トラブル・イズ・マイ・ビジネス チャンドラー短篇全集 (4) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2007年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (552ページ) / ISBN・EAN: 9784150704605

感想・レビュー・書評

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  • 甘い砂糖菓子の後にはビターなハードボイルドを。

    マーロウ最後の事件を読みたくて借りてきました。
    最後の事件は、正直ちょっとよくわからなかった。
    いつもの綺麗に最後集約していく感じがなくて、あれ?これで終わっちゃうの?って感じ。

    ただ、マーロウらしさは堪能できました

    2025.3.23
    65

  • ハヤカワによるチャンドラー短編全集の4巻。
    チャンドラー短編集は創元推理文庫もあることから、初めて読んだものは
    「マーロウ最後の事件」「イギリスの夏」「バックファイア」3編でしょうか。
    多くの方は「マーロウ最後の事件」目当てにこの本を取られるのでしょう。短いけれど、マフィアの逃走を助けるというストーリーで面白いです。『さらば、愛しき人よ』で登場したアン・リアードンがヒロイン役で、であれば、この組み合わせでたくさんストーリーが書けただろうに、惜しい。
    「バックファイア」は亡くなった妻の仇を最後に討つ話。
    「イギリスの夏」は実はこの短編集随一の面白さかもしれない。
    男女の愛の酷薄さが描かれています。
    ただ、かつて愛した女のために泥を被ろうとする主人公はやはりマーロウ的。そしてまた恋愛に失望して去っていくところも。
    マーロウ好きなら読む価値はあると思います。

  • 全10作品からなる短編集ですが、(長いお別れを読んだ)私がイメージしていたチャンドラーとは違ったコメディっぽいモノ、(愚痴っぽい)エッセイなどなど、、、と幅広いジャンルの作品が収められています。

    著者の独特の言い回しの所為でしょうか、それとも訳者の力量でしょうか、作品によってはすんなりと頭に入ってきませんでした。私自身の想像力が足らない所為かも。

    して読了できず(苦笑)

  • チャンドラー短編全集4巻目にして最終巻です。

    おなじみフィリップ・マーロウの
    小粋なユーモア台詞がちりばめられたものや、
    チャンドラーにしては珍しいらしい幻想モノや、
    探偵小説の自らの価値観、分析、
    などを吐露したエッセイなどが収録されています。

    チャンドラーらしい描写の仕方があって、
    たとえば、
    魅力的で美しい女性がいる。
    比較的、目が左右に離れているらしく、
    それを目と目の間でものを考えているのだろう、
    みたいなのには、うっすら狂気を感じたくらいです。
    でも、こういうの好きなんですが。

    また、エッセイの冒頭では、
    こんな文言があります。

    ____

    「いつの世のどんな種類の小説も、
    リアリスティックであることを旨としてきた。
    いまなら道化芝居なみに不自然なつくりものとしか見えぬ古風な小説も、
    当時の読者の目で見ればそうではなかった」

    ____


    昔の小説にならったように昔の文体で作品を書いても、
    それはパロディであり、現代を描写できない。
    あるいは幻想小説になるんだと思います。

    いやぁ、おもしろかったです。
    とくにそのユーモア感覚が好みです。
    次にチャンドラーのものを読むのは、
    長編で、さらにたぶん、村上春樹訳なのだと思いますが、
    自分で自分に、乞うご期待だね!と言っています。

    こういう軽くておもしろい感じで、
    書きだしからばーっといって、
    それでいて現代のリアリズムを持っている。
    そういうものをぼくも次には書きたいですね。

  • 「トラブル・イズ・マイ・ビジネス」佐々田雅子訳
    「待っている」田口俊樹訳
    「青銅の扉」浅倉久志訳
    「山には犯罪なし」木村二郎訳
    「むだのない殺しの美学」村上博基訳
    「序文」村上博基訳
    「ビンゴ教授の嗅ぎ薬」古沢嘉通訳
    「マーロウ最後の事件」横山哲明訳
    「イギリスの夏」高見浩訳
    「バックファイア」横山哲明訳
    エッセイ「フィリップ・マーロウのように生きるのだ」向井万起男

  •  幻想もの2編は、チャンドラー初心者にはちょっと敷居が高かったです。次はマーロウの長編にチャレンジします。

  • なんといっても評論「むだのない殺しの美学」がすばらしい。しかし異色のSFは、さっぱりおもしろくない。

  • やっぱりマーロウの話がおもしろかった。

  • 本書の感想と関係ないけれど、読了日入力がデフォルトになったのは喜ばしいことですね。

    感想を2つばかり。

    1、『青銅の扉』『ビンゴ教授の嗅ぎ薬』など、およそチャンドラーとは思えないSF調の作品が収載されている。これだけで一読の価値がある。

    2、ハメットとともに「ハードボイルドの鼻祖」と称されるチャンドラーが、自ら「古典といえる推理小説などないし、その域に近づいたものすらない」と言い切る。現在、チャンドラーの小説は疑いなくこの分野の「古典」とされているが、泉下の大家(それも、飛びっきりのつむじ曲がりの)がそれを知ったら果たして何と言うだろうか。

  • ダーティーヒーローはよかったと思う。

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著者プロフィール

Raymond Chandler
1888年シカゴ生まれの小説家・脚本家。
12歳で英国に渡り帰化。24歳で米国に戻る。作品は多彩なスラングが特徴の一つであるが、彼自身はアメリカン・イングリッシュを外国語のように学んだ、スラングなどを作品に使う場合慎重に吟味なければならなかった、と語っている。なお、米国籍に戻ったのは本作『ザ・ロング・グッドバイ』を発表した後のこと。
1933年にパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に「脅迫者は撃たない」を寄稿して作家デビュー。1939年には長編『大いなる眠り』を発表し、私立探偵フィリップ・マーロウを生み出す。翌年には『さらば愛しき女よ』、1942年に『高い窓』、1943年に『湖中の女』、1949年に『かわいい女』、そして、1953年に『ザ・ロング・グッドバイ』を発表する。1958 年刊行の『プレイバック』を含め、長編は全て日本で翻訳されている。1959年、死去。

「2026年 『ザ・リトル・シスター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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