ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1976年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150700027

みんなの感想まとめ

心理戦とミステリーが交錯する本作は、ポアロシリーズの中でも独特な魅力を放っています。物語は、ブリッジというトランプゲームを舞台に、殺人事件が展開されるという新鮮な設定が特徴です。探偵と容疑者がそれぞれ...

感想・レビュー・書評

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  • アンソニー・ホロヴィッツを読んだらどうしたってアガサ・クリスティーを読みたくなりますよね
    そりゃあなりますとも

    クリスティー→ホロヴィッツ→クリスティーという道筋を辿っている人多いんじゃないでしょうか

    それにしてもホロヴィッツ、「このミス」海外部門4連覇ですよ すごいですねー

    さて『ひらいたトランプ』です

    クリスティーの特にポアロ作品については大昔ではあるもののほとんど読んでるんですが、今回改めてクリスティーを、と思って手に取ったのが本作です

    実はこれ自分が初めて買ったクリスティー作品なんですよね『そして誰もいなくなった』でもなく『ABC殺人事件』でもなく『オリエント急行』でもなく『スタイルズ荘』でもなく『ひらいたトランプ』です

    実は本作ポアロ作品ではちょっと毛色が違う作品なんですよね
    わかりやすいところで言うとヘイスティングズが出てこないし
    日本では馴染みのないブリッジというゲームが題材になってるし
    探偵4人に容疑者4人という構図で「犯人当て」としてはとてもチャレンジしやすいというか

    この作品を最初のクリスティー作品に選んだ子どもの頃の自分にはもうセンスしか感じないですw

    そして何十年かぶりにクリスティーを読んで思ったのは、やはり会話の妙ですよね
    軽くて心地よい
    騙しあいのような会話の中にもちょっとしたユーモアが隠されてたり
    これきっと今の時代に合わせた新訳で読んだらもっともっと面白いかも

    これでクリスティーもっと読み直したいと思ったのと同時にカーとかエラリー・クイーンとかも読み直したくなってきてしまったぞ
    どうしよう?時間は有限だ

    • 土瓶さん
      おはようございます。
      懐かしいですねー。子供の頃にむさぼるように読んだ覚えがある古典。
       アガサ・クリスティー
       コナン・ドイル
       ...
      おはようございます。
      懐かしいですねー。子供の頃にむさぼるように読んだ覚えがある古典。
       アガサ・クリスティー
       コナン・ドイル
       モーリス・ルブラン
       ディクスン・カー
       エラリー・クィーン
       ガストン・ルル―
       横溝正史
       江戸川乱歩
       etc.
      ああ、書いているうちにもう一度読みたくなってきた。
      今の子供たちはこれらは読まないのかなー?
      2022/02/06
    • ひまわりめろんさん
      土瓶さんおはようございます
      全くなんてコメントを入れてくれてるんでしょうw
      もう全部読み返したくなってきてしまったじゃないですか!
      ガストン...
      土瓶さんおはようございます
      全くなんてコメントを入れてくれてるんでしょうw
      もう全部読み返したくなってきてしまったじゃないですか!
      ガストン・ルルーをはさめてくるところが渋いですね
      江戸川乱歩も読み直したいなぁ〜

      いまの子たちはどうなんでしょうかね?それこそホロヴィッツが入口になってくれてるんじゃないでしょうか?ぜひ若い人たちにも読んでほしいですね
      ブクログで熱く語るおっさんをたまたま目にした高校生とかが興味を持って手に取ってくれたらうれしいですね

      ただ言いたい
      「まずはポーを読め!」
      (一番ウザいやつ)
      2022/02/07
  • ポアロシリーズ⑬

    殺人事件に四人の容疑者。必ずこの中の誰かが犯人である。四人の探偵役の前には、容疑者達が過去に殺人を犯したかもしれないという事とブリッジの得点表だけ。それらは、この殺人を実行できる人物を指し示すのか。
    しかし、容疑者の明るみに出てきた過去から、ブリッジの得点表から、容疑者達の人物像、心理までもが浮き出てくる。この殺人を実行しうる人物は。
    しかし、事件の結末は二転三転するが、最後はポアロが真実を明らかにする。
    この話には、謎の人物も派手なアクションでてこない。だけど、この殺人をめぐる人間模様がいい。真実がわかって、唸ってしまう感じがまたいい。

    前に読んだ「牧師館の殺人」で、アガサ・クリスティーをまた読みたい!読むなら大好きだったものを!と。久しぶりに実家の本棚から引っ張り出してきました。表紙はボロボロだし中は日焼けしてるし、、、もう少し大事にしてたら良かったなぁ

  • 被害者の屋敷に招待された人殺し4人と探偵4人(警視庁、情報部員、私立探偵、探偵小説家)殺される動機が屋敷の主人にはあり、殺した犯人はこの4名の中にいることが分かって~さて...わたしは間違いは犯さないと言い切るポアロだが、いつもの様にアッと驚く推理が炸裂するのか。

    物語はブリッジという心理戦のトランプゲームと、殺人の手口の共通項を導き出し犯人を追い詰めていく。彼はあちこち歩き廻ったり、調査したりはしない、考え思索をすることで事件の全貌に近づくのがポアロスタイルだ。今回もラスト数ページで思わぬ展開がある。全体的に緊張感がない分、ラストの盛り上がりに期待大。

  • ひらいたトランプ
    ポアロシリーズ長編。
     シャイタナという如何わしい人物がポアロ、バトル含めた優秀な探偵役と名目上は素晴らしい人物合計八人を招待しパーティを開く。シャイタナはパーティ招待メンバーに過去の事件を匂わせ彼らの秘密を握っている事を喜んでいたが、二組に別れて開催されたブリッジのゲーム中、何者かに刺殺されてしまう。ポアロ達のグループはシャイタナと別の部屋におり、メンバーはポアロ、バトル、レイス、オリヴァといわば探偵的素養がある人物達。一方、殺害されたシャイタナと同室にいたのは4人のグループでそれぞれが過去に何かを隠していると思われる人物。犯人はこの四人のうちの誰かである事は間違いなく、彼らの過去を捜査しながら真相を突き止めていく。
     ストーリーの土台としてポアロがブリッジの戦い方、スコアシートの取り方などからそれぞれの人物の性格や特徴を読み解き、今回の殺人のケースに当てはめて推理を進めていく。ブリッジを知らない人には彼らの性質をどの様にポアロが読み解いていったのかが少しわかりにくい。また、それぞれが過去に何らかの事件を起こしているだろうと推定できる設定の為、彼らの過去について明かされていく事実が物語に深みを与えている。
     登場人物が限られている事が今作をシンプルにそして一人一人を深く掘り下げる事に適しており、他の作品の様に登場人物の名前や性格に悩まされる事がない。ブリッジ要素以外はわかりやすく読みやすい。僕は今作を手に取ったのが比較的早い段階だったため、探偵側の人物達の知識がなかった。本来であれば非常に洗練された謎解きミステリーだが、あろう事にバトルやレイスを疑ってかかる始末で個人的に反省した部分だ。(全てを疑う様にしたのもクリスティなのだが(笑)
     ポアロと並び、バトル警視やオリヴァ夫人の活躍も魅力的で、特にオリヴァ夫人の強烈な個性がシリーズ中何度も登場を求められる人物になる事はクリスティの表現力によるものだろう。これほど魅力的なキャラクターは中々他のミステリーにも存在しない(他のミステリーで登場する強烈な人物達は“狙い“すぎていて作品に馴染まない様に見える)
     評価としてとても面白かったが、ブリッジを知らない事が残念でならない。おそらく知識があればもっと楽しめた。

  • 物証やトリック部分ではなく、容疑者の性質から推理していくのが新鮮で面白かった。
    登場人物同士の探り合いの会話もどきどきする面白さ。
    そして相変わらず真相が二転三転して、最後には予想外の真実に辿り着く瞬間の脳の気持ち良さが半端ない。
    会話の中身や各々の行動がすごい緻密に組み立てられてるからこその感動だった。

    正直ブリッジのルールについては全く無知のまま読み始めたけど、ちゃんと物語もミステリー部分も楽しめた。

  • 15年くらいの積読本。ブリッジの点数表がキーになっている作品があるっていうのは聞いたことがあったけれど、これがそうだったのかと読み始めてから気づく。事件が起きるまではパッパと段取り良いなあという印象。オリヴァ婦人によるミステリの物語制作話は、クリスティーの創作論が表現されているのかもしれない。すんなりすんなり行くのかと思いきやラストでパタパタっとカードが裏返っていくような展開は、さすがクリスティー。でもブリッジについては巻末のルールを読んでもよく分からなかった。実際にやってみると把握できるのかな。日本人だったら、大富豪とか、あるいは、カードゲームでなかったら麻雀とかだったら、もう少し分かりやすかいか?

  • 途中まではトランプのゲームも分からず話もいまいち入っていかないので退屈な印象。
    終盤でいよいよ本当の犯人に近づいていくところからはスピーディに進むので読み進めやすかった。
    巻末にストーリーで出てくるゲームのルール紹介があるので、ここを少し読んでからの方が話がわかりやすくて良かったかもしれない。

  • 四人の容疑者はどれも殺人の前科者!?犯人もわかり、やれやれとひと息つくと、あっと引っくり返される

  • シャイタナ 被害者 ブリッジパーティーの招待主
    バトル警視 ロンドン警視庁の警察官
    アリアドニ・オリヴァ夫人 女流推理作家 
    レイス大佐 情報部員 
    アン・メレディス 容疑者 内気な美人
    デスパード少佐 容疑者 未開の土地を探索する長身の探検家
    ロリマー夫人 容疑者 ブリッジ好きな初老の女性/過去二度結婚するも相次いで死・夫殺しの疑惑が常に付きまとう
    ロバーツ医師 容疑者 小太りな中年の医師

    「そう、そう-何か変な病気だったねえ?」
    「日本の風土病みたいなもの-買ってきた日本製の髭剃りブラシからうつったの。日本人ってよく注意しないのかしら、怖いわねえ。それからあたし、日本製は敬遠してるの」

    「明日になったらすべてわかるだろう」と彼は呟いた。
     しかし次の朝があのように展開しようとは、彼には全然わかっていなかったのである。
    →ロマリー夫人自殺

  • 刺殺,毒殺

  • 今回読んだのは古い絶版バージョン。

    容疑者が4人いて、その中の誰が犯人なのかを推理していくという趣向。
    アガサおばちゃん、さすがだねえ。そんなパターンも書いてたのか。
    トランプのブリッジ(コントラクトブリッジ)が一つの肝になっている。
    昔少しだけ遊んだことがあって、基本的なルールは知っていたのでそのあたりは無理なく楽しめた。
    ただおかしなところが2つ。
    現場の見取り図が出てくるのだが、特になんの意味もなかった。
    プレイしたときの点数表が出てくるのだが、最初のゲームについて、本文ではロバーツ・デスパード組対メレディス・ロリマー組と書かれているが、点数表だとロバーツ・メレディス組対デスパード・ロリマー組と書かれている。
    何か重要なポイントだろうと思いながら読んだのだが、どうやら単に点数表が間違って印刷されているだけのようで肩透かし。
    これらが主な理由ではないと思うが、話としては今ひとつ。
    意外な結末ではあったものの、なんだかね~という感想。
    まあ、☆3つということで。

  • 最後の最後まで読まないと犯人が分からない。推理小説なのだから、そんなの当たり前なのだが、それにしても面白い。コントラクト・ブリッジの遊び方を知らないと楽しめないのかなと、読む前は思ったけれど、そんなことはなかった。普通に読めば楽しめる。

    特筆すべきは、すらすらと滞りなく読み進められること。翻訳の質がいいのだろう。

  • なるほど、面白い。アガサ・クリスティは大昔に読んだ記憶がありますが、久しぶりにポアロを読んでみました。途中「まさかあの人が犯人だったりして」とか「まさか容疑者全員が犯人と言う事はないよな」とか色々考えたのですが、予想を上回るラストでした。まず、一切の証拠がない。容疑者全員が読めば読むほどあやしい。冒頭で「人によっては退屈かも」と書いてありましたが、面白かったです。というか、読みやすかった。多分私が以前読んだ時より読書慣れしたんですね。それも驚きでした。

  • 1936年発表
    原題:Cards on the Table

  • ミステリの概論書などではあまり取り上げられることはないが、多作な女史の作品の中でも間違いなく最高ランクに入る傑作。
    容疑者が4人しかいないのに最後の最後まで誰が犯人かわからない展開は、まさに見事というより他ない。

  • 四人の容疑者はどれも殺人の前科者!?犯人もわかり、やれやれとひと息つくと、あっと引っくり返される

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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