スリーピング・マーダー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ミス・マープル)
- 早川書房 (1990年7月10日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150700850
感想・レビュー・書評
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「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー作品『スリーピング・マーダー -ミス・マープル最後の事件-(原題:Sleeping Murder -Miss Marple's Last Case-)』を読みました。
『春にして君を離れ』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。
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これこそ望んでいた家だわ!
その小さなヴィクトリア調風の売家を、ニュージーランドから来たばかりの若妻「グエンダ」はすっかり気に入ってしまった。
ただ不思議なのは、初めてのはずの家の中を隅々まで知っているような錯覚に囚われることだった。
戸棚から現れた古い壁紙を見て、彼女はさらに動揺した。
この壁紙の模様をなぜ頭に想い描くことができたのか。
ある日、観劇に行った「グエンダ」は、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。
彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが… 回想の中の殺人を今に甦らせる「ミス・マープル」最後の事件。
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本作品は1940年代には書き終えられていたそうですが、、、
その後、発表せず隠され続け、遺作として「アガサ・クリスティ」の死後1976年に刊行された、「ミス・マープル」最後の事件簿なんだそうです。
新妻「グエンダ」はインド生まれのニュージーランド育ち。
結婚後、イギリスを初めて訪れ、気に入って購入した家… どこか見覚えのある家は、幼年期を過ごした家だった、、、
そして、その家に住むことにより幼年時の僅かな記憶が蘇り、不倫後の駆け落ちと思われていた、18年前に起きた継母の失踪事件が、殺人事件だったと確信する。
もしかしたら亡父が殺人犯かもしれないという疑いを抱きつつ、「グエンダ」と夫「ジャイルズ」は、真相を知ろうとして関係者に近づき、事件の全貌を明らかにしようとする、、、
たまたま、二人と知り合った「ミス・マープル」は、二人の行動は危険と災いを招くと感じ、転地保養を名目に海沿いの町ディルマスに滞在して、貴重な手掛かりを持つ人物を探し出したり、助言をすることにより、二人を支援し、危険から守り大活躍… 「ミス・マープル」が活き活きと描かれている作品でしたね。
二人を暖かく見守りつつ、徐々に核心に迫るという、「ミス・マープル」の程好い関与の仕方も好感が持てました。
「グエンダ」と「ジャイルズ」の素人探偵二人に感情移入しながら愉しく読めました。
中盤以降は、徐々に真相が明らかになっていくので、パズルのピースが埋まっていくような快感を覚えながら、どんどん先が読みたくなる展開、、、
そして、真相が最後の最後までわからない… 「アガサ・クリスティ」らしい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何も考えずマープルシリーズで最初に読んだ本です。
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ミスマープル最後の事件。アニメである程度は見たはずなのだけど、結末の回を見逃したっぽいのよね。で確認、と。なるほど。でもこの犯人なんとなく記憶にあったなあ。
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ミス・マープルの最後の事件
ミス・マープルシリーズはほとんど読んだことなかったけど、数々の事件を解決してるからか、好奇心はありながら
若い夫婦に危険だから首を突っ込まない方が…とアドバイスしてたのが優しいなと思いました
中古の家を買ったら、その家の事を何故か覚えている…
という導入部、ひきつけられます -
マープル最後の事件。
さりげなくマープルが大きな活躍をする
事件でもあります。
今回の事件は過去の殺人です。
途中に現代でも事件は起きますが。
そう、家から始まるお話です。
過去を求めていくのです。
この事件の本当の犯人は
まあわかってくるのではないでしょうか。
罠を仕掛けても一人だけ
あやしいのがいますからね。
でもこの事件は関わらなかったほうが
ある意味よかったのかもしれません。
鬼畜の所業が出てきますからね。 -
三月は深き紅の淵を
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最後とされてもミスマープルは永遠。それがとても嬉しい。
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老嬢探偵、指摘する。
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