^▽^*)

      こういうの大好きです。
      この本なんてみん...
      私はこの本、めちゃめちゃ感動しましたよ。多分若い頃に読んでいるからでしょうね(*^▽^*)

      こういうの大好きです。
      この本なんてみんな死んじゃいますからね、最高ですよね!!

      ヨーグルトはハチミツだけかけて食べてます(^◇^;)
      バナナもフルグラも苦手で。。
      フルーツが苦手です。゚(゚´ω`゚)゚。
      2024/10/09
  • 伝説級のミステリの1冊!
    なんの予備知識なく読めた奇跡に感謝!
    当時はページをめくるのがもどかしく、自宅に帰る時間も惜しくてビルの階段に座りこんで夢中になって読みふけった思い出が…
    また本棚から手にとろうかな〜

    ぜひ〜

  • 初めてアガサクリスティーの作品を読みました。
    ミステリーNo.1と言われるだけあって最後まで犯人が分からずに楽しく読めました。
    作品のボリュームも丁度よく、これは名作だなと実感しました。他にもアガサクリスティーは人気作品がたくさんあるので読みたくなりました。

  • 数年ぶりの再読をしてみました。

    言わずと知れたアガサ・クリスティーの代表作であり、ミステリーの代表作と言っても過言ではない世界的にも有名な名著。

    インディアン島に招待された10人が次々と死んでいき、タイトルの通り最後には誰もいなくなってしまう。

    爽快なスピード感をお楽しみください。

    説明
    内容紹介
    その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版! (解説・赤川次郎/装幀・真鍋博)
    出版社からのコメント
    時代を超え、言語を超え、世界的人気を誇るアガサ・クリスティー。早川書房ではその全作品の版権を取得しクリスティー文庫より刊行してきましたが、今月より主要作十作品を新訳に改め、リニューアル刊行します。特別企画として期間限定カバーでの刊行。今回は真鍋博氏による1976年4月刊行のハヤカワ・ミステリ文庫版の装画を復刻します!
    内容(「BOOK」データベースより)
    その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く…そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    クリスティー,アガサ
    1890年、イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンと結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

  • アガサ・クリスティーの古典的名作ミステリー。
    ”兵隊島”という孤島に、正体不明のオーナーから招待状を受け取り集められた十人。
    彼らはみな過去に人の命を左右する決断をした人物だった。童謡の”小さな兵隊さん”の歌詞に合わせ次々と命を奪われる。誰が連続殺人の犯人なのか?謎のまま、一人、また一人と減っていく。

    超有名な作品でミステリーの王道であり、多くのオマージュがあることも知ってましたが、本作は読んだことがなかった。最後までだれが犯人かわからなかった。あと殺し方のバリエーションがすごい。最後まで面白く読めました。

  • 犯人を予想しながら読んだ。外れた。
    探偵向いてないなあ。

    登場人物が多いから混同しないか不安だったけど、読み進めるうちに脳内でキャラが固まってきて、スムーズに読めた。さすがアガサ・クリスティ……。

    「法律上罪に問われない殺人を罰する」というテーマが興味深かった。童謡とトリックのつながりも良い。

    海外ミステリーってまだまだ未開拓だったので、これを機に他の作品も読みたい。

  • 読んだきっかけは、十角館の殺人からです!
    ついにミステリー小説の王道を読めました!
    記憶を消して再読したい!

  • やっぱりミステリーandサスペンスは好みではないな。名作と言われる作品を読んで「こんなに上手くいくかなぁ〜」って首を傾げてしまうので。

    それでも、自分の推理は悉く外れて、その点は楽しめたので星4つ

  • かなり古く、私の読解力の問題もあって読みづらさを感じた部分は多々あった。それでもサクサク読み進められたのはやっぱりストーリーが面白いからだと思う。最後の"誰もいなくなった"トリックには拍手したくなった。

  • とても読みやすかった。

  • オチは個人的に、「えー、何ソレ!?」って感じだったのですが、
    そこに至るまでのドキドキ感が堪らなかったので、良しとします(笑)。

  • これがミステリーの古典的名作か。

  • ミステリーが好きなので、一度初心に帰ろうと思い読んでみた。
    昔に書かれた本なので、前半はツッコミどころあり。早く携帯で警察に連絡しなよ・・・など焦ったい思いも(笑)ただここは、古典を楽しむ気持ちで読み進めてみた。
    最後の最後まで真相がわからず、これぞミステリーという感じ。そして、黒幕が犯罪に至った経緯もその手法も、わかってみるとどこかシンプルで、読み手を選ばないというか。長年読み続けられている理由がわかった。

  • ああ、エピローグまで作者が仕込んだヒントに気づかなかったものだ…かなり読みやすかった。ミステリーの名作、読んでおいて良かったよ。

  • とある島に招待された10人。それぞれ後ろ暗い過去があった。そんな10人が、マザーグースになぞらえて、1人また1人と殺されていく。そして最後犯人が1人残るのかと思いきや、最後の1人も死んでしまい、『そして誰もいなくなった』とタイトル回収。

    物語の最後に犯人が手紙でことの顛末を語り、
    謎が解き明かされるのだが、そんな上手くかなぁ、と思う部分もありつつも、100年近く前の作品が今もなお刊行され続けていることから、
    多くの人に衝撃と影響を与えたのであろうことが窺える。

    1976年刊行の清水俊二氏訳の本書を、中古で購入したが、やはり60年近く前の本なので読みにくい部分や、コンプライアンス的に今は出せないだろう表現などがあり時代を感じた。(特に表紙の英題)

  • 全員いなくなっちゃったと思ったら最後の独白で全てが明かされた。全員が怪しく見えるから最後まで楽しく読めた。

  • 正直トリックとしては稚拙で、殺人計画の大部分が運によるところが多い。計画が遂行できたのは奇跡といっても差し支えないのでは?というレベル。だがこの小説の真価はそんなところにはないだろう。絶海の孤島に集められた互いに見知らぬ10人が1人ずつ消えていく、その恐怖、絶望、そして相対するこの人こそが殺人鬼かもしれないと思わされる焦燥、疑惑、加えて過去に対する後悔、、、これらが絶妙に混ざり合ってバランスよく表現されており、物語にやすやすと引き込まれる。10人もの主な登場人物がいるにも関わらず、雑すぎず濃すぎず、上手に個々の過去や感情が整理されていて読みやすい(最初は名前を覚えるのに苦労したけど、、、)。語り口がコロコロ変わるのも違和感なく読める。そしてなんといっても予想し得ない圧巻のラストは思わずため息をついたほど鮮やか。推理をしながら読む、というよりは物語を味わいながら読むもの。

  • 登場人物のキャラが分かりやすく、ストーリーの展開もテンポが良くてスラスラ読めた。
    最後の犯人の告白書で全てが分かる構成も、そういう事だったのかと理解して読み終える事ができていいなと思った。(犯人が殺されたフリをした後の行動はそんなに上手くいくのか…?と思う部分もあったけど…笑)
    100年近く愛されている作品である理由がわかった。

  • 普通に面白かったけれど、エラリー・クイーン的「謎は論理的に解かれなければいけない」派閥の私からするとちょっと納得いかなかった。

    • アンシロさん
      ノブヨシさん、はじめまして。

      先日アガサ・クリスティを初めて読みました。今まで不朽の名作と呼ばれる作品をあまり読ん出来なかったので、次はエ...
      ノブヨシさん、はじめまして。

      先日アガサ・クリスティを初めて読みました。今まで不朽の名作と呼ばれる作品をあまり読ん出来なかったので、次はエラリー・クイーンに挑戦してみます(^^)
      2023/11/01
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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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