完全脱獄 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2007年9月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150720544

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人の心を動かすメッセージが込められた作品で、情熱を持って自らの理想を追求する姿勢が描かれています。1956年に発表されたにもかかわらず、時代を超えて楽しめる内容が魅力的で、細かな描写には当時の雰囲気が...

感想・レビュー・書評

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  • 刑務所の兄を脱獄させる弟というと、ドラマ「プリズン・ブレイク」がすぐに思い浮かぶ。

    こちらは主な登場人物が兄と弟、兄の婚約者、弟と知り合いになった刑務官、兄と同房の男の五人のみとシンプルである。

    兄が刑務官の一人を殴り倒してしまったことから窮地におちいり、絞首刑の危機となる。脱獄を決意した兄は数日で計画をねり、弟と婚約者に助けを求める。二人は兄の計画通り実行するが弟の家の隣りに住む刑務官に計画がばれてしまう。また、兄の婚約者が弟と計画を実行していくうちに弟を愛するようになって兄弟の中にも亀裂が入る。

    脱獄方法は驚くようなものではなく、その過程もサスペンスのあるようなものではない。弟はほぼなんの障害もなく刑務所のなかに入り込み、その後脱出もできる。兄と入れ替わりに監房に入った弟は兄とよく似ているはずなのに同房の男からはなんの疑いも抱かれない。

    物語の殆どは弟の視点で語られるが、途中二度ほど兄の視点に変わる。脱獄計画をリアルタイムで描くためだろうが、ごく一部だけの視点変更は違和感が残る。最後の結末の付け方は皮肉なものでなかなかよかった。脱獄物の刑務所所長というと悪者のイメージだが、結末手前の所長の演説は以外と良い人であった。

  • 映画みたい、というのがまずもって思ったところ。フィニィはSFしか知らなかったからサスペンスは初めて読んだ!ていうか2007年の時点で3冊ってどういうこと…もっとあってくれよ!!と思います。脱出中にアーニーがノヴァの上に着地するところとか、描きたいくらいに映画あるいは漫画的演出で生き生きしてた。ルースのキャラがあまり立ってなかったけどこれは話にそこまで大きく関係しないからかなあ。翻訳権独占っていうのも気になった…なんだろう。

  • あるべき姿を思い描き、それを人に伝えることに熱心でなくてはならない。心が熱くなる本。

  • 1956年の作品ですが、いやー、ぜんっぜん古くないのだ。そりゃ、細かいところに時代を感じさせるところはあるけれども(現代ならわざわざ生クリームなんか買ってこなくても済むしね)。周到に計画された脱獄にハラハラドキドキし、あまりにも人のいい弟を心配し、ああ、最後はやっぱりそうなりますか、そうですよね、と納得のラスト。フィニイ、うまいです。

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