怪盗ニック対女怪盗サンドラ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2004年7月15日発売)
3.13
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本 ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150735067

感想・レビュー・書評

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  •  そもそもなんの価値もないものを、大金で請け負って盗む泥棒を主人公にするっていうことだけでもすごいのである。なんでバースディケーキのロウソクだの、古びた体重計だの、禿頭の男のもつ櫛とかを盗まなければならないのか、という謎と、いかにそれを盗むのかという謎とがでてくるからだ。
     この短編集ではそれに加えて、怪盗ニックのライバルである女泥棒サンドラが登場する。これでますますひねりが加わる。協力したり対立したり、なぜ盗んだか考えたり、どうやって盗んだか考えたり、裏をかくにはどうしたらいいか考えたり、もう、いろいろである。
     うーん、凝ってると思う反面、わかりにくい部分も結構あるかな。面白いんだけど、もうひとつ。
    2005/1/13

  • 価値の無いものしか盗まない怪盗ニック。今回はライヴァル女怪盗サンドラ登場。ライヴァルと言っても結構協力しながら事件を解決していくいい関係。
    面白かったのは「はげた男の櫛を盗め」

  • 『価値の無いものを盗む』のが信条のニック・ヴェルヴェット短編集の4冊目。
    <br>何となくニック、惚れっぽくないか?でも相変わらずアイデアが面白い。
    <br>文庫本。

  • <怪盗ニック>シリーズ第4弾。
    高額の報酬と引き換えに、価値のないものだけを盗むニックにライバル出現。
    「不可能を朝食前に」をモットーに華麗なる盗みを見せる<白の女王>。あるときは敵、あるときは味方の2人の怪盗を描く短編集。
    いつ読んでも洒落ていて面白いです、このシリーズは。

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著者プロフィール

木村二郎(きむら じろう)

1949年生まれ。ペイス大学社会学部卒。82年にマルタの鷹協会日本支部を創設。ハードボイルド小説をはじめとする多数のミステリーの翻訳、創作、評論(木村仁良名義)で活動。訳書に、ウェストレイク『ギャンブラーが多すぎる』(新潮文庫)他。著書に『逃亡者と古傷』(扶桑社)他。評論に『おれって本当にハードボイルド探偵なの?』(扶桑社)他。

「2022年 『七つの裏切り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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