幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

制作 : 稲葉 明雄 
  • 早川書房
3.82
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  • (139)
  • (18)
  • (3)
本棚登録 : 1058
レビュー : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150705510

感想・レビュー・書評

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  • 寝ても覚めても「幻の女」の一冊。

    先が気になるこの展開、寝ても覚めても頭の中は「幻の女」、それぐらいがっつり魅了された超一級品。

    奇妙な帽子を被った女性と過ごした時間はまるで薄い霧に包まれたかのような幻想的なひととき。

    そして帰宅後から始まる悪夢のような時間。

    絶望的な展開、手からするりと抜ける尻尾のような幻の女、残された時間、絶体絶命、カウントダウンと共に心臓が早鐘を打つ。

    そして迎える結末に別の意味で心臓をやられた。

    これは確かにいつまでも色褪せない不朽の名作。大満足。

    • くるたんさん
      観てみたい気もするー!ジャパニーズ版幻の女(⸝⸝˃̶͈ ૢ ૢ˂̶͈⸝⸝)
      観てみたい気もするー!ジャパニーズ版幻の女(⸝⸝˃̶͈ ૢ ૢ˂̶͈⸝⸝)
      2019/03/05
    • けいたんさん
      違った。ウィリアムアイリッシュだけど「喪服のランデヴー」やった(笑)全然違う(^_^;)
      20年くらい前、藤木直人若かった。
      違った。ウィリアムアイリッシュだけど「喪服のランデヴー」やった(笑)全然違う(^_^;)
      20年くらい前、藤木直人若かった。
      2019/03/05
    • くるたんさん
      アイリッシュ作品って、やっぱり映像化たくさんされてるのかね(*^^*)♪

      古い映画「裏窓」もそうだった。

      20年前の藤木直人かぁ…(⸝⸝...
      アイリッシュ作品って、やっぱり映像化たくさんされてるのかね(*^^*)♪

      古い映画「裏窓」もそうだった。

      20年前の藤木直人かぁ…(⸝⸝˃̶͈ ૢ ૢ˂̶͈⸝⸝)
      2019/03/06
  • 古典ミステリ。今読んでも色あせない。
    死刑の期限が迫る中、親友の男は幻の女を探す。関係者が口を揃えて「そんな女は見なかった」という恐ろしさ。届いたと思った瞬間スルッと消える手がかり。
    結局、女の正体は、拍子抜け感はありますが、そこまでのスリルが良い。あとプラットフォームのすれ違う緊迫感、地下室の即興演奏会、小部屋の荒んだ女とのかけひきなど、ストーリーから離れた細部まで脇役まで、各シーンが印象的でイメージしやすくて、さすが名作。

  • 「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。」

    冒頭の名訳が有名な本作。

    スコット・ヘンダースンという男が、冤罪にかけられた。
    妻殺しによる死刑を回避するには、彼のアリバイを唯一証明できる、かすかな記憶の残滓にある名前も知らない「幻の女」のゆくえを探すしかない。
    死刑執行まであと18日。親友・ジャック・ロンバードによる、「幻の女」の調査がはじまった。


    50年以上前に書かれた古典。
    ミステリとして見ると、粗削りでムリヤリな点が多い。
    また、全433ページのなかで、親友が初登場するのが137ページ。
    4分の1を過ぎたところで、やっと登場するのだ。
    やや冗長にも感じてしまうところもあるが、ちかづいたと思ったら遠ざかる「幻の女」のスリルはたまらない。

    本作が評価されている理由は、フェアで見事なトリックではなく、理性より感情に訴えかけるサスペンスの要素だろう。
    最期のどんでん返しは、素直に驚いた。
    けなげでチャーミングなスコットの愛人、キャロル・リッチマンも魅力的だ。


    そして、読了した今でも目を閉じれば、燃えるようなオレンジ色の帽子の「幻の女」が、念頭にうかぶ。
    実際に見たこともない彼女の存在が、心にのこる作品だった。

  •  妻殺しの容疑がかけられた夫。夫は一人の女性と一晩中ずっと一緒にいたと証言するのだが、なぜか女性の目撃証言は全く得られない。死刑判決が夫に下される中、刑の執行までにアリバイを証明できるのか。

    『夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった』

     この冒頭の一文がとにかく有名な一作です。この一文自体もお洒落かつリズム感もよくて印象的なのですが、この冒頭から始まる”幻の女”との一夜の描写の洒落てる感がとにかくすごい!そのためか、この女との一夜自体が”幻”だったのじゃないか、と読み始めは本気で思いました(笑)。重要な証拠が見つかりそうになるたびに、それがスルリと逃げてしまうのも、まさにこの本のタイトルらしいと、思います。

     ミステリとしては結構強引な展開が多いです。しかしハードボイルド的な展開に、独特の詩情あふれる文章は現代においても色あせてないと思えます。もちろんタイムリミットサスペンスとしても十二分に現代サスペンスに通用する出来です。

     海外ミステリーを語るうえでは外せない作品と言われるだけあって、展開、文章どちらも楽しまさせていただきました。

  • 僕にとって長くベスト1ミステリの座に君臨していたのが、この「幻の女」だった。子供の頃、地元の本屋で唯一入手可能だった創元推理文庫のラインナップに、アイリッシュの長編は「暁の死線」と「黒いカーテン」しかなく、乱歩が「ベスト10級の傑作」と激賞したというガイド本の記述を読む度に、何とか入手する方法は無いかと煩悶したものだった。早川書房がミステリー文庫をスタートし、その中に「幻の女」のタイトルを見つけた時の喜びは今でも鮮明に覚えている。そして眼に飛び込んできたアイリッシュ独特の美文調。「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」美しいメロディのような文章がドキドキするほど心地よかった。もちろん徹夜の一気読み。そのサスペンスと鮮やかすぎる結末に大感激だった。今でこそ、この手のストーリーは珍しく無くなったが、オリジナルとしての魅力は今も全く色褪せていない。必読の傑作と思う。

    • kwosaさん
      magic227さん

      花丸とフォローをありがとうございます。

      ミステリに興味が出始め、過去の作品にも触れてみようと、オールタイムベストの...
      magic227さん

      花丸とフォローをありがとうございます。

      ミステリに興味が出始め、過去の作品にも触れてみようと、オールタイムベストのランキング等を参考に読んだ『幻の女』『僧正殺人事件』『九マイルは遠すぎる』はどれも面白く、いまでも色あせない魅力に驚きました。

      日本の作家でも、最近ようやく泡坂妻夫さんや都筑道夫さんの素晴らしさに気づき、読むようになりました。

      拝見した magic227さんの本棚はミステリを始めSF、その他わくわくするラインナップでとても楽しいです。

      どうぞこれからもよろしくお願いします。
      2013/02/15
  • 「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。」

  • 冒頭の一文だけでなく、事件が起こるまでの鬱々とした彼の描写が素晴らしい。

  • 文庫で表紙も値段も違うが検索で出なかったので、この本を登録する。主人公は嫁殺しの容疑で死刑囚になるが、ちゃんとアリバイがあった。名も知らぬ地味な女をナンパし食事と舞台とBarに一緒に行き数時間共に過ごしたのだが、店員やタクシーなど誰からも女と一緒だったと証言してもらえず何かが変だと思い始め、大親友の男に死刑執行の前までに、その幻の女を探してもらうようになったのだが…犯人はこいつだ。と自己流推理しながら読んでたから真相が楽しみだった。だが犯人は想像と違ってた。図書館で借りた本。

  • ネットで見かけて。

    素晴らしい。
    古典に選ばれるだけのことはある。
    途中で犯人を当て推量することができるが、
    それでも最後までハラハラドキドキがとまらない。

    アリバイ証人になるはずの謎の女性、
    死刑執行までのタイムリミット、
    証人を追うのも謎の女性、
    積み重なる死、
    髪の毛ほどのか細い手がかりでなんとか突き止めた謎の女性と、
    非常に見事だ。

    解説で「黒衣の花嫁」と同じ著者だと知って驚いた。

  • いやいやありえないよ〜とか思いながらも面白かった。

    白黒映画が似合いそうだなと思って調べてみたらやはり映画化済みでしたね。

    是非とも借りてみようと思います。

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