苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))

  • 早川書房
3.71
  • (5)
  • (12)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 115
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150747046

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『偽のデュー警部』がやたらと面白かったラヴゼイのミステリ。舞台は60年代イギリスの片田舎。少年時代、疎開先の牧場で起こったある悲劇的な事件。ある日突然、大人になり、大学講師となった主人公のもとをアメリカ人の若い女性が訪ねてくる。どうやら彼女は、その「事件」で彼の証言がもとで犯人と疑われ、絞首刑となった進駐軍兵士のひとり娘らしい。事件の真相を明らかにしようとする彼女の強引さに負け、封印したはずの二十数年前の記憶をいやいやながら辿らされるはめになる男……。慎重派で頑固なイギリス人男性vs奔放で強引なアメリカ娘、そんな対照的なふたりの「闘い」こそがこの作品のツボ。タイトルにある「苦い」は、事件が発覚するきっかけとなったシードルの味と、孤独な少年の心模様とをかけあわせたダブルミーニング。読了後は、もちろんほろ苦い気分に。

  • ピーター・ラヴゼイの本は結構前に数編読んだことがあるのですが、どれを読んで何を読んでないのか分からなくなり、あらすじを覚えているものも無くなり、かなり遠ざかっていた作家です。

    久しぶりに読んだこの本は本格系。
    だからと言って「犯人はこの中いる!」じゃないです。
    なにしろ20年前の事件を再捜査しているんで。

    面白いです。

  • 18禁エロビデオを初めて視聴したのは・・
    アレは何時であったろうか。
    視聴を終えた後に「生命の誕生の営みって素晴らしい!」
    などと目頭から落涙して感動するのか。そう、それは
    日教組教育に洗脳された唯物論者だ。
    或いは
    「自分自身の身体の一部が HotHot!! と我知らず
     ただひたすら衝動に身をまかせトイレに駆け込むか。
    実は後者は脳みそマトモに機能している健全な「おのこ」
    であり、それは古来よりの益荒男というものだ。

  • 単純ながらも、子どもの目線と大人の目線の違いを一番ドギツいところでハッキリと表した良作。さすがに頭蓋骨入りの林檎酒はキツいわ。

  •  バースを舞台にしたピーター・ダイヤモンド警視シリーズ、ヴィクトリア時代のエドワード皇太子が探偵役となるシリーズ、クリッペン事件に題材をとった「偽のデュー警部」などの歴史モノで有名なピーター・ラヴゼイが、1989年に発表したミステリ。第二次世界大戦中、サマセットの田舎に疎開していた9歳の少年セオドア。目撃者としての彼の証言がもとで、アメリカ人GIが殺人犯として死刑になってしまう。20年後、大学講師となったセオのもとへ、GIの娘アリスが父の無罪を証明しようと突然訪ねてくる。勢いに押され、はからずも過去の事件の真相を追うことになったセオ。アリスとともに調べていく過程で、次々に思わぬ事実が発覚、真実が彼の記憶と違う様相を見せ始める。
     舞台となったサマセットはリンゴや林檎酒(サイダー)の名産地。緑豊かな田園風景や、林檎酒の製造方法など、のんびりしたイギリスのカントリーサイドの描写が、おどろおどろしい事件の清涼剤となっている。

  • 初めて読んだラヴゼイです。
    ストーリーや設定自体は、大掛かりなものではないですが、文章表現で読まされました。
    軽妙洒脱というほどは軽くもなく、くどすぎもせず。こういう捻りのきいた言い回し、台詞回しは好きです。他の作品も読んでみたいですね。

全9件中 1 - 9件を表示

ピーター・ラヴゼイの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
エラリー・クイー...
宮部みゆき
ジェイムズ・P・...
ジェイムズ エル...
有効な右矢印 無効な右矢印

苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))を本棚に登録しているひと

ツイートする
×