黒衣夫人の香り (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (1979年3月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784150730529

感想・レビュー・書評

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  • 日本でも知られてほしい!愛される少年探偵が再び!!


     かの有名な推理小説『黄色い部屋の秘密』の姉妹篇☆ 前作の結末でルウルタビイユが思わせぶりに呟いた「黒衣夫人の香り」の謎が解ける日が、ついに、ついにやってきました!!
     しかも、ルウルタビイユVSラルサン、宿命の対決は。まだ終わっていなかったのでした。海にも現れ、城にも現れ、黒衣夫人を絶望の淵に追いつめる神出鬼没のストーカー・ラルサンに、ルウルタビイユは今度こそ引導を渡すことができるのでしょうか!?

     これから、かなり悪ふざけ感想を表明してしまうけれど、先に述べておくと、私はこの物語を本心から楽しませていただきました!
     本書はフランス本国では『黄色い部屋』と一緒に親しまれているそうですが、日本での知名度があまりに低すぎます。理由はおおよそ想像がつきますが、しかしそれでももっと知られるべきだと考えます……★

    ▼比較的綺麗(?)な感想はこちらから。
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4488108024

    『黒衣夫人の香り』は、前作とはうってかわって、ルウルタビイユの驚くべき過去が、夢みるように美しい文章でたちあがってくるゴシックロマンスです☆ 黒衣夫人が追っ手から隠れている(つもり?)ロケーションもお城なので、何をしても映えます。彼女がお城でパニックを起こして叫んだり、夫人と彼がギュ~♡したりする場面なぞ、まるで演劇のよう☆
     しかし、もはや問題ではないと分かっていても、どうしても気になることがあります。日本で本作の人気がもう一つな理由も、この点にあるのでしょう。
     推理が推理になってないですよね。論理的な印象はない。知的活動に従事していたはずのルウルタビイユも黒衣夫人も、知力を放棄したかのような様子なのです。
     おかげで非常に妄想をかきたてられました★ 告白すると、夫人がルウルタビイユを異常に気にするものだから、旦那さんの立場がないじゃんとか、もしかして三角関係なのかどきどきとか、邪推してしまったのです。私はなんということを...恥ずかしい(猛省)....

     オチはマザコンでしたね★

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著者プロフィール

Gaston Leroux(1868-1927)
パリ生まれ。「最後の連載小説家」と称されるベル・エポック期の人気作家。大学卒業後弁護士となるが、まもなくジャーナリストに転身。1894年、《ル・マタン》紙に入社し司法記者となり、のちにこの日刊紙の名物記者となる。評判を呼んだ『黄色い部屋の謎』(1907年)を発表した年にル・マタン社を辞し、小説家として独り立ちする。〈ルールタビーユ〉〈シェリ=ビビ〉シリーズの他、『オペラ座の怪人』(1910年)、『バラオー』(1911年)等のヒット作がある。その作品の多くは、演劇、映画、ミュージカル、BDなど、多岐にわたって翻案されている。

「2022年 『シェリ=ビビの最初の冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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