黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
3.40
  • (6)
  • (19)
  • (20)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 244
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150730543

作品紹介・あらすじ

完全密室からの犯人消失。これぞ密室ミステリの嚆矢。少年探偵の名推理を最新訳で贈る

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 時代が時代なので情報の後出しや超展開、リアリティに欠くトリックなど突っ込みどころは多いが、ルールタビーユのいかにもな名探偵ぶり、それを盛り上げる議論、法廷場面の演出、巧みな話運びなど「探偵小説」として楽しめる。三津田信三など後世の作家への多大な影響も読み取れる点にも価値がある。

  • 真夜中、令嬢の寝室から助けを求める悲鳴と銃声が響いた。居合わせた父親らがただ一つの扉を打ち破って部屋に入ると、令嬢は昏倒し、部屋は荒らされ、黄色の壁紙には大きめの血染めの手形が……だが部屋は完全な密室で、犯人の姿はどこにもなかった!18歳の少年記者ルールタビーユが、この怪事件に挑む!密室ものの嚆矢として、常にオールタイムベストの上位に名を連ねる名作中の名作ミステリーが、最新訳でここに登場!
    (裏表紙より)


    ルールタビーユの物事の〈正しい論理の輪〉に物事を入れていくという考え方は、非常に参考になった。
    超自然的要素を取り入れない事、
    輪の中で事実や物証が必然的な繋がりを持ち、しかも互いに矛盾していない事。
    その様な考え方をみにつけたいものだ。

    令嬢の秘密を守るために、ルールタビーユが犯人の口を封じる事を目的としている場面が斬新だなぁと思った。

    (2016/4/21 読了)

  • ガストン・ルルーは当時ルブラン(ルパンの作者)と競う合うような作家だったのか。この小説にもルパンのような世間に知られた「怪盗」がでてくるし、高校生くらいの歳をした探偵ルールタビーユみたいなキャラクターは逆にルパンシリーズの「奇巌城」にも出てくる。

  • 初めて完全な密室を取り入れた歴史的価値のある作品。「黄色い部屋」の密室殺人未遂事件だけでなく、T字型廊下での瞬間人間消失事件も心理的な盲点を突いたトリックで素晴らしいと思います。
    しかし、読者が推理に参加するためのデータが全て提示されないですし、犯人が被弾しているのに身体検査をしない、わざわざ犯人を逃がす必要があるのかなど首を傾げたくなる部分があり、推理小説としての評価は今一つと言わざるを得ないと思います。

  • 完璧な密室に、目の前で消える犯人…
    絶対にありえないはずの状況に、あくまでも『論理』に従って謎を解いていくルールタビーユが最高にクール。
    歴史に名を残していることだけあって、これは間違いない名作です。トリックも期待以上のもの。
    新訳版を購入して正解でした。とても自然かつ秀逸な訳で翻訳物独特の読みづらさを全く感じなかった。こんなにページをめくる手がとまらなくなったのは、とても久々。読み終わったあとも後引く面白さに、にやにやしてます。

  • 新聞連載作品なので、引っ張る引っ張る。
    トリックが若干大雑把なのは時代的に仕方がないか?
    (アガサ・クリスティーの20年くらい前)

  • 2021/11/29日読了。フランス人のガストン・ルルーの作品。いやあ、読了に辿りつくのに時間がかかってしまった。古典とミステリー小説の原点とも言える密室事件の謎解き。本作の主人公はパイプをふかして…。なんと18歳の少年記者ルールダビーユー
    。彼の取り組み姿勢は、なんにあたっても論理を裏付ける(目に見える証拠)を見つけることだ。求める対象が『正しい論理の輪』に入っているかどうを追求する洞察力が何より大切と説く。まあ、時代背景も20世紀初頭あたりだから現代の化学捜査とは違って謎解き小説としては格好な時代でもある。まずは完読出来てほっと。

  • 古典ミステリを読もう企画。

    読みにくかった。
    いちいち「こんなことがあるなんて!」的な感情文が入るので全然文章が頭に入ってこない。
    探偵役ルールタビーユはキャラには合ってるけど、やっぱり同じような感じでセリフを言うので、謎解きも頭に入らない…

    密室の謎としては、今では王道トリック。
    当時は斬新だったのかな?だとしたら古典ミステリとして名が上がるのも理解は出来る。
    解説にもあったように、やはり文章の古臭さは批判されていたようだ。

    読みにくさと現在だと目新しくないトリックのため、面白いとは思えなかった。

  • 密室ミステリ。ルールタビーユという、少年新聞記者が探偵役っていうのが面白い。
    結末の引っ張り方と、解決の仕方が刑事には思いつかない感じで良い。
    犯人はわかってしまったんだけど、登場人物の話し方とか、メガネや森番といった脇役、小物のトリックなどが生き生きとしていて楽しかった。

    ルルーのミステリはこれしか知らないんだけど、他にも入手できるんでしょうか?

  • 歴史的作品ではあるが、今ではアンフェアに思え、真相もやや物足りないように思えてしまう。

全16件中 1 - 10件を表示

ガストン・ルルーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
米澤 穂信
青崎 有吾
有栖川 有栖
ホルヘ・ルイス ...
カーター・ディク...
米澤 穂信
フェルディナント...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×