怪盗ニック登場 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 10-3)

  • 早川書房
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150735036

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ。短編集。
    30ページほどの短編が12作。
    ページ数的にも内容的にも、気楽に読めるコメディ作品。
    怪盗である主人公ニックが、探偵役も務める、という設定が面白い。
    ミステリ的には、依頼の裏に潜む陰謀を探るホワイダニットの要素がある。
    無難に楽しめる作品ばかり。やはり著者の作品は安定。

  • 感想は新訳版で

  • 価値のあるものは盗まない風変わりな泥棒のニック。どうやって盗むのかはもちろん、盗む獲物と依頼者の関係の謎や落とし所を作る物語の流れはとても面白かった

  • 怪盗ニックは価値のないもの限定で盗む泥棒である。そのような泥棒が成り立つのかと思ってしまう。しかし、現実には埼玉県警深谷警察署長(警視、60歳)は埼玉県鴻巣市本町のJR鴻巣駅隣のショッピングモールのトイレで備え付けのトイレットペーパー5個を盗んだ。事実は小説よりも奇なりである。

  • 必要報酬は2万ドル以上なのに、値打ちのないものしか盗まない。
    一風変わった泥棒ニックの短編集。

    金銭的価値のあるものはNGなので、大リーグのチーム丸ごととか、動物園の虎とか、突拍子もないターゲットばかり。
    「なぜそれを欲しがるのか?」「どうやって盗むのか?」という疑問がわいて、おもしろかった。

    無価値に思えても、依頼には裏があることもしばしば。
    盗むだけでなく、それらの問題を解き明かす探偵ものとしても楽しめる。

  • 久しぶりのSFに続いて、それ以上に久方ぶりのミステリで
    ある。

    価値のないもの─看板の文字や恐竜の尾骨など─だけを高額
    の報酬を受けて盗み出すニック・ヴェルヴェットという盗賊
    の物語だ。一件あり得なさそうな設定から、少しだけ幻想
    風味を期待していたのだが、単に「価値のないもの」という
    のではなく、ある人間にだけは、とても価値のあるものを
    盗むという至極真っ当なミステリであった。

    いきおい、焦点は「なぜそれを盗むのか」と「どうやって
    それを盗むのか」という所に当てられるのだが、ひねり具合
    もなかなかで、すいすい読めるのにとても面白い。人気が
    あるのも頷ける短編集であった。

    面白いので続巻も読もうと思ったのだが、創元推理文庫から
    全ての怪盗ニック物を集めたシリーズが全6巻で刊行中との
    こと。全巻出そろったら、改めてその時にまとめて読むこと
    にしたいと思う。その頃には今回読んだ内容も忘れている
    だろうしね(笑)。

  • あらためて、ホックはすごい。
    どの話も一筋縄ではいかず、一ひねりしている。そしてひねりかたもみんな違う。
    すばらしいストーリーテラー。

    ただ大リーグのやつはちょっと。。。

  • ★2.5かな、昔のアメリカのテレビ映画みたいな空気を醸し出していてそれはそれでなかなか良い。設定も全て一捻りしていて、斜に構える人好みとも言えるかも。
    でも訳そのものの寿命が尽きてる感あり。翻訳の同時代性の問題が如実に表れていて、作品そのものとは違うところで質を落としている、今となっては。

  • 様式美がナイス!な短編集。
    水戸黄門とか探偵ガリレオのようにパターンが固定されていて、読みやすい。その中に、ハウダニット(どうやって盗むか)はもちろん、ホワイダニット、フーダニットも含まれていて、巧い。軽くて洒脱で、60年代アメリカの楽しい雰囲気。
    アメリカでは短編は人気がないということで、むしろ日本での方が好まれるかも。

  • 軽い。オーソドックス。これぞ短編。シリーズも借りれそう。ローレンス・ブロックの殺し屋ケリーシリーズを思い出した。こちらが50年位古いけど。

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