クレアが死んでいる (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-15 87分署シリーズ)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150707651

感想・レビュー・書評

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  • この小説をもとにした、市川崑監督の映画(『幸福』1981)を最近CATVで見た。割と面白かったので、原作を読んでみた という流れ。

    エド・マクベインの作品と言えば、『キングの身代金』をベースに、黒澤明が『天国と地獄』という映画を作ったというのが有名だが、これはさわりの部分ベースで、後半は黒澤オリジナルと言える。

    それに比べ、市川崑監督はこの作品をかなり忠実に映像化した。時代が違っても色褪せないのは、物語に流れる不易な部分を扱ったからだろう。市川映画に関するコメントは、また別の機会に譲る。

  • バート・クリングの恋人であり、これまでも物語の中で仲むつまじい様子を見せてくれた、クレアの死。
    クリングとのデートの前に立ち寄った本屋にて、一人の男による銃乱射事件に遭遇してしまったクレアは、命を落としてしまいます。

    犯人は誰なのか。そして犯人の目的は…。仲間であるクリングの恋人を襲った悲劇ということで、スティーブ・キャレラはじめ87分署の刑事たちは、躍起になって事件の捜査に向かいます。

    なかなか掴めない事件の全貌を暴くべく、復讐の念に駆られながらも根気強く立ち向かう刑事たちの姿に、87分署という彼らの繋がりが見えたように思います。
    恋人を失い、失意の底に沈むクリングの姿を見ていると、クレアという存在が彼にとってどれほど大きかったのかを、改めて感じました。


    犯人を挙げることに燃えるスリリングな展開と、そのモチベーションとなる心の内を細やかに描いた個々の刑事の心理的描写により、これまで読んできた『87分署シリーズ』の中でも特に、リアリティのある優れた作品であると思いました。

    クリングの悲哀を思うキャレラの心情を描いたシーンが、今も心に残ります。

  • 1961年発表
    原題:Lady, Lady, I Did It!

  • 87分署シリーズ15

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