ハード・タイム V.Iウォーショースキー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房
3.72
  • (9)
  • (9)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 88
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753658

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 探偵ウォーショースキーの10作目。

    表紙は見ない。
    いや、見てはいるのだろうが、
    全く覚えていないので興味が無いのだろうと思っていた。
    だが、どうも内容に検討をつけないように、
    意識的に避けていたのかもしれない。

    というのも、この作品の表紙を見た時、
    ドラマにありがちなオレンジのジャンプスーツではなかったものの、
    ヴィクが刑務所に入れられると判ってしまい、
    しまった、と思ったからだ。

    とある映画を見ていて、
    予告編で見た飛行機から車が飛び出るシーン
    (もちろん、上空を飛んでいる最中に)を、今か今かと待っていたら、
    最後まで出てこなくてショックを受けて以来、
    先入観を持って臨まないようにしている。
    (別の映画の予告編と勘違いをしてただけだったが)

    それなのに、表紙を見ていしまい、
    最初のうちは、いつヴィクが刑務所に入れられるのか、と気が気ではなかった。
    ヴィクが車でひきそうになった女性が、
    刑務所からの脱走者だったことから、
    (すぐに気がついてもよかったはずだが)
    途中で、ヴィクが戦略的に刑務所に入るのだと気がついてからは、
    胸をなでおろして、読むことができた。

    しかし、
    ヴィクが入れられた拘置所兼刑務所は
    かなり酷く、重い内容だった。
    刑務所で行われていたTシャツづくりの犯罪や、
    刑事の犯罪の捏造がかすんでしまうぐらい。

    かなり長い作品だったので、 
    元恋人で共闘の友のマリがテレビ出演と「落ちぶれて」いたり、
    ヴィクが電子手帳を使いこなしていたりとか、
    一緒に仕事を始めた元婦人警官が事件で知り合った子供たちを育てていたりと、
    いろいろと盛りだくさんだった。

    ヴィクが身を隠した教会の神父さんや、
    豊かであるが虐待家庭から救い出した男の子も、
    印象的だったが、
    ヴィクに情報をくれた上品で裕福な奥様が
    なぜか印象的だった。

    彼女の夫が罪を犯したのを知って証拠を捨て、
    それが公にされるとヴィクに知らされても、
    ヴィクを恨むことなく海外へ去っていく。
    上品だからかな。

  • タイトルの通り、ヴィクがハードな目に遭います。これまでも、結構痛い目に有ってきていましたが、その中でも今回は、最高にハードですね。

    この作品の特徴としては、これまでのシリーズでは、マロリー警部補やマゴニガル、ローリングスなどシカゴ警察の“仲間”が登場してきましたが、この作品では、彼らは登場せず、むしろ敵対的なシカゴ警察の刑事が登場しています。この刑事が、ヴィクを執拗に狙うんですけどね。

    それと、ロティーの登場シーンが激減。ロティが還暦を超えたという背景もあるのかもしれませんが、ここまでの作品で、ヴィクの心の拠り所となっていたロティ登場シーンが少ないことも、ハードな理由かもしれません。

    それと、つかず離れず来ていたマリがね・・・。まぁ、仕方ないですね。仕事しないと生きていけませんからね。

    中身としては、十分面白いです。読み応えあります。

  • ビク投獄編( ´ ▽ ` )ノ。
    作者、ほんとにビクのこと嫌いなのかな? サディスティックに試練を与え続けているね( ´ ▽ ` )ノ。
    面白かったけど、内容の割に長いな......(>_<)。
    展開に無理があるというか、悪側の金持ちが余りに異常過ぎるんだよね(>_<)。こうしたらこうなる、という流れをどうして読めないのか? エリートなのにバカなのか?(>_<)。
    いつにも増して名前ネタが多いけど、アメリカ人にとって「ウォーショースキー」ってそんなに覚えづらい発音なんだろうか? シュワルツェネッガーの方がよほど変だと思うんだけど......?
    何も語ってないに等しい「解説」にはヴィク(微苦)笑( ´ ▽ ` )ノ。
    2015/10/19

  • 今回も、なかなかハードでした。でも、前作ほど心臓が痛くはならなかったかな…。少しずつヴィクの年齢を意識させられますね。マリがきらいになった。これからどうなるのか、先がたのしみでもあり、怖くもあり。

  • 読みかけだよーん。

全5件中 1 - 5件を表示

サラ・パレツキーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
パトリシア コー...
パトリシア コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
パトリシア・コー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×