警官嫌い (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 13‐1))

  • 早川書房
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本棚登録 : 198
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150707514

感想・レビュー・書評

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  • 87分署シリーズ第一弾。興奮して読みふけったものです。

  • みなさん覚えていらっしゃるでしょうか。
    火曜サスペンス劇場のことですよ。
    季節毎にテーマのミステリ・例えば6月の花嫁シリーズとか
    色々ありました。
    江戸マクベインのミステリシリーズを渡辺健と有森成美さん
    だったかな二人主演で定期的にドラマ化して居ました。
    大事な題名忘れてました。確か『我が街』だった。
    舞台を港町に移して、基本のプロットそのままなんでしょう
    あくまでも邦画なりのリメイクとしての矜持を感じたものです。
    火スペもう失くなってしましました。内田康夫先生も昇天。
    十津川警部しかおらんのかな・・。片平なぎさ・家政婦も
    日本風のドラマとして消化されて居るのがわかりやすくて
    自分には見応えありました。勿体無いなあ・・・

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆
    ・・・ 第四回 「警官嫌い―87分署シリーズ 」 ・・・

    エド・マクベインの87分署シリーズは、架空の大都会(たぶんニューヨーク)アイソラを舞台に87分署の刑事が事件を解決していくシリーズですが、その大一冊目がこの「警官嫌い」です。
    このシリーズは事件を通して20世紀が抱えた問題を追及していたので、とびとびにはじめの方から順番に読んでいくとその流れがわかって面白いという読み方ができます。
    この一冊目は、いまから見ると、かなり牧歌的で古き良き時代の雰囲気を残してはいますが、扱っている問題はティーンエージャーなので、子どもの本が好きな人には、ほぅ、こういうとこから問題提起が始まったのか、と思ってもらえるだろうと思います。
    文章がうまいので疲れないで読めますが、ペンタッチが古い、昔のマンガがすすめにくいのと同じで、いまとなってはちょい、すすめにくい一冊ではあります。

    2018年02月27日

  • 何かでエド・マクベインの名前をたまたま見かけて、久しぶりに87分署シリーズを読みたくなった。読みなおすならやっぱり第一作目。

    走行中の急行列車の中で殺人事件とか、田舎の旧家で連続殺人とか、そういうことは実際にはあまり起こらないのだろう。たとえば中堅企業の経理部門に務める普通のサラリーマン男性42歳がある木曜日に帰宅途中の路上で刺殺体で発見される。目撃者なし、トラブルなし、心当たりなし。ぼくらの知っている犯罪はそうして起きる。どこから手を付けるか。どうやって犯人に肉薄していくか。それが87分署シリーズの「ミステリー」だ。警察は日々そういう事件を扱っているのだ。

    シリーズの魅力のひとつがレギュラー陣の刑事たち。誰でも贔屓の刑事がいるんじゃないだろうか。キャレラはもちろん一作目から登場。相棒マイヤー・マイヤーはまだ登場せず。クリングはまだパトロール警官。ハル・ウィリスがちらりと名前が見える。懐かしい。

  • 87分署シリーズ第一作。三人の警察官が殺され同一犯による連続殺人とされた。同僚を殺された87分署の刑事たちが犯人逮捕のために捜査を続ける。

    1人の刑事による推理を元にした捜査ではなく、刑事たちのチームによる捜査を描く。現実の警察の捜査を感じさせるリアルな物語となっている。

    刑事たちの会話が多く、そこにユーモアや時代背景なども描かれている。新聞記者の暴走により事件が大きく動く。一つの可能性としての捜査方針が、真犯人とっては真相に導く大きな方向性であった。刑事スティーヴ・キャレラの恋人テディに真犯人が近づく。これに気付いたキャレラがテディのもとに向かう。

    本命の被害者をカモフラージュし、警察官の連続殺人と誤解させるために他の刑事をも殺した犯罪だった。テディは助かりキャレラと結婚し新婚旅行に向かう。

  •  警察小説を読み始めたら行きつく先はここではないか。え、順序が逆では、という声が聞こえてきそうだけど、大きい声では言えないが今の今まで未読だったのだからしようがない。満を持してのエド・マクベインということにしておこう。それにしても1956年か。ぼくはもう生まれてはいたけれど、旧き良きを通り越しているな、これは。モノクロ映画を見るようなと言ったらいいか。歴史だ。スティーヴ・キャレラ、87分署、これがその本物なのか。一見脈絡のない連続警官殺し。不可解な連続殺人といえば、木は森に隠せと相場が決まっている。まずはオーソドックスなつくりで、ちゃんとミステリの体裁は整えられている。これ一作でどうこういうのは早かろう。まだまだ続編がたくさんあるのでしばらく楽しめそうだ。

  • 87分署シリーズ始まりの一冊★
    事件自体はシンプルなものだったけど捜査内容が時代を感じて面白かった(^O^)
    登場人物も改めて把握できた(^○^)

  • 言わずと知れた87分署シリーズの、記念すべき第一作。「この小説に現れる都会は架空のものである。ただし警察活動は実際の捜査方法に基づいている」という有名な扉書きも、マクベイン節などと言われる独特の美文調も、いや、そもそも警察小説というジャンル自体が全てはここから始まったのだ。捜査するマシンでしかなかったミステリーの刑事たちは、マクベインの登場で初めて血の通った人間になったのである。とにかく読み始めると、いつの間にか刑事たちのキャラクターに引き込まれ、気が付けばキャレラたちと一緒になって喜んだり、悲しんだりしている自分に気付く事になるのだ。
    87分署シリーズには刑事ものの全ての要素が詰まっている。「太陽に吠えろ」も「相棒」も、この作品が無ければ生まれなかったのだ。

  • 87分署シリーズ。出勤中に87分署の刑事リアダンが45口径の拳銃で殺害された。同署の刑事であるキャレラとブッシュは市警本部より遅く出勤するが同署の刑事だとわかり、早速捜査を開始する。しかし、犯人の手がかりがないまま、次の刑事が殺害される――。
     わかりやすいストーリーだった。犯人がとかではなく、物語の流れがシンプルでわかりやすく、読みやすい作品です。本作品は推理小説ではなく、警察小説なので推理小説のような凝ったギミックはないですし派手さもありません。ただただ地味な作品ですが、飽きさせない文体で内容も入ってきやすく楽しんで読むことができました。
     ただそれだけ派手さがないので、少々地味で物語について語るとなるとちょっと難しいかな。
     他のかたのレビューをみたら、描写が巧みだとも書いてあって、ああ確かにそうだな、と思ったり。私はそういうのがどうなのかがいまいちわからないのですが……。
     これが警察の捜査なんだなと思いつつ、物語に浸ることができたので、楽しい時間が過ごせた作品でした。

  • 故あって30数年ぶりに再読(もしかすると再再読?)した。警察小説の金字塔である「87分署シリーズ」の第1作だ。改めて調べると第30作『血の絆』までは読み続けていた。期待が大きかったせいか、評価は辛口だが、探偵小説へのアンチテーゼとして、また、警察小説の原点としての堂々たる作品であることには間違いない。

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