飛行士たちの話〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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  • 早川書房 (2016年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150712631

作品紹介・あらすじ

イギリス空軍のパイロットが遭遇する悪夢のような現実。デビュー作を含む10篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 最近読んだ2冊よりは好きかも。
    でも戦争の話だから複雑だけど。
    「彼らは歳を取るまい」を読んで、この光景映画で見たような・・・
    と思ったら「紅の豚」のワンシーンだった。
    そういえば宮崎さんは飛行機がお好きですもんね。
    「マダム・ロゼット」がちょっと痛快だった。

  • デビュー前のロアルド・ダールのも含めた短編集。ゾワッとした話や切ない話など、、、
    「彼らは年をとらない」が好きだった。

  • 飛行機乗りたちは帰らない。

  • とても良かった。本の中で、たくさんの人が死んでいるので、良かったなんて言ってはいけないのだが ほんとうに良い本だったと思う。読みながら、ところどころで涙が滲んだ。戦争の時代に生まれる命と そうでない命の選別は、一体誰がおこなっているのだろう。考えても 分からないことをたくさん考えながら読んだ。言葉にならない感情も 幾度か浮かんできた。飛行機の中で ひとりで死ぬことはたぶん とても寂しいことなんだと思った。空の上で操縦桿を握っていた強ばった手が 女の柔肌を夢見る。誰かが死ぬ間際 同じ視界に小さな花を捉える。遥か上空で見つけるちっぽけな人間の命の重さを やがて 手遅れになった場所で問い掛ける。累々とした死体と錯乱寸前の精神が蔓延する渦中でも 魂はその内側に思い出をきざむ。自分以外の誰かに触れ、体温を感じ取る。あたしの体があるこの場所にも かつて 別の人の肉体があった。透明になったそのひとのかたちをしたものたちと あたしは常に重なっている。何も語らず 忘れられたその透明な何かが 話を聞かせてくれた、そんな気持ちになった。

  • はじめてのロアルド・ダール…と思う。第二次大戦あたりのイギリス軍の飛行士たちの短篇集。なんとなくオチは予想がつきやすいものの、それでも衝撃度がある。瞬間、瞬間にはっとさせられるような。『紅の豚』のシーンにも取り入れられた「彼らは歳を取るまい」も読めてよかった。表紙もいいなぁ…

  • とても良くて、忘れられない本になりました。ジブリの「紅の豚」の原作の一つ。戦争が人を変えてしまうということのリアリティ、虚しさが静かに伝わってくる。最終話「あなたに似た人」は、やり切れなさを抱えて酒を飲む、その感情がひしひしと伝わってくる。

  • 原題 Over to You
    無線なんかで「応答どうぞ」。よく〝Over〟と略して使われる。

    飛行士たちが空で最もよく発した言葉なんだろう。重要な情報交換の時にも、他愛無い話の時にも、もう返答がないとわかっている戦友を呼び出す時にも。

    ロアルド・ダールの処女短篇集。
    副題 Ten stories of flyers and flying
    10篇それぞれが、彼が戦争で心身に得た破片に思えた。淡々と光を放つ破片。

    ひとつ、不思議な光があって、ポルコ・ロッソの回想にも使われてますね。

  • 小さい頃ロアルド・ダールの児童書を沢山読んでいたから、児童書以外も書いてたんだ!と思い読んだ。

    描写がすごく生々しいというかありありとその場面を想像することができる。
    ただ、こうゆう海外作品のやつで日本語に訳されたのにありがちな小難しい単語がちょくちょく出てきて時々「?」となった。(自分のボキャブラリーがないせいかもだけど)

    私には難しかったというか最後まで読み終えて「えっ、この話ってここで終わっちゃうの?」ってなった…。

  • 長編にもできたような話で、そうすればもっとウエットになったと思うけど、短編であることでそれぞれのエピソードがくっきりとした印象を残した。
    命を分ける戦争の場面が、淡々と語られていて、飛行士たちの人柄とよく合っていると思う。

  • 『あたなに似た人 Ⅰ』が非常に面白かったので購入したロアルド・ダールの第一短編集。

    しかし『あなたに似た人』とは全く異なる趣で、戦闘機パイロットだからこそ見える世界、景色、心理をリアルに描いた「読み物」「物語」といった感じ。ミステリではない。

    最も好きだった作品は『彼らは歳を取るまい』。
    文章だけで某映画作品の某シーンが思い浮かぶ。
    後世に多大な影響を与えた幻想譚、とのこと。

  • 大戦時の飛行士達を主人公に、戦いに身を置く者たちの悲しさ、虚しさが淡々とした文章の中で描かれる。ミステリーというよりは幻想譚といった感じ。宮崎駿監督の『紅の豚』ではオマージュとして『彼らは歳を取るまい』のワンシーンを引用。

  • 主に戦時中の飛行士たちを描いた短編集
    全体的に淡々としている
    戦争が日常化した戦時中は、人の死はこんな風に扱われるのか、と感じた
    ロアルド・ダール自身が戦争経験者だけあって、妙にリアルに感じられる描写も多い

  • 映画『紅の豚』を見て、こちらの本を手に取りました。映画にも少し出てきた戦争の悲しさの要素が、詰まっていました。

    飛行機カッコいい! みたいな気持ちで読み始めたので、特に『カティーナ』の内容はショックでしたが、当時の飛行機に乗っていた人と、その周りの人々のリアルはこちらなのかな? と感じました。読んで良かった!

    『猛犬に注意』には、ミステリ要素も感じられ、素晴らしい短編でした。今後、著者の他の作品も読んでみたいです。

  • 初読。よかった。特に「カティーナ」と「彼らは歳を取るまい」の二編。フォーカスのあてかたがすごいと思った描写がいくつもあった。
    フィンの話で、文脈は覚えてないけど某映画の1シーンが思い浮かんだ。まさにそれの元になってるとあとがきで知って驚いた。

  • 紅の豚つながりでこの本を知りました。
    悲しいけれどコミカルで読みやすかった。
    飛行機の中で読んだらとても良かった。

  • 《目次》
    「ある老人の死」
    「あるアフリカの物語」
    「ちょろい任務」
    「マダム・ロゼット」
    「カティーナ」
    「昨日は美しかった」
    「彼らに歳は取らせまい」
    「猛犬に注意」
    「このこと以外に」
    「あなたに似た人」

  • かなしい、とてもかなしい

  • 戦争の滑稽さと残酷さ

  • とてもきれいな文章で語られる戦争の話。日常の会話、妄想、ちょっとした時に見せる表情、考え方。現実離れしているのに、現実だったんだろうと感じる。「昨日は美しかった」は最後が衝撃的で、読み終わってからまた読み直してしまった。とても悲しいものがたりで、リアル。

  • 17:ロアルド・ダールだからそう明るい話ではなかろうと思ってたけど、まさにその通りでユーモアを交えつつもシニカルな眼差しで戦争を見つめる短編集。何も知らず読んでいて、戦闘機乗りたちの立ち位置や考え方のドライさが「紅の豚」「風立ちぬ」ぽいなーと思っていたらまさにあのシーンが描かれていてびっくり。
    後に調べてみると宮崎監督がこのシーンを両映画に使ったとのことで、何と言うかこの……縁って何かしら繋がっていて、分かちがたいなあと思ってしまったのでした。
    「カティーナ」「彼らに歳は取らせまい」が大好き。「紅の豚」「風立ちぬ」が好きな方にもお勧め。

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著者プロフィール

ロアルド・ダール(Roald Dahl)
1916年9月13日 - 1990年11月23日
イギリス・ウェールズのカーディフにて、ノルウェー移民の両親のもとに生まれた。第二次大戦中にイギリス空軍エースパイロットとして活躍するが、事故で重傷を負う。その時代の逸話をもとに、作家デビュー。ブラックユーモアあふれる短編小説、児童文学の書き手となった。
代表作に、『チョコレート工場の秘密』。ティム・バートン監督にジョニー・デップ主演で『チャーリーとチョコレート工場』として映画化された。他にも『父さんギツネバンザイ』などがあり、『ファンタスティック Mr.FOX』として映画化された。

ロアルド・ダールの作品

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