- Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150701413
感想・レビュー・書評
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ミステリ。ドルリイ・レーン。
非常に濃密な本格ミステリ。
探偵が犯人を知っても言わないのは、少しイライラ。しっかりとした理由があるのは凄いのですが。
第二幕最後の法廷と、最後の謎解きはやはり圧巻。
やはりインパクトは『Yの悲劇』のほうが大きいな。
森博嗣『χの悲劇』他、多くの作家に影響を与えたのは納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
探偵ものって、その探偵の個性や性格を愛せるかが肝になると思うのですが、あまりにも浮世離れの度が過ぎてるドルリーのことをあまり愛せないままでしたね。
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正直途中で中だるみしたけど、普通に楽しめた。
ドルリー・レーンのようなユニークな紳士の探偵は好きだし、もっとテンポよく物語が進んでいけば面白かったかもしれない。
描写が細かく説明されているところと小説的な風景描写…?のバランスが変だったかな…読まなくても良いところとしっかり読むべきところの見分けはすぐにつくけど、読まなくて良いところの文章が多すぎて、読むべきところで目が滑ってしまう…
ただトリックはミステリに求めている意外性と面白さもあったので、そこはよかった。
エラリー・クイーンの作品は初めて読んだけど、他にも良作がたくさんあると思うので、引き続き読んでいきたいな。 -
読了
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ああ、このシリーズってエラリークイーンは出てこないのね。
情報を完全に提供するというスタイルは同じ。解決編まで一気に読まずに、
事件編(?)をゆっくり再読するとかした方がいいのかもね。 -
初めてのエラリー・クイーン氏の作品。探偵ドルリイ・レーンの登場。今までには出てこなかった、特徴的な人間で、もともと役者だったところで、シェイクスピアの引用をしたりと、面白い。
P.244 L.2のシェイクスピア劇の不朽性を語る場面の、スター偏重主義についての主張のたとえを、警視たちの捜査の重点の置くところの過ちになぞらえて、語るのが面白かった。次はYの悲劇。 -
子供の時分に読んだときはもう少し面白く感じた記憶があるのだが、、、
訳の問題か?? -
ドルリイ・レーンをあまり好きになれなかった。自分の知識・推理力に酔いすぎというか…。ドウィットの手のサインの意味とか、実はウッドは死んでなかった、とかは途中で分かってしまった。推理小説の読みすぎか。確かに名作と言われるだけあって、伏線が大量に張られてた。ただ色々焦らしすぎ感はあったかなー。
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天下のエラリー・クイーンに対して私ごときがこんなことを言うのは恐れ多いが敢えて言ってみる。
『Yの悲劇』とこれと読んだが、どうもこのシリーズは探偵を好きになれない。探偵とは警察に邪魔者扱いされ馬鹿にされているべきで、それが最後に鮮やかに解決してみせて居丈高だった警察を平伏させるのがいいのだ。最初の最初から警察が探偵宅まで御機嫌伺いに来て積極的に情報提供するなんて台無しだ。
あと元俳優で聴力なしって設定、無駄に小説内の人物の尊敬を集めるばかりでストーリーやトリックに全く関与していない。警視に変装する必要なんてどこにあったのか。
推理小説としては素晴らしかっただけに実に惜しい。主人公が平凡な探偵ならもっとずっと楽しめたのに。 -
X関係なさすぎて笑う