クイーンのフルハウス (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1979年9月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150701284

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プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な物語が詰まった短編集で、3編の中編と2編のショート・ショートから構成されています。エラリー・クイーンの作品が好きな読者にとって、どの作品も高いクオリティを誇り、特に「キャロル事件」は感情を揺さぶ...

感想・レビュー・書評

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  • ■作品
    3編の中編と2編のショート・ショートから成る短編集。
    3編と2編だからフルハウス、なのかな?

    ■感想
    極めて面白い。元々自分がエラリー・クイーン好きというのもあって、突き刺さった。どの作品も全て面白い。
    これまで短編集はホームズ時代の作品、キャンピオン氏、黒後家蜘蛛の会、等々色々と読んだが、クオリティが違いすぎるという感覚。
    長編でも良いんじゃないかと思える完成度で、中短編なのがもったいないとさえ感じた。収録作品全てが面白い短編集に出会ったのはこれが初かもしれない。
    やっぱり自分はエラリー・クイーン作品と相性が良いらしい。

  • 評価高めなのは、全エラリー・クイーン作品の中で一番というか唯一気持ちが揺さぶられる「キャロル事件」が入っているから。「アメリカの悲劇」的なテーマで、恵まれない境遇から努力で這い上がった主人公が追い詰められる悲しさが胸を打ち、愛情と非情、大切な人達を守るための打算や裏切りなど人間の多面性が掘り下げられている。それら全てを受け止めて探偵がとった行動は、国別シリーズの頃から180度変わってフィリップ・マーロウに近い。
    短編集のタイトルはクイーンにかけて五編でフルハウスというのが、お洒落で気が利いているけれど、どれがスリーカードでどれがワンペアか?長さ基準?この「キャロル事件」に寄席の小噺的「パラダイスのダイヤモンド」が並んでいるが、どうピックアップすればここまでバラバラで収拾つかなくできるのか意図が読めず、不思議なほどまとまりがないのが逆に凄い。

  • ミステリー短編集

     なかなか楽しいミステリー。おおむね後味良く気持ちいい読書タイムだった。

     ただ、「キャロル事件」だけはちょっと反則気味練。つかまった犯人が結局犯人なので。もちろん、それなりの帰結があるんだが・・・。

     作品は次のとおり。中編:「ドン・ファンの死」「ライツヴィルの遺産」「キャロル事件」、短編:「Eの殺人」「パラダイスのダイヤモンド」

     ミステリーというか推理小説は、その背景が好きだ。つまり街の描写や服装や立ち居振舞いなど。ただ、外国作品の場合、結末がわかりづらいものがあるのが残念。

     死者の最後の言葉である「パラダイス」が「ペア・オブ・ダイス」であったり(もちろん、英語で読むとそう聞こえる)、「W」が「E」に見えたり「3」に見えたりギリシャ文字に見えたりというところは、ひざをたたいて「なるほど」という結末ではない。

  • 悪くはないのですが
    1作品を除いてはぱっとしない作品が多く
    イマイチな印象を受けてしまいます。

    その代わり最後の作品は面白いです。
    ちょっと特殊な作品と言っても
    過言ではないでしょう。
    ミステリーではおきないと思われる現象が
    起きてしまうのですから。

    舞台の幕を章に仕立てた作品は
    設定は面白いのですが
    なんだか盛り上がりには欠けています。

  •  2001年12月29日購入

     2002年1月28日読了

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著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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