アンサンブル 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

制作 : 山本やよい 
  • 早川書房
3.20
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本棚登録 : 86
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753733

感想・レビュー・書評

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  • 1982年にサラ・パレツキーがV.I.ウォーショースキーのシリーズ1作目でデビューして、30周年。
    これを記念しての短編集。
    面白かったです。

    30年前には、アメリカでさえ、女性の社会進出はそれほど進んでいなかったのですね。
    女性の専門職は珍しい時代に、会社で上司に怒鳴り散らされても言い返せない、そんなときにきっぱり言い返せるヒロインの存在が浮かんだそう。
    猪突猛進ぎみながら、胸のすく活躍をする意志の強いV.I.(ヴィクトリア・イフィゲネイア)・ウォーショースキーという私立探偵の誕生でした。

    「追憶の譜面」はヴィクの母親が持っていた譜面を巡って。
    両親への想いが見えて味わい深い。

    「最初の事件」はおてんばな少女時代に巻き込まれた事件。
    子供らしさは出ているけど、事件はけっこうとんでもない。
    荒れるデモのさなかに、警官である父親を守ろうと探しに行った一途な少女。
    遊び仲間の従兄ブーム・ブームと頑張ります。

    4編はヴィクの話で、他にはかなり雰囲気の変わった短編も。
    「フロイトに捧げる犯罪」は皮肉で笑える展開。
    パレツキーの別な側面が覗きます。

    「分析捜査」でヒッピーの母親カリンとまったく別な生き方をしてきた真面目で潔癖症な娘テンプルが、母親の巻き込まれた事件を捜査するのが面白いです。
    「ポスター・チャイルド」は最新短編。
    シカゴの事件で、フィンチレー警部補や若手女性刑事リズが登場し、ヴィクの名前もちらっと~出てき方が笑えます。

    30年を経て、今でも変わらない~勇気あるパワフルなヒロインを生み出す作者には、敬意を覚えますね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「沈黙の時代に書くということ」は読まれましたか?アメリカの暗い一面が書かれていて、どこの国も何かを抱えて、大変だなぁと思っています。
      ウォ...
      「沈黙の時代に書くということ」は読まれましたか?アメリカの暗い一面が書かれていて、どこの国も何かを抱えて、大変だなぁと思っています。
      ウォーショースキー・シリーズは「ウィンディ・ストリート」まで読んで止まっている、、、読み返したい気分と、新作に進みたい気分の両方に引っ張られて←変な言い訳。。。
      2014/03/05
    • sanaさん
      nyancomaruさん、
      「沈黙の時代に書くということ」は読んでいません。ちょっと、重そうで‥
      パレツキーらしいんでしょうね。
      ウォ...
      nyancomaruさん、
      「沈黙の時代に書くということ」は読んでいません。ちょっと、重そうで‥
      パレツキーらしいんでしょうね。
      ウォーショースキーは私も一時、止まっていました。
      話題作を読んでから、前のに戻ったり~行ったり来たりしましたよ。両方の気分に引っ張られる!って、わかります~^^
      2014/03/06
  • ウォーショースキー30周年。1部はウォーショースキーもの。2部3部はちがいますが、ブラックあり、ユーモアありで楽しめます。特に、「フロイトに捧げる決闘」は笑える。文学や歴史に関する精神分析は怪しすぎる。

  • 全編がヴィクのお話ではありませんが、短編もさらりと読めるのに
    じわりと後に残る恐怖感ややるせなさがあって、面白かったです。

    ヴィクものも楽しめますし、全く関わりのないお話も収録されています。

    ある外伝的なお話にはフィンチが登場しますし、
    ヴィクも名前だけですが登場します。

    主人公の女性は、なかなか明晰なタイプの女性のよう。
    シリーズ化しても面白いかもしれません。
    もう少し感想がまとまったら追記します。

  • サラ・パレツキー デビュー30周年記念の短編集
    V・I・ウォーショースキー シリーズ4編とその他のもの5編に
    V・I・ウォーショースキー シリーズに出てくるフィンチレー警部の短編1つ
    なかでも V・I・ウォーショースキー最初の事件簿が面白かった。
    VIの「まずは行動する」という性格は少女時代から(生まれつき)のものなのですね。

  • V・I・ウォーショースキーシリーズ30周年記念、日本オリジナル短篇集。
    第一部の4編はヴィクが主人公、さすが確立されたキャラ、できがよろしい。
    第二部の5編およびボーナス・トラックはウォーショースキーシリーズと舞台が重なるものもあるけど基本独立作品、習作の域を出ないものもある。

    ベテランの作品は安心して読めるねってことで。

  • いつものヴィクと違ってコンパクトにスピーディにまとまったヴィクの活躍が前半。後半は親と子の在り方を考えさせられる数篇と、情熱を注ぎ過ぎる男のお話。
    ヴィクの過去物語は面白かったけれど、後半は勝手が違い過ぎて、なんだか不穏な気持ちにさせられた。

  • 短編集、ストーリー性がわかりにくい

  • なぜか翻訳ものが苦手で、海外の作品をほとんど読んでいないのですが、この著者のV.I.ウォーショースキーシリーズは私が読んだ数少ない海外ミステリーの内の1冊です。
    ウォーショースキーは命知らずのワイルド過ぎる女探偵です。映画化もされていますが、とにかくカッコ良過ぎです。
    翻訳されたものを読むときはいつもそうなのですが、かなり時間がかかってしまいます。文章がすっと頭に入ってこないというのもあるし、人名や地名からイメージを創り出しにくいからかなとも思います。
    いつか原文で読んでみたい!

  • ヴィクの最新短編集。

  • 本邦初訳作品も交えて贈る日本オリジナル短篇集。著者より日本の読者へのメッセージも収録。だそうです。。。

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