- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150704049
感想・レビュー・書評
-
古いロンドンの屋敷に漂う底知れぬ怖さと霊魂に囚われる狂気をバックに、密室殺人を解決する、ヘンリー卿。想像以上に面白かった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
H・M卿の初登場作品。カーらしく怪奇趣味とミステリーが見事に融合した傑作です。やや真相の解明が唐突ともいえるが、布石は回収され、ロジックに崩壊もなかった。ただ、この訳者の和訳がわかりずらくストレスを感じた。他の訳者の同一作をつまみ読みしたら、とてもわかりやすかったので、次は別の訳者で再読したい。
-
H・M卿初登場作品です。
盗まれた短剣と石室によって全編に漂う雰囲気が素晴らしく、カーのオカルト色が大変に強い作品です。
プレーグコートと呼ばれる幽霊屋敷で博物館から盗まれた短剣で刺殺された降霊術師の死体が密室状態の石室の中から発見されます。
石室の扉には閂が、窓には鉄格子という完璧な密室殺人です。
密室のトリックには感心させられました。
雰囲気に惑わされると真相を見誤ってしまいます。
今回の不可能犯罪も素晴らしかったです。 -
H・M卿もの。密室ものとして名高い作品のひとつ。実際、その名に恥じない驚かされるトリックを使って、密室を作りだしており、その説明にも納得がいきます。さらに、ハウダニットだけではなくフーダニットも意外で、犯人が明かされるときまでの経過にも驚かされました。
-
H.M卿