あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-9)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150712594

作品紹介・あらすじ

ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 一度読めば忘れられない数々の名作がここに。単行本未収録の二作品を加えた〔新訳版〕で登場!

感想・レビュー・書評

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  • ブラックなダールが読みたくて。
    本書には11篇の短篇が収められています。
    物語がどう転がっていくのか予測ができなくて、1篇読み終えるまでそわそわし、読み終えるたびに一息ついて…と、なんだかおばけ屋敷を歩いているような気持ちになっていたのでした。

    いくつかの短篇は以前にも読んだことがありましたが、2回目でも「皮膚」の結末にはぞぞぞっと鳥肌が立ちました。
    「味」や「首」は何かが起きそうな緊張をはらんだ幕切れにどきどき…その続きを知りたいような、知りたくないような…。

    訳者あとがきでも触れられていますが、本書に「Someone Like You」というタイトルをつけちゃうダールに、憎いことするなぁ…とにやりとしてしまいました。

  • 最後どうなるの?!と思いながらページをめくる手が止まりませんでした。
    芸術、食卓、街並み。昔のヨーロッパの風景も感じられる作品です。
    中でもワインやマルガリータがおいしそうで…
    気づいたらワインを片手に。ロアルド・ダールを片手に。ってなってました。(笑)

  • どれもさくさく読めるんだけど、海外モノってスムーズに入ってこないモノもある。
    すっごい面白かったものと、オチがわからなかったものと。
    オチって言っていいのかな。

    私が面白かったのは「ギャロッピング・フォックスリー」
    寄宿舎でのいじめられた経験が細かく書かれてたのに、
    違うんかい!って感じで、印象深い。

    「おとなしい凶器」も嫌いじゃない。ゾクゾクする。

  • カズレーザーが面白いと言っていた短編集。
    例に出していたのが「南から来た男」。一体どんなオチなのかと楽しみにしていたものの結果いまいち笑 むしろ、他の作品の方が面白かったかも。外国作品では当然避けられないのだけれど、訳という問題と文化の違い。アメリカンジョークやブラックジョークにはピンとこない人にはどこか感情移入しきれない壁があります。だけど、その壁をどうってことないよって笑い飛ばせば面白さが見えてくること間違いなし。私はここのとこは50%程度の理解力かと笑

  • うわっ、面白い!って思うお話と意味不明なお話が半々くらい。

    『願い』が1番好き。

    これ、やっぱり原書で読んで面白さを味わえたら最高だろうな。

  • 欲に目が眩んだり、誰かに仕返しをしたかったり…そう言った意味での、あなたに似た人、なのかなと思った。
    ブラックでジメッとした魅力がある、読んでて気持ちの良いものではないが、たまにこういうのが読みたくなる。2も買ってあるので、いずれ読もう。


  • 20世紀イギリスの作家ロアルド・ダール(1916-1990)の短編集。

    ミステリというが、謎解きではない。かといって「奇妙な味」というのも雑な分け方であるように思う。皮肉っぽい余韻を残した読後感が多い。英国的といってしまえば、なおさら粗い括りになってしまうか。読んでいて惹き込まれていく作品もあるが、その先が切り捨てられたまま投げ出されている印象であり、読んでいて不全感が残る。そうした不全感自体が魅力に転化しているというわけでもない。

    「味」「プールでひと泳ぎ」「皮膚」はそこそこ面白かった。

    「誰かが巨大な風船を膨らませていて、今にも眼の前で破裂するのがわかっているのに眼がそらせない。そんな気分だった」(p249)。

  • 普通のミステリとは全然違います。翻訳だから文章も日本の小説とは違ってまた良し。
    中でも良かったのが、「皮膚」容赦ない残酷さ。貧しく今日食べるものにも困るような老いさらばえた老人。彼が彫り師として活力に溢れ輝いていた日々、若き画家に惚れ込み背中一面に自分の妻の肖像を刺青として残してもらった。それは自分の誇り、喜び、生きる希望。年月は過ぎ歳をとり何の楽しみもない未来もないあるのは空腹だけ。そこへ大金と名誉を得るチャンスが来たが…

    「首」ハラハラドキドキ。絶対に事が起こる…と思うけど起きない。ホッとすると同時に、現実はそうだよな、と思う。「ギャロッピング・フォックスリー」もかな。
    あと思ったのが、著者、ハンサムな男絶対嫌いですよね。そういうところも可笑しくて、楽しく読みました。長くなってすみません。

  • 原題 ROALD DAHL’S SHORT STORIES VOLUME I

    読後に嫌な感じが残る〝奇妙な味(江戸川乱歩の造語らしいです)〟が…とっても苦い。人の悪い(というか愚かな)部分が無邪気に出てる分、シニカルというよりもアイロニカルです。もやもやするー。

    理屈じゃない堕ち(落ちではなく)が常識に潜んでるところは十分ホラーですね。「ギャロッピング・フォックスリー」は〝落ち〟ですけど、それでも〝苦〟笑い。良識を壊して不安にしてくれる11篇。

  • 短編集
    カタカナの固有名詞の多さにちょっと混乱しました
    どんどんと盛り上がっていってどうなるんだーって思ったら、拍子抜けするようなオチが多々
    直接的に残酷な描写はないですが人間の静かな狂気や感情みたいなものにぞわっとしたりする話も
    個人的にギャロっピング・フォックスリーがしょうもなさすぎて(褒)好きです 

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著者プロフィール

ロアルド・ダール(Roald Dahl)
1916年9月13日 - 1990年11月23日
イギリス・ウェールズのカーディフにて、ノルウェー移民の両親のもとに生まれた。第二次大戦中にイギリス空軍エースパイロットとして活躍するが、事故で重傷を負う。その時代の逸話をもとに、作家デビュー。ブラックユーモアあふれる短編小説、児童文学の書き手となった。
代表作に、『チョコレート工場の秘密』。ティム・バートン監督にジョニー・デップ主演で『チャーリーとチョコレート工場』として映画化された。他にも『父さんギツネバンザイ』などがあり、『ファンタスティック Mr.FOX』として映画化された。

ロアルド・ダールの作品

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