Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ドルリイ・レーン・シリーズ)
- 早川書房 (1988年5月24日発売)
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感想 : 41件
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784150701413
感想・レビュー・書評
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古典中の古典だけど、よく考えてみたら子供の頃読んだきりだったのであらためて。
古い作品は今だと色々アウトな表現がいっぱいあってそこでも時代を感じる。昔読んだ時は気にならなかったのにね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリ。ドルリイ・レーン。
非常に濃密な本格ミステリ。
探偵が犯人を知っても言わないのは、少しイライラ。しっかりとした理由があるのは凄いのですが。
第二幕最後の法廷と、最後の謎解きはやはり圧巻。
やはりインパクトは『Yの悲劇』のほうが大きいな。
森博嗣『χの悲劇』他、多くの作家に影響を与えたのは納得。 -
探偵ものって、その探偵の個性や性格を愛せるかが肝になると思うのですが、あまりにも浮世離れの度が過ぎてるドルリーのことをあまり愛せないままでしたね。
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正直途中で中だるみしたけど、普通に楽しめた。
ドルリー・レーンのようなユニークな紳士の探偵は好きだし、もっとテンポよく物語が進んでいけば面白かったかもしれない。
描写が細かく説明されているところと小説的な風景描写…?のバランスが変だったかな…読まなくても良いところとしっかり読むべきところの見分けはすぐにつくけど、読まなくて良いところの文章が多すぎて、読むべきところで目が滑ってしまう…
ただトリックはミステリに求めている意外性と面白さもあったので、そこはよかった。
エラリー・クイーンの作品は初めて読んだけど、他にも良作がたくさんあると思うので、引き続き読んでいきたいな。 -
読了
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ああ、このシリーズってエラリークイーンは出てこないのね。
情報を完全に提供するというスタイルは同じ。解決編まで一気に読まずに、
事件編(?)をゆっくり再読するとかした方がいいのかもね。 -
初めてのエラリー・クイーン氏の作品。探偵ドルリイ・レーンの登場。今までには出てこなかった、特徴的な人間で、もともと役者だったところで、シェイクスピアの引用をしたりと、面白い。
P.244 L.2のシェイクスピア劇の不朽性を語る場面の、スター偏重主義についての主張のたとえを、警視たちの捜査の重点の置くところの過ちになぞらえて、語るのが面白かった。次はYの悲劇。 -
子供の時分に読んだときはもう少し面白く感じた記憶があるのだが、、、
訳の問題か?? -
ドルリイ・レーンをあまり好きになれなかった。自分の知識・推理力に酔いすぎというか…。ドウィットの手のサインの意味とか、実はウッドは死んでなかった、とかは途中で分かってしまった。推理小説の読みすぎか。確かに名作と言われるだけあって、伏線が大量に張られてた。ただ色々焦らしすぎ感はあったかなー。
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天下のエラリー・クイーンに対して私ごときがこんなことを言うのは恐れ多いが敢えて言ってみる。
『Yの悲劇』とこれと読んだが、どうもこのシリーズは探偵を好きになれない。探偵とは警察に邪魔者扱いされ馬鹿にされているべきで、それが最後に鮮やかに解決してみせて居丈高だった警察を平伏させるのがいいのだ。最初の最初から警察が探偵宅まで御機嫌伺いに来て積極的に情報提供するなんて台無しだ。
あと元俳優で聴力なしって設定、無駄に小説内の人物の尊敬を集めるばかりでストーリーやトリックに全く関与していない。警視に変装する必要なんてどこにあったのか。
推理小説としては素晴らしかっただけに実に惜しい。主人公が平凡な探偵ならもっとずっと楽しめたのに。 -
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X関係なさすぎて笑う
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エラリー・クイーン初読!
どうやら『Yの悲劇』の方が有名らしいですね。何も知らずに『Xの悲劇』を手に取りました……
面白いッ!
すごい描写が細かい。
本当にあった話じゃないかと疑うほど。土地勘もないし、分かりにくい所もあるけれど、それに勝るレーン氏の推理、観察力‼︎
ちょうど並行して、SHARLOCKを観ていたので、「ホームズだ!ホームズだ!」とワクワクしながら読みました。
最後まで、レーン氏は種明かしをしないので読者も一緒に推理できるんですが、もう最初からダメでした。全く追いつけない……
種明かし読んで、「そこかよー」となる。
サム警部になった気分です。 -
再読。
ドルリイ・レーンものはなかなか読み応えがあっていい。
ドルリイ・レーンの人となりは、好き嫌いが分かれるところであろうが、四部作の評価については(ひとまとまりで見たときについてでは)一致するだろう。
ただ、個々で見て何が一番かと問えば、「Xの悲劇」か「Yの悲劇」かで分かれる。
私はどちらかと言えば、心情的にどちらも一番だと、言いたくなってしまう(笑)。
というのも、秀でている箇所がそれぞれ違う為、比較し様がないと思うからである。思うにそれぞれの良さがあるから、このような意見割れが起こるのであろう。
「Xの悲劇」の秀でている点は、その「簡潔明瞭な論理展開」だろう。成程、と思わせるそのスッキリ加減は、やはり傑作といわれるゆえんだろう。
「パズル」の真髄を見た。
しかし、ダイイングメッセージのインパクトは、やはり「Yの悲劇」が随一。
Xも悪くは無いのだが、意味を明かされてもピンとこないようなものだからか、それが評価を多少落としている要因ではないかと思わざるを得ない。 -
改めて言うまでもなく有名な本作。随分古くさい町並みの描写で、少し前の時代を舞台にしているのかと思いきや、書かれた当時から見ればまさに現在を舞台にしているというのだから驚きである。ニューヨークを路面電車が走っている様はなかなか想像しがたいものである。フェリーで通勤しているようすなんかも知ることが出来て面白い。
キャラクターは総じてあまり魅力的とは言えないが、ドルリイ・レーンの老人なのに見た目は(白髪をのぞけば)壮年の好男子で、口を開けばシェイクスピアの引用をせずにはいられないという、誰が得するのかわからないキャラ付けは興味をそそった。60歳の紳士が腰布一枚で日に肌を焼いている場面を期待している人が、いったいどれだけいるのだろうか。ロリババァと同じような狂気を感じる。
しかし、内容ははっきり言って面白くなかった。フェアな推理小説に拘るあまり、状況説明が淡白で事務的な上にくどいので、読んでいて報告書を読まされているような気分になり、うんざりしてくる。その一方で、人間ドラマがなおざりにされている印象が否めず、ああ、やっぱりこれはパズルなんだな、それにしても読むの面倒くさいな、とずっと思って読まなければならなかった。とにかく冗長。
一番の問題は、やはり動機がかなり早い段階でわかってしまうこと。そのために、犯人と探偵とのスリリングな駆け引きの中で徐々に動機が明らかになってくるというドラマがないので、探偵は真相を明らかにする役割を負わず、種明かししかしない。その種明かしも、作中人物にとっては、一応、あっと驚くトリックではあるのだが、読者からすればなんでそんな七面倒くさいことをする必要があったのか首をひねるものがある。結局パズルなんだろうけど。
なんだかトリックを見破れなかった腹いせに書いているみたいだけれど、ミステリーの面白さというのはつくづく難しいものだということは強く感じた。個人的にはトリックの意外性をほとんど感じなかったし、それゆえ推理の鮮やかさも味わうことが出来なかった。むしろここまで勿体ぶっておいてその程度だったのかという落胆の方が大きかった。まあ、小説としてはドルリイ・レーンという特異なキャラクターに萌えられればすごく楽しいのではないのだろうか。 -
バーナビー・ロスによる、ドルリイ・レーン四部作の一作目。って言うまでも無く有名な作品。エラリイ・クイーンとバーナビー・ロスはどちらも覆面作家として売り出していたので、両者による覆面会談なんて事をやったらしい。ご存知の通り中の人は同一(フレデリック・ダネイとマンフレッド・リー)なので、要するに自演乙。このレビュー、全然内容に触れてないや。まあいいよね。
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本格というのはこういうものかという感じで、ほほうと納得しながらも、翻訳のせいなのかわからないが、読みにくさもある。
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少し長く感じたが、読了後は全ての伏線を回収しており、鮮やかだと思った。
まさに本格、パズラー、と古典ミステリーを読んだ気分を味わえる。 -
私の最近読んだ作品は、館などのクローズドサークルものが多かったので、街中で起こる殺人というだけで、新鮮さを感じてしまいました。(私の読書量が足りないだけだと思いますし、電車もクローズドサークルの一種ではありますが。)
ドルリー・レーンのキャラクターと、戦前のニューヨーク周辺の街の情景が活き活きと描かれているのが魅力に感じます。
Yから先に読みましたが、Xもやはり傑作であるということを思い知らされました。
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