セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

制作 : Sara Paretsky  山本 やよい 
  • 早川書房
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本棚登録 : 77
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (682ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753757

感想・レビュー・書評

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  • シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ、長編16作目。
    アラフィフとなっても相変わらず、気風のいいヴィクが活躍します。

    助けを求める電話をのこして、行方が分からなくなった女性ジュディ。
    友人ロティの頼みで、ジュディを探していたヴィクが事件に巻き込まれます。
    高名な医師ロティは年上の親友で、ヴィクが母とも慕う女性。
    そのロティとは親の代からの縁がある一家とはいえ、ジュディは麻薬中毒で身を持ち崩しているらしい。
    行方を追ううちに、ジュディの息子マーティンまでが行方不明とわかります。
    企業の秘密を盗んで逃亡したという疑いがかけられていた‥

    ロティが育ったヨーロッパでの出来事、第二次大戦中の核開発研究までが絡んできます。
    現代のシカゴの巨大企業と、壮大な過去が交錯する‥
    家族の歴史の暗部が次第に明らかに?

    ヴィク自身は、演奏旅行で留守がちだけど理解ある恋人と上手くいっていて、元気がいいのにほっとします。
    途中で出くわした麻薬密売人をやっつけたり、監禁から逃れたりと大車輪。
    ユーモアと皮肉も健在で、かなりややこしい話を面白く読ませます。

    2012年発表の「ナイト・ストーム」から少し間が開いてますね。
    今後も、活躍ぶりを読みたいものです☆

  • 第二次世界大戦中の核開発、ドイツのユダヤ人迫害、コンピュータ、特許、そして死体、

    第二次世界大戦中のオーストリアと現代のアメリカ・シカゴが交互に描かれ、徐々に真相が明かされ、物理にとりつかれた女性科学者とその子孫の物語が語られる。

    親子の絆と反発、仕事と家族、嫉妬と裏切り、時代を超えて引き継がれるもの、さまざまな要素が詰め込まれ、物語を織りなしている。

  • よく考えてみると、ウォーショースキーシリーズの場合、事件が解決しても、犯人(と言うか黒幕というか)は、必ずしも逮捕されて終わりじゃないんですよね。この物語でもそう。一応、それなりの代償を負う形にはなって終わりますが、通り一遍の「巨悪が倒れで、目立たしめでたし」ではありません。そこが、このシリーズのもう一つの魅力なのかもしれませんね。
    それはそれとして、V.I.も、そこそこの歳になってきているはずですが、いつまで活躍できるのか?そのあたりが気になっています。

  • 一気に読んだ。面白かったが長かった〜。

  • 2015.5.6久しぶりのヴィク。
    相変わらずかっこいい。テーマは重く、読むのが辛いところも。
    家族の歴史、絆。

  • ロティの幼馴染、キティの家族。マルティナ、ジュディ、マーティン。物理学と家族の愛憎、嫉妬や嘘。時代背景が複雑に絡み合い‥相変わらず大きな力に翻弄されるヴィク。
    IT大企業メターゴンと国家安全保障省による執拗な追跡。
    絶望的な状況の中、小さな事実を積み上げて、仮説を立て真実に辿りつく手法、新旧の友人の手助け、信頼は変わらない安心感。

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