スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1982年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150700676

感想・レビュー・書評

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  • 第一次世界大戦中のイギリス、負傷して軍隊から長期休暇をもらったヘイスティングズが、旧友の招きで訪れたスタイルズ荘で不可思議な毒殺事件に巻き込まれます。エルキュール・ポアロが捜査に乗り出しますが…。何というトリック! 化学的知識がこう使われるとは! これが100年以上前に書かれた、デビュー作なんですね…凄い、と改めて感嘆…。加えて、クリスティ女史が第一次世界大戦中に看護師・薬剤師として働いたこと、ベルギーからの避難民と交流したことがベースになっているそうです。

  • ※盛大なネタバレ注意※







    【事件が事件を呼び、複雑になる】
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    何作かポアロシリーズを読みましたが、書かれた時によってポアロの異なる顔が見られるのが面白いなと思います。初作の今回は「ポアロ登場」で見られるようなヘイスティングスへの尊大さは鳴りを潜め、彼に対して丁寧語(!)、召使いに対しても丁寧に接する、物腰の柔らかなおじ様という印象で、他作と比べるとキャラクターがまだ作られ途中であるのを感じさせました。

    叙述トリックをこれ以上ないくらい上手に使いこなしており、また、ヘイスティングスが7月16日・17日を「重要な日」と記したことで(実際とても重要な日ではありましたが)読者の意識をその2日間に集中させておいてからの以外な結末。そうくるか、と舌を巻きました。
    ホラー要素もなく、純粋に考えながら楽しめるところも良かったです。

  • クリスティーなので内容についてはまぁ置いておくというか、大体全部普通に面白いか、めっちゃ面白いかのどちらかだし。

    内容じゃなくて翻訳で面白いなと思ったのは、ポアロのセリフにやたら出てくる「あなた」。モナミはモナミで出てるし、まさかこの時代ってyouを全部”あなた”って直訳してたってことなの?「さようなら、あなた」って、まさかSee youとかだったらどうしよう面白いなと思ったけど、確認はしていない。それからというもの、”あなた”が気になって仕方ない状態で読み進めたけど、でもポアロのセリフ以外ではそこまで出てないような気もするので、違うのかもな。笑

  • クリスティーの処女作にしてポアロ初登場作品。中盤までいろいろな出来事や証拠が提示され、どうなってるのか混乱しそうになるが、最後には全ての事柄が収まるところに見事に収まる。ポアロとヘイスティングズの関係もユーモラスで微笑ましい。何度目かの再読だけど、何度呼んでも面白い!

  • 年末年始に、久しぶりに名探偵ポアロの映画を観たので、1作目を再読してみた。
    やっぱり、ポアロシリーズがクリスティの作品のなかでは好き。特に、『スタイルズ荘の怪事件』では、ポアロとヘイスティングズの再会のシーンや関係性が良いなぁ。

    いつも数冊で断念してしまうが、ポアロシリーズの小説を読破できるよう今年こそ頑張ってみようか。

  • 再読。ポアロ初登場の記念すべき作品。
    資産家の老婦人を取り巻く、何やら不穏な気配。
    年若い再婚相手、それを疎ましく思う長男、不自然な言動をする小説家の次男、見放されたら行き場のない旧友の娘、魅力的な近所の未亡人など、何かしら怪しく感じられる登場人物たち。
    そしてアガサ・クリスティーお得意の毒殺に見える死因で事件が始まり、一見、事件とは関係がないように思える小さな事実を、ポアロご自慢の灰色の脳細胞がつなぎ合わせていく。
    ヘイスティングスの自信満々な見当違いの推理も、惚れっぽい性格も、シリーズの愛読者としては「これこれ!」と嬉しくなってしまう。
    また、本の内容とは関係がないけれど、やはり装丁は真鍋博さんの装画がしっくりくる。

  • 何度目かの再読。
    新訳バージョンではないので多少読みにくさは感じますが、やはりクリスティは面白いです。
    ポアロシリーズ第一弾。

  • エルキュール・ポアロが初めて登場する事件。30年ぶりぐらいに読んだけど、やはりおもしろい。

  • クリスティ作品は多くが映像化されていますが、特にポワロ物はテビッド・スーシェが有名ですよね( ^ω^ )ちょび髭かわいい
    かく言う私も、ドラマを粗方見てるせいで、原作読んだつもりになってるクチです( ^ω^ )てへぺろ←

    でも、さすがに、そし誰・オリ急・アクロイドだけじゃ読んでるとは言えないわな〜と、ふと思い立って処女作から読んでみました。



    ※※以下、重要なネタバレあります※※

    率直な第一印象は、「読みづらい!」でしたσ(^_^;)うーん
    訳が80年代の物だと考えると仕方ないかもしれませんが、それにしても一文一文が長い〜(苦笑)。地の文はもちろん、会話部分も違和感のある言い回しがあったりして、でもこういうところに古式ゆかしい時代を感じられたり…するのかな…←

    怪し過ぎる最重要容疑者を、一度は探偵自身が「ある思惑のために」圏外に置いて、最後の最後で土俵に引っ張り込む手腕たるや、愛嬌ある顔してやることはえげつない(笑)。
    犯人逮捕の為にやむを得なかったとはいっても、完全に蚊帳の外なヘイスティングス君がさすがにちょっと可哀想でした(笑)。
    まあでも、ヘイスティングス君も散々ポワロを「耄碌したか…」やら「気が狂ったか…」やら、大概失礼なことを宣ってますからね(°_°)汗
    ノックス御大が主張した、「読者よりもちょっぴりおバカなワトソン君」を地で行っているヘイスティングス君が楽しめます( ^ω^ )


    旧友の正体でスタイルズ荘を訪れたヘイスティングスを待っていたのは、女主人の再婚でギクシャクした一家だった。そんな不穏ながらも何とか保たれていた均衡は、一家の心のよりどころだった女性が屋敷を辞して遂に崩れてしまう。毒殺された屋敷の女主人は、最後に何を伝えようとしたのか?

  • 翻訳が堅苦しく少し読みづらい。
    最後の種明かしのところも、どういう事だ?となり何度か戻って読んでようやく腑に落ちた。

  • アガサ・クリスティの処女作にしてエルキュール・ポアロ初登場作品。

    ポアロシリーズをほぼ読んでないのでこういう人だったのか〜という体験が出来た笑

    ヘイスティングスくんが絶妙に読者からしても的はずれな推理や発言をしてて面白い。あと内心ポアロにキレまくりで失礼な物言い多くて笑った。

    ポアロもめちゃくちゃ変わった人だった。もっと完璧な紳士かと思ってた。
    名探偵あるあるの原初を感じられた。

    犯人も二転三転して最終なるほどねーって感じで終わった。
    ちょっとしたセリフや行動を鮮やかに回収してくる。

    閃いたポアロが気狂いばりに疾走するのシュールすぎ。

    約100年前にここまで完成度の高い小説があったのに改めて驚き。もっとポアロシリーズも読もう。

  • 再読

    えーこれ犯人誰だったっけ…途中で思い出すだろ
    と読み始め、断片的にえーとこれは確かこっち…だっけ
    程度でとうとう最後まで思い出さなかった、という…
    ポワロ初登場にしてアガサクリスティ商業デビュー作。
    だからなのかそんなにクリスティならではの魅力がふんだんに詰まってるとは言い難いので
    もう再読しないためにもストーリーを覚えておきたいw

    ヘイスティングスは初回から正直でマヌケなかわいいキャラクターが立っている。
    第一大戦の傷病兵として療養期間中にスタイルズ荘のある村で既に探偵であるポアロと再会したという設定。

    田村隆一による後書きに
    今作の第一次大戦の影と「予告殺人」の第二次大戦の影。
    2つの対戦の間、20年代から40年代中期の25年間がクリスティ的殺人舞台の黄金期。
    ヴィクトリア朝的な色彩がかろうじて残存している上層中産階級的な密室を逆照射する力を発揮している。
    退役軍人、提督、地主貴族、外交官、医師、牧師…類型が類型として社会に生きていた時代。
    とあり、改めてクリスティー作品の魅力はそうであるな、と再確認。

  • 今更やっとアガサ・クリスティー。デビュー作ということで一冊目に選びました。翻訳物は得意ではなく、こちらもやはり少し読みにくさを感じましたが、それでも推理などは楽しめて、最後はやっぱりアナタでしたかという感じでした。他の作品も読んでみようと思います。

  • へぇーこれがポアロ初登場作品かー
    ポアロ、何もかもお見通し過ぎ
    犯人予想も二転三転して面白かった
    ラストのポアロとヘイスティングズの友達っぽさも微笑ましかった

  • ミステリ。エルキュール・ポアロ。デビュー作。
    著者の代表作と思われる作品を中心に10冊読んで、思い出したかのようにデビュー作に挑戦。
    オーソドックスな作品という印象。少しロマンス要素強め。
    海外ミステリでは、クリスティ作品が一番読みやすいと感じる。この作品もスイスイと3時間ほどで読了。
    ちなみに、ポアロなのか、ポワロなのか?いまだに分からない。

  • 何度目かの再読。いやぁ、結末知ってても素晴らしい。手掛かりのばらまき方だとか、めまぐるしく変わる展開だとか、そこかしこに現れるユーモア。ヘイスティングズがポアロをもうろく扱いしちゃったり…。また何年か後にきっと読む。

  • 章ごとに現れる新しい事実、新しい証拠、新しい証言に翻弄され振り回されている内に、あっという間に最終章にたどりつく、そんな感じです。しかし、実はこのジェットコースターぶりがある種の……。処女作にして、読者がどう反応するか分かり尽くしているこの感じ。大物作家とはこういうものなのか。ホントすごいです。何回読んでも面白いです、この話。

  • ポアロ初登場。

    ある事実が事件に関係してたり、関係してなかったり、一つの事件だと思ってたら別の事件も関わっていたり。
    とにかく複雑な話でした。
    状況的に詳しい事が言えないとはいえ、ポアロが何を言ってるのか全く分からない!ヘイスティングズじゃないけど、「ポアロは気が違ったのか?」と思う事しばしば。
    老いぼれていよいよ引退か?とヘイスティングズに言わせるのがパターンみたいですけど。

    当時の社会状況や身分による生活の違いなどが分かれば、もっと謎解きに参加できるのかなぁーと思いました。

  • 次から次へと疑わしき人物が入れ替わり、途中からは推測も覚束なるほど話に振り回される感覚が気持ち良い。

  • 旧友にスタイルズ荘に招かれたヘイスティングズ。そんな中、20歳も下の男と結婚したエミリィが殺されてしまう。犯人は誰?殺害方法は?目的は?ベルギー人のエルキュール・ポアロの灰色の脳細胞が活躍する。
    ポアロの始まりの作品でもあり、アガサクリスティの処女作。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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