カウンター・ポイント (ハヤカワ・ミステリ文庫)

制作 : 山本 やよい 
  • 早川書房 (2016年12月20日発売)
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  • 8レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (622ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150753764

作品紹介

元恋人から依頼を引き受けた探偵ヴィクは、二十五年前に起きた殺人の真相を追う。事件の裏に潜む巨大な闇とは!? 待望の最新刊!

カウンター・ポイント (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ヴィク姐さんも周りの人たちも相変わらずでよかった。いつものようにハラハラしながら、ああ!痛い〜と思いながら読了。
    でも今回は恋人がヴィク姐さんの危機を救うとか、昔だったら絶対、「もう僕にはついていけない…」とか言っちゃってたであろう状況も乗りこえてくれるパートナーができてよかったっす(泣)
    前作を読み飛ばしてるので読まなくちゃ。

  • V.I.ウォーショースキーが還って来た!!遠い過去の出来事が不意に眼前に…そして拡がる波紋…事態が二転三転する中で、危険な目にも遭いながらV.I.ウォーショースキーが見出す真実は??一寸夢中になってしまった…
    このV.I.ウォーショースキーが活躍するシリーズは、「一人称の語り」で物語が進められる。この方式…固定された視点人物の見聞、行動、思考の範囲で事態が動いて行くので“(変な)飛躍”が無く、“破綻”も無い。主人公の脇でこっそり見守っているような、或いは主人公自身と重なり合うような感じで、作中の出来事の進行に入り込んでしまう。これが魅力だ…
    更に本作は「街の描写」が活き活きしている。本当にV.I.ウォーショースキーと一緒に街を動き回り、関係者を訪ねて話しを聴いたり、怪しい場所に忍び込もうとしているような気になってしまう…永い年月に亘って綴られているシリーズだが、その間の世の中や街の変化も巧く織り込まれている…
    色々なことが在ったシリーズの各作品だが…本作は何処となく初期の各作品の雰囲気が戻って来た感じだ。手近な人物、古い記憶の中の人物が事案を持ち込み、シカゴの街や近郊を動き回って事件に取組む感じだ…そして、最近のシリーズでは縁が在る筋の若い女学生のような人物が居て、V.I.ウォーショースキーは保護者的な役目を担わなければならなくなり、その人物が事件に巻き込まれるようなことになってしまい、身体を張って護り、助けようとするような展開がよく在るのだが…本作にもそういう要素が入っている…
    とにかくも愉しく、夢中で読了の一冊である…

  • この本の少し前に発売になったパトリシアコーンウェルは見送って、こちらを購入したが正解だったと思う。

    ヴィクが生まれ育った街の紳士達とウォーショースキー家が絡む過去の因縁。
    そして相変わらず身を危険にさらして、その因縁を明らかにしようとする。
    しかし、探偵ヴィクの依頼人は、依頼したことを後回しにして、他の事件でメディアを賑わせていても、クレームをつけないなんて、優しいねと思てってしまう。それとも、いつものことだから、あきらめて(もしくはそれも見越して)いるのかなぁ。

    この本では、いつでもファンをがっかりさせているカブスは、昨シーズン優勝したので、次巻はカブスファンがどのように描かれているか楽しみだ。

  • パトリシアコーンウェルのスカーペッタシリーズとこれと今年の正月どっち読もうか迷ったけど、前回のスカーペッタがいまいちだったのでこちらを選択。
    お正月休みにゆっくり読むには丁度良いページ数で結果、満足してます。
    私はスカーペッタよりヴィクの方が好きかなあ。
    今回も相変わらずの超人ぶり。過去の話とオーバーラップしたお話でずっと読んでいる読者としてはVIの世界に浸れます。
    最初は話が進展しなくてイライラしたけど最後はちゃんと話がまとまって終わってます。

  • 昨日に引き続いて、こちらも読了。

    シリーズ第十七作目。

    原点回帰のような作品でした。

    翻訳なさった山本やよいさんも書かれていますが
    シカゴの街だけが舞台で、久しぶりに
    ヴィクの過去の隣人達からもたらされた依頼で
    この本は幕を開けます。

    ヴィクの実家、ウォーショースキー家を
    毛嫌いしているはずの隣人から、昔の
    殺人事件について調べて欲しいと頼まれます。

    この依頼人、昔のヴィクの彼だった男性で
    今も、彼女の生まれ育ったサウスシカゴで
    過酷な生活をしている人。

    関わりになりたくないヴィクですが
    今の彼の、苦渋に満ちた様子を見て
    仕事を引き受けました。

    ところが、彼女のいとこ、亡くなった
    名ホッケー選手の、ブーム・ブームが
    犯人だと、依頼人の家族がメディアに
    訴えたから大変なことに…。

    今回、幾つかの事件や、初期作から
    登場する様々な人物が絡み合って
    事件の真相が分かるのですが…。

    懐かしいのももちろんですけれど
    ヴィクが、どんなに苦々しく思う相手でも
    容疑や個人的な嫌悪だけを理由に、犯人扱い
    しないで、自分がどんなにひどい目にあっても
    丹念に話を聞くのが印象的です。

    逆に、その人達に触れるなと、権力や
    お金を持っている人が何度言おうとも、
    悪辣だと『事実』が指し示している人には
    屈しないのが際立っていました。

    彼女は本当にひどい怪我を負い
    満身創痍でも、他人のためには命を張りますし
    やってもいないことを、やったと言われている
    人には、それは違うと戦って守ろうとします。

    好悪でそれを揺らす人はたくさんいますが
    貫き通してみせるのは大変なこと。

    前作のような大事件ではない代わりに
    身近なところから犯罪の腐臭が匂い立って
    襲ってくるのが、かえってリアルで
    さぞヴィクも辛かったことでしょう。

    あまりにヴィクの怪我の様子が痛々しくて
    今回ばかりは可哀想でした。

    だからって追及の手を緩めたら
    その方が良心の呵責に耐えられなかった
    はずだし…。

    恋人のジェイクが、ヴィクと別れないでくれて
    いたのが、本当にほっとしました。

    かつて、ローリングズ部長刑事との恋を
    どっちも好きなのに終わらせたのは、読んで
    何年も経つのに、いまだに胸が痛かったので…。

    コンラッドとジェイク、二人とも
    ヴィクを本当に大事なんだと感じる
    男二人、複雑だったろうなと思う
    場面があってぐっと来ます。

    ページを捲る手が止められなくて
    一緒にシカゴの街を駆けているようでしたよ。

    あ、そう。

    シカゴカプスファンの方も、ぜひご一読を。
    作者のパレツキーもカプスファンですが
    今作、カプスが大事なところで出てきます。

    大谷翔平投手にも、これを是非読んでほしいなあ。
    彼ならどんな感想を、シカゴで暮らしながら
    持つのでしょうか。

    一度聞いてみたいものです。

  • ヴィク50歳・・・

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