本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150747169
感想・レビュー・書評
-
敵を騙し潜入する手立て
これは1885年にロンドン爆破テロ事件をもとにしたミステリー小説だ。イギリスとアイルランド系の犯罪事件はこの爆破事件を含め1987まで多発し国が混乱した時期だ。この小説では、工作員はスポーツ選手等に姿を変え侵入とある。テロ犯罪者を事前に逮捕するすることは現実ほぼ不可能で、それより防御力を強めるしかないのが現実だ。因みに、米国大統領の車は重装車と言われるが防弾ガラスの厚みは13cm、ドアの厚みは20cm、車体の重さが9トンと言われる。(トヨタレクサスで2.2トン)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
連続爆破テロに揺れるロンドン。爆破物の講義を詰め込まれたクリッブ部長刑事は、単身、爆破団に乗り込んでいく。
ヴィクトリア朝が舞台のビンテージ・ミステリ。個人的にはラヴゼイで最も好きな、クリッブ&サッカレイのシリーズだ。ただし本書に関しては、ミステリというよりサスペンスかな…?サッカレイの手を借りられないクリッブ部長刑事が孤軍奮闘する。局限状態に際してのみ見方になってくれる幸運。スマートすぎないところがかっこいい。 -
IRAの前身というテロ組織と、クリッブ部長刑事との戦い。今回は謎解きではなくサスペンス・アクションの趣で、訳者あとがきでは、19世紀版007と評されている。サッカレイの出番が少ないのが残念だが、クリッブ自らが頭脳と身体を駆使してスピーディーに物語を進めて行く。
-
ヴィクトリア朝ロンドンを舞台としたクリップ部長刑事のシリーズなのだけど、本当に?と疑ってしまうほど、たとえば「マダム・タッソー」とは雰囲気が変わっていて、プロットだけを考えれば、ほとんどジャック・ヒギンズのようだ。
爆弾テロ事件を捜査するために、過激派の組織に正体を隠して潜入するっていう話と、本格ミステリの部分がどう絡み合うかが一番気になるところだったのだけど(僕はラヴゼイを基本的に本格ミステリの人だと思っているので)、これが最後まで読んでびっくりだった。しかし、失望したかというとそうでもなくて、潜水艦まで登場する活劇と、その最後にちょろっとあるパズルの香りの大満足して読み終えたのであった。
2009/11/22 -
「死の競歩」から始まるヴィクトリア朝時代の英国を舞台にしたシリーズの一つ。
ただし、他の作品のような本格味は少ない。
このシリーズ、一作ごとに趣向が変わっていくのが面白い。
しかもそのほとんどが手錬れの仕事で読ませる。
本書では、アクションあり、スリルあり、命がけのロマンスありとこれでもかというように通俗スリラーの味付けがされており、何も考えずにすいすい読める。
まあ、ずべては計算された上でのことなのだが。
007並みの活躍をクリッブがこなして、危機一髪作戦成功でめでたしめでたし……かと思いきや、最後には本格好きを満足させるネタが仕込んである。
いやー、楽しかった。
ピーター・ラヴゼイの作品
本棚登録 :
感想 :
