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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784150708016
みんなの感想まとめ
架空の都市「アイソラ」を舞台にした警察小説シリーズは、単なる推理物にとどまらず、登場人物たちの人間ドラマを深く掘り下げています。各刑事が抱えるプライベートの悩みや家族の事情が、物語に奥行きを与え、彼ら...
感想・レビュー・書評
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1956年に発表された「警官嫌い」で始まる、「アイソラ」という架空の都市を舞台にした,警察小説のシリーズ。火曜サスペンスの「街」という渡辺謙が主役のシリーズの原作です。
1作の中で、メインとなる事件の他に、それぞれシリーズおなじみの刑事達が抱える、プライベートの悩み・事件・家族の事情などが絡んできて、ともすると部品のひとつになりがちな、刑事一人一人の生身の姿が、アイソラをバックに浮かび上がってきます。
おそらくニューヨークがその元であろうと想像に難くないのですが、あえて架空の都市にしたことにより、都市において起こっている微妙な問題、人種問題・宗教問題などをテーマにとりあげた作品が多いような気がします。
しかしなにはともあれ、このシリーズの主人公は87分署の刑事達です。
キャレラ、ブラウン、ホース、クリング、ウィリス、マイヤー・マイヤーといった刑事が、シリーズを追うごとに悩み、傷つき、喜び、涙します。その姿はきっと、アメリカという国に住む普通の人たちを写したものではないのでしょうか。
わたしはこのシリーズを1作目から順に図書館で読みあさっているのですが、もう今となっては、このシリーズにいわゆる「推理物」としての面白さよりは、87分署の刑事達のその姿を見るために、読んでいるようなものです。
もちろん、警察小説としての読み応えも、推理小説としての読み応えもしっかりしているし、アメリカという国の社会を映す社会小説としてもずしりと重いものがあります。それに40年も続いているだけあって、最初の方の作品と今の作品とでは、たとえば人種問題などの書き方や捉え方が変わっていたりして、そういう方面でも読み進めるとなかなか面白いものがあります。
キャラクターの成長日記として。アメリカという国を写す鏡として。様々な見方で読んでみるのも、面白いかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
87分署シリーズ♪こんなこと言ったらアレだけど鬼門がなくなってよかった一冊です( ̄▽ ̄;)ハル、職権濫用ひどいなぁと思いながら読んでました(笑)刑事部屋に平和をプリーズ('ε'*)相変わらずの季節感でアイソラの風景は素晴らしいね。
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1990年発表
原題:Vespers -
87分署シリーズ42
エド・マクベインの作品
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