スイート・ホーム殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫 28-1)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150715519

感想・レビュー・書評

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  • クレイグ・ライスの傑作ユーモア・ミステリ。最高に楽しくて元気の出るお話。
    自身の3人の子をモデルに描いた、子供が主人公で探偵役の唯一の作品です。
    カーステアズ家の3姉弟の隣家で銃声が…!
    殺人事件の重要証人となった3人は大張り切り。
    ミステリ作家のママが事件を解決すれば、ご本がもっと売れて、ママはこんなに忙しくなくなるかも知れない〜と期待します。
    ところが仕事に夢中なママは関心を示さないので、子供達だけでなんとか解決しようと知恵を絞ります。ついでにハンサムなビル警部との縁結びまで…!

    14歳のダイナはお姉さんらしく健全型、12歳のエイプリルは頭の切れるおしゃまな少女、10歳で末っ子のアーチーはやんちゃ坊主で、姉たちにこき使われるとぼやきながらも仲が良い。
    近所の大人達の様子も案外、子供達には丸見え。
    古風な翻訳が内容にピッタリ、今となってはレトロで、新鮮でした!

  • 幼い三姉弟の大活躍と、家族愛と、隣人愛と、ちょっとした皮肉やユーモアと、最高に楽しい本格ミステリ。

    時代がかってたりするのはもちろんあるんだけど、それはそれ。
    母思いがちょっとズレてる子どもたち、女手一つで子ども三人を愛情たっぷりに、でもちょっと仕事に没頭しすぎに育てる母親、近所の子どもたちにたっぷりクッキーや花を持たせる老夫婦、子ども9人を手塩にかけた巡査部長に、イケメン警部さん。
    キャラクターがそれぞれ楽しくて、物語も楽しくて、やっぱり最高のミステリ。大好き。

    かなり久しぶりに再読したけれど、子どもたちが巣立った後のことを想像するマリアンにギュッと感情移入してしまった…。大人のための童話と解説にあったけど、まさにその通り。

  • 件』クレイグ・ライス著
     電子書籍で読んだからか、読みづらかった。古い作品で、その時代の言い回しが多く、そこが引っかかったのだろうか。犯人さえ捕まれば、証拠は隠滅されて構わない、操作混乱が目的の嘘の証言も構わない。何ら罪悪感なく無法な操作が気味悪い。
     フィクションだから生真面目なことを言っていても仕方がないが、そんなところが嫌なのかな。

  • 高評価の古典ユーモアファミリーミステリーということで、読んでみたが…。

    うーん、俺には今一つしっくりこなかった。
    ホームドラマにするならする、ミステリーにするならする。共存が上手くかみ合ってないように思ったのだが。

    あと、時代がかったセリフまわしも読みづらい。作品自体も翻訳自体も古いので、これはやむを得ないのだけど。

    オコ、ダカ、マカ、リキ…とかの言葉遊びも今となっては少々しつこいような気がした。

  • 幼い三姉弟が、女手一つで育ててくれた母親と自分たちの幸福のために、我が家の隣で起きた殺人事件を解決する。

    真面目にやる、ということ、
    こどもが真面目にやるのと大人が真面目にやるのとどうしてこうも楽しさが違うのだろう。

    犯人候補たちはみんな疑わしい。
    でもこの小説でこどもたちの目線で切り取られた犯人たちは、
    みんな犯人じゃないんじゃないかと思えてくる。
    殺人をする人に見えない、その人の優しい部分が見えてくる。

    それも魅力のひとつだとおもった。

  • 再読。愉快な話が読みたくて。こういう楽しいミステリはいくらでも読みたいなぁ。愛と不機嫌に満ちたあとがきもイイネ。

  • 裏表紙:お隣の奥さんが何者かに射殺されたと知って、カーステアズ家の子供たちの頭に浮かんだのはママのことでした。中略 謎解きをほのぼのとしたユーモアとペーソスでくるんみ、ライスがその持ち味を遺憾なく発揮する傑作本格ミステリ!

  • イラストとストーリーがベストマッチ!

  • 1998年5月16日読了。

  • 翻訳がイマイチ。きちんとした日本語になっていなかったり、時代遅れのしゃべり方だったり。翻訳がもっと良ければもっと楽しめたはず。

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著者プロフィール

Craig Rice

「2006年 『ママ、死体を発見す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クレイグ・ライスの作品

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