- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150711016
感想・レビュー・書評
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裏表紙:新任の若いラビ、デイヴィッド・スモールの評判はかんばしくなかった。無頓着な服装と理屈っぽい説教に、教会の古い信者達は眉をひそめていた。そんなとき、教会の庭に置いてあったラビの車のそばで女の絞殺死体が発見された。手がかりはラビの車に残された女のバッグだけ。苦境に立ったラビは、驚くべき論理性に貫かれた推理を駆使して反撃を開始した。アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞に輝くラビシリーズ第一弾。
出版時期は古いが、さほど古さを感じずに読める。
ユダヤ系の人々にとって、タルムードというものは身近な物かもしれない。プリンシパル・エージェント関係の原型がタルムードにあるのではないかと思った。 -
以前夢中になって読んだシリーズの第1作。
改めて読むと、本格推理小説という以上に、主人公の魅力がぐっと来る。
どんな事に対しても、原則と論理で立ち向かうというのは、出来そうで出来る事ではない。ミステリとしてのおもしろさも水準以上で気持ちがいいけど、暴力とか政治力などではない戦い方もあるって事が素敵だった。
そういうラビ(ユダヤ教の宗教上のリーダーで、このシリーズでは探偵役を務める主人公)を理解し、応援する配偶者の存在も読んでいて嬉しい。
2005/11/27 -
ケメルマンのラビシリーズの第一作。あちゃ、10年以上前に読んだのにちゃんと犯人を覚えていたんですなあ。 最初のラビと警官のやり取りのところで犯人が分かってしまった。 今回の話はまだ、ユダヤ教におけるラビの立場が主に中心になっており、 タルムード(ユダヤ律法の注釈書)でつちかわれたピルプル論法による推理があまり 発揮されていなかった。次のに期待。題名は事件の翌朝、ラビが寝坊しただけの話か?ユダヤ教の安息日は金曜日の午後から始まっているのか? 63年型の車が現れる所から小説は1963年6月から始まっているようだ。