樽 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者 :
制作 : Freeman Wills Crofts  加賀山 卓朗 
  • 早川書房
3.59
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本棚登録 : 88
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150736040

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  • The Cask(1920年、英)。
    クロフツの処女作で、代表作のひとつ。リアリティ及びフェアプレイを重要視し、アリバイ崩しという型を定着させた作家。

    パリからロンドンへ運ばれた樽の中から、女性の死体が発見された。ドーバー海峡を挟んで、英仏の合同捜査が開始される。樽の搬送経路をはじめ、事件は混沌としていたが、捜査が進むにつれ事件の焦点は、ある男のアリバイの有無に集約されていく…。

    小細工は一切ナシ、超硬派な本格推理小説。キャラや雰囲気で読ませるのではなく、とことんロジックで読者に挑戦している。細かい点まで、キッチリと理詰めで解決しているのが印象的。

  • アリバイを検証する過程がとても丁寧。
    地味だが、少しづつ真相に近づいていく感動がある。

  • 苦手なタイプかなと思ったけど案外読みやすく、そして面白かったです。地道な展開は私でも置いてきぼりにならなかったし、ジワジワ追い詰めていく感じがあって良かったな。

  • 長い。ひたすら長い3部構成。最後の3部、私立探偵に入ると物語が一気に転がりはじめるのがおもしろい。

  • 事件発生から終わりまでの全情報を提供しようという勢いの描写量に圧倒。そのぶん物語としては若干面白みに欠けますが、ある意味「職人技」であることは間違いないです。

  • 名作と名高いが、あまり楽しめなかった。アリバイ崩しの地味な作風は、自分には向いていないのかもしれない。

  • これを読むまで『アリバイ崩し』に興味を持てなかったけど、考えが激変する面白さだった。傑作。

  • ロンドンの波止場に下ろされた樽。樽の中から落ちた金貨と中から現れた死体と思われる手。担当職員が上司に報告に行く間に持ち去られた樽。ロンドンに住む画家フェリックスが隠し持つ樽。ル・ゴーティエ氏から投資の分け前が入っているという樽。樽の中から現れたポワラック夫人アネットの遺体。捜査に当たるスコットランドヤード・バーンリー警部とパリ警視庁ルファルジュ警部。2つの樽の秘密。ポワラック氏のアリバイとフェリックスの逮捕。ラ・トゥーシュの捜査。

    2007年3月9日初読

  • 有名なアリバイトリック作品のひとつ。黄金期を飾る一作。私としては、アリバイトリックものを初めて読んだのですが、犯人がわかりやすいアリバイトリックものはあまり好きじゃないかな。でも、アリバイトリックの名作ということもあり、好きでない私ですらも飲み込まれてきていたし、面白かったですし、やっぱり名作は違うなぁと思いました。

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著者プロフィール

フリーマン・ウィルス・クロフツ(Freeman Wills Crofts)
1879年6月1日 - 1957年4月11日
アイルランド生まれ、イギリスの推理作家。アルスター地方で育ち鉄道技師となったが、40歳で病を患い入院。療養しながら記した『樽』を出版社に送ったところ採用、1920年刊行。名声を博し、推理作家デビューとなる。50歳まで本業の技師を続けながら兼業作家を続けていたが、体調悪化で退職して作家専業に。その後、英国芸術学士院の会員にまで上り詰める。
本格推理作家として、S・S・ヴァン・ダイン、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーと並んで極めて高い評価を受けている一人。代表作に前述の『樽』『ポンスン事件』、フレンチ警部シリーズ『フレンチ警部最大の事件』『スターヴェルの悲劇』『マギル卿最後の旅』『クロイドン発12時30分』 など。

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