矜持 (ハヤカワ・ミステリ文庫 競馬シリーズ)

  • 早川書房 (2012年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784150707453

作品紹介・あらすじ

アフガニスタンで片足を失った男が、名門厩舎をめぐる脅迫事件に挑む。巨匠最後の傑作

感想・レビュー・書評

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  • 競馬シリーズ43作目。

    アフガニスタンの戦場で右足を失った大尉トマスがイギリスに戻り、
    実家である母親の厩舎に戻ったところから話ははじまる。
    有名な調教師である母親は、投資に失敗したあげく脱税をネタに脅迫されていた。
    不仲な母親だったが、偽の投資話を持ち掛けていた税理士の死や、
    脅迫者の正体を探り始めるトマスだったが、
    閉鎖された厩舎に縛られて義足を外された状態で取り残され、
    死にかける。

    もちろん、なんとか逃げ出し、
    厩務長のフラットに身を潜ませながら真相にたどりつくが
    最後の方では、
    年の離れた金のある男と結婚している初恋の相手が、
    悪事に加担しているのかどうかが気になって仕方なかった。
    まさか最後に「味方による誤射」で亡くなってしまうとは。
    文字通りの「死地」を脱しても、事件を解決しても、
    恋愛の側面ではハッピーエンドとはならないことの多い、
    このシリーズの最後にふさわしいのかもしれない。

    競馬シリーズ、最後の作品。
    長い旅だった。
    賛否はあるだろうが、この漢字二文字のタイトルは、
    とりあえずカタカナにしとけ的な今のタイトルと違って、
    時代が感じられてとても良かったと思う。
    素晴らしい旅だった。

  • こんな母親はイヤだ。

  • 競馬シリーズ、ついに最終巻。よりによって、非常に感じの悪い連中しか出てこない話になっていて、これで最後なのは本当に残念極まりないが、仕方が無い。
    ただ、ここまできたシリーズに敬意を評して、なんとか星3つ。縁があるところからバラバラに読み進めているので、菊池訳ではない作品を読んだのはこれが初めて。地の文は非常に読みやすくなっているように思う。会話はあの菊池訳特有の雰囲気に慣れてしまい、むしろ滑らか過ぎて引っかからない。いろいろあるもんだ。

  • 競馬する人なら読んで当然!

    でも、競馬しない人でも読んでみて!

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