ビッグ・ボウの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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  • 早川書房 (1980年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784150734510

みんなの感想まとめ

密室ミステリーの古典的傑作として知られる本作は、1891年の作品ながらも、今なお新鮮な魅力を放っています。軽妙な語り口と巧妙なトリックが織りなす物語は、19世紀の労働運動や素人探偵の活躍を背景にし、多...

感想・レビュー・書評

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  • 1891年の作品。短い作品だがやたらと大袈裟な話し方など時代感が気になり読み終えるまでに時間がかかった。「密室ミステリの古典的傑作」とのことだがこのトリック今はちょっと…。後半の推理談義は後々の作品に影響与えたのかも。読めてよかった。

  • まさに青天の霹靂…実にショッキングな出来事であった…私が好きな某推理漫画の中でベストトリックに堂々と認定していたものが、まさか1892年で既に編み出されていたなんて…
    ソチラの方では他の方々が指摘しているようなトリック露呈の可能性を著しく低めてはいるものの、ほとんど本作のアイデアの流用であった。少年時代にソチラで味わった時の衝撃を加味して星4。心理密室の元祖であることやトリックのシンプルさ・独創性・破壊力を考えても『黄色い部屋の謎』より有名になるべき作品な気がします。いや、もう十分有名なのか?また、トリックだけでなく幕引きも完璧です。

  • ◼️イズレイル・ザンクヴィル
    「ビッグ・ボウの殺人」

    密室ミステリーの元祖はどこか軽妙な味。京都の老舗フランスアのスペシャルプリンとともに

  • おそらく史上初の“密室トリック”を扱った小説――まぁ、トリック自体は、今となっては何ほどのものでもないが、当時では驚愕ものだったのだろう。

  • 大傑作。閉ざされた扉は誰も出入りできないはずだった。密室殺人のはじまり!!
    19世紀の労働運動の熱量、素人探偵、裁判対決、密室トリック、意外な犯人、物語の構成。どれをとっても大いに楽しめ、100年以上前に書かれているなんて…ミステリは時代を選ばない。現代にも用いられるミステリ要素のバイブルであることは間違いない。
    密室ばかりピックアップされている。それを頑なに宣伝し続ける皆様に感謝。本作のミスディレクションは、再読を誘惑する。密室以外での驚愕の真相。

    これで本格ミステリファンは避けて通れませんね?

  • 本書は1世紀以上も前に書かれた心理的な密室トリックの元祖であります。
    本書のトリックはいろんな作家に繰り返し使われてきて、今、読むと大抵の読者には新鮮に映らないと思いますが、このトリックは密室トリックの発展に多大な影響を与えたと思います。
    方法はシンプルで早い者勝ちのアイデアです。
    元祖だからこそ凄いと思います。
    ちなみに本書は新聞の連載形式で発表されていて、読者から犯人やトリックの予想がたくさん寄せられたそうです。

  • トリック自体にそこまで驚きはなかった。だが、小説の構成としてはなかなかに面白い。現代ミステリに通ずる構成の美、古典と言われる理由はここにあるのだろう。
    219頁という短さだから何度も振り返っても大して苦痛にならないし、テンポよく進むからちょっとした時間に読むのにちょうどいい。
    コロコロと転がるサスペンスも物語から目を背けられないようになっている。なかなかの作品だった。

  • なるほど確かに、古典の傑作。
    密室トリック自体は今見ると真新しい、というものでは当然ないが、それでも面白いし、何より全体の完成度が高いと感じる。
    伏線の張り方だったり、当時の社会背景だったり、意外な結末だったり、道中の展開だったり、どれをとっても描写が丁寧だし納得できる。
    ただ「ユーモアも多分に含まれる」らしいが、そのユーモア的感覚が自分にはわからなかった点のみが残念。

  • 再読。内容も殆ど憶えていなかったので面白く読めました。ユーモラスな文体で、読みやすかったです。

  • 翻訳のせいか、時代掛かった文章にイマイチのめり込めなかった。密室殺人とはいえ、蓋をあければ、なーんだ、とガッカリ感が凄かった。

  • 世界最初の長篇密室ミステリで、不朽の名作とあったので期待して読んだけど、全然頭に入って来なかった。
    いちいち表現が回りくどい。

  • 世界初の長編密室ミステリ。鍵の掛かった部屋の中で首を掻っ切られた被害者――労働運動の高まりを背景に、引退した元刑事と反目する若手刑事が対決します。先行作品に目配せしながらも後に多くの作例の基本形となっただけにトリックそのものはシンプルで、ランドマーク的に履修するのでなければ改めて押さえる必要はないかもしれません。際どい描写をさらりと躱してみせる手管は感心です。

  • ドアは鍵が掛けられたうえに内側から掛け金が下ろされ、窓も閉められた密室で、住人の死体が発見される事件。色々なところで紹介され、流用されている有名な密室トリックが使われている。トリック自体は知っていたが、この作品でそのトリックが使われていることには最後まで気づかなかった。

    冒頭の死体発見に至る経緯、検視審問の様子、事件に対する論争、新聞紙に寄せられた投書等は面白いが、中盤はややだれ気味で退屈。除幕式での逮捕劇で勢いを取り戻し、法廷闘争、被告側のグロドマンと検察側のウィンプの争い、大臣への直訴、犯人の自白へと続いていく。

    犯人の自白は、犯人の犯罪に関する見解が語られていて、面白い内容。意外な動機も示される。ご都合主義のように感じられる密室トリックも、そうではないことが犯人の告白でわかる。
    真相以外に、ダミーの密室トリックも紹介されており、こちらも面白い。

  • 復刻版出してくれた大垣書店に感謝。新聞の投書で語られる素人探偵たちの推理、裁判での検察と弁護側の対決、ラストの真相解明シーンなどミステリのオイシイところが詰まった上、当時の世俗についてもユーモラスに描いた楽しい作品でした

  • 大垣書店限定復刊。最近多いなぁ、特定の書店限定で復刊されるタイトル。
    作風としてはユーモラスで、良くも悪くも探偵小説らしい雰囲気ではない。こういう明るい作風のものは現在でも珍しいのではないか。

  • 最も古い密室ミステリーものとして有名な本作ですが、メインの心理的な密室トリックだけではなく、「意外な犯人」のトリックや、次々と仮説を登場させて検証する展開など、後の推理小説の定番をたくさん提示しています。100年以上も前に書かれたということを考えればきわめて独創的で、非常に良く出来た作品だと思います。
    ただ、トリックは今となっては使い古されたもので新味を感じられないのと、密室の謎解きよりも動機の解明が中心に展開されていて少々的外れに感じてしまうのが残念なところです。

  • 12月始めのその朝、ロンドンのボウ地区で下宿屋を営むドラブダンプ夫人は、いつもより遅れて目をさました。下宿人のモートレイク氏は労働運動指導のため、すでに出かけてしまったと見える。霧深い冬の朝だというのに。夫人はモートレイク氏の友人の下宿人を起こしに二階へ上った。ドアには鍵がかかり、いつまで経っても返事はなかった。それから数時間後、新聞売りの少年が威勢よく叫んでいた――ボウ地区で身の毛もよだつ自殺事件、博愛主義者、喉を掻っ切る!ポオの『モルグ街の殺人』の衣鉢をつぐ密室ミステリの古典的傑作。改訳決定版!(裏表紙より)

    元祖密室ものといわれるこの作品、一体どんなトリック?と思っていましたが、なるほどそういうことでしたか。
    割と早い段階でこいつが怪しいと思っていたのですが、当たりでした。
    ルルーの「黄色い部屋の謎」と並んで取り上げられることが多いのも納得です。
    殺人事件を扱っているのに緊迫感があまりないのは、当時の世相がユーモラスに描かれているからでしょうか。

  • 世界初の完全密室殺人事件

    ドラブダンブ夫人が経営する下宿屋の住人アーサー・コンスタントの死。時間通りに起こすように依頼された夫人がドアを叩いても開かない扉。元刑事グロドマンと共に踏み込んだ部屋でのどを切らた遺体を発見。容疑のかかる労働運動指導者モントレイク。検死審問。

     2011年7月3日読了

  • 古典の中でも有名な密室トリックもの。トリックとしては、今となっては感嘆するには値しませんが、それでも心理的盲点(?)をついていて、今までの密室とは少し違って面白いかもです。ただ、謎のとき主体のミステリーというよりサスペンスなストーリーなので、捜査については描写なしに近いです。

  • 結構面白かった。正直密室トリックは今の時代から見るともう古いかな、と言う感じだけど時代背景とか使い方、組み合わせ方のうまさは絶品。それにミステリ専業じゃない作家の強みとでも言うか文章がしっかり面白い。最後まで充分に引っ張りきれる面白さ。いい感じ。

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