クロス・ボーダー (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2021年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150753788

作品紹介・あらすじ

殺人容疑をかけられた青年と、前夫の姪の失踪事件……二つの事件を捜査することになった私立探偵ヴィクは驚きの結末にたどり着く

感想・レビュー・書評

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  • サラ・パレツキーのV・I・ウォ-ショースキー・シリーズ、20作目。
    「フォールアウト」の次の作品です。

    元夫の姪の失踪事件と、親友ロティの甥に容疑がかかった事件。
    家族はいないのだが、身内のために奮闘することが多いヴィク。今回も熱いハートで活躍します。

    ロティの甥フェリックスの事件には、中東の考古学の遺物が絡んできます。
    助けに行ったヴィクに対して、フェリックスはなぜか、非協力的なのだが。
    研究者の所へ赴き、ちょっといい出会いもあったり。

    元夫ディックとは、若い頃におそらく互いにないものに惹かれ合って結婚したのだろうが、真逆すぎてすぐ別れた(笑)
    その姪にあたる姉妹とは縁が切れていてもおかしくないが、子供の頃に遊んでやった記憶があり、姉リノが行方不明だと訴えてきた妹ハーモニーを放っておくことなど出来はしない。

    1982年から書かれている、このシリーズ。
    年月とほぼ同じように、作中のヴィクも年齢を重ねているのだが、相変わらず元気でタフなのが素晴らしい。

  • V・I・ウォーショースキーシリーズの第20作目。

    前作「フォールアウト」から、読むのに時間がかかった。この作品の後に、既に2作が上梓されている。地元の図書館にこの「クロス・ボーダー」の上下だけがなくて、他の区の図書館から取り寄せて頂いた。待ちに待った作品。

    シカゴの腕利き私立探偵、V・I・ウォーショースキーとはもうかなり長い付き合いになる。ミステリというものを読み始めた最初のきっかけに、かなり近い。

    今作は、親友であるドクター・ロティの甥、フェリックスが、中東の考古学に詳しい人物を殺害したのではないかという嫌疑をかけられるところからお話が始まる。フェリックスの容疑を晴らそうと、亡くなった男性のことを調べ始めるヴィク。調査を始めてまもなく、ヴィクの別れた夫の姪が「ヴィクおばさん」を頼ってシカゴにやってくる。姪のハーモニーは、姉妹であるリノが行方不明になったので、探して欲しいというのだ。同時に二つ、難航しそうな調査を抱えるヴィクは、断らずに奮闘を開始する。

    フェリックスの態度は頑なで、死んだ男のことを知っていそうに見えるが、全く口を割らず、中東の留学生たちのコミュニティに深入りして、自分達が進める学術プロジェクトにのめり込んでいる。

    姪の姉妹の片割れ、ハーモニーは、行方不明のリノを心配しているが、事件を追う中で、彼女自身も傷つき、苦しむことになる。

    上巻の段階では、2つの事件を結ぶ伏線がうっすら見え始めただけで、分かっていないことの方が多い。

    ヴィクは相変わらず、違法スレスレ、大怪我スレスレの危険な捜査をこなし、周囲のために必死になる。その姿を読む方としては応援せずにいられないのだが……。

    ロティもハーモニーも、依頼人であるのに……。事件の渦中にあるフェリックスでさえも、良き隣人であるミスタ・コントレーラスも、ヴィクにきつく当たりすぎる。調査の聞き込みも、相変わらず侮辱されっぱなし。別れた夫のヤーボローと、後妻のテリーの態度も、言っちゃなんだが、かなり失礼である。

    率直で、怒りを隠さないヴィクを、シリーズを読み始めた頃は

    「この人すぐ怒るなあ。」

    と思って見ていた。

    自力で行動して、はっきり怒って見せて、なあなあにしないところが現代的だと受け容れられたヴィクだけど、今読むと、ヴィク、相当不当に怒られている。ヴィク自身は私立探偵のライセンスも持ってて、大卒で弁護士でもあって、反論できる知性もあって、アメリカの国民で白人だから、たしかに強い。ヴィクの怒りって、彼女が事件を追うきっかけになったり、途中で知り合う人の言えない怒りなんだとは思う。

    思うけど…怪我して駆けずり回って、必死になって、あんなに誰にも彼にも悪く言われなくたっていいのに。
    ぎゅっとしてあげたい。本当は優しいのに。ヴィク。

    事件そのものは下巻に進んでいかないとまだ解決はしないので、とるものもとりあえず下巻を読みたい。

  • 最新作『ペインフルピアノ』を先に読んでいるから、皆(人間以外も)無事生還する事はわかっちゃいるけど。相変わらず読み出したらハラハラドキドキ、怒涛の勢いで下巻に続く。

  • 2つの事件がどう関わってくるのか…

  • 探偵ウォーショースキーの20作目。

    やはりヴィクはシカゴでないと。
    元夫の姪と親友ロティの甥と、
    相変わらず身内の事件に奮闘している。

    姪の姉妹は姉が行方不明、甥の方は殺人事件の容疑者。
    それぞれ、大富豪だちのカリブ海でのいかがわしいバカンス、
    シリアの古代遺物の密輸入へと広がり、
    ヴィクはオリエント研究所の窓からぶら下がったり、
    森林の小屋に閉じこめられたり、
    最後にはカナダの国境を超えて川に流されていた。

    元夫はお金持ちになっているのに、
    その姪たちがホームレスで悲惨な生活を送っていたという設定は、
    かなりショッキングだった。

    (下巻へ続く)

  • ヴィクは、相変わらずですね。
    同時に2つの事件に引き込まれる。危険を承知で関係箇所に忍び込んで証拠や情報を探す。
    なかなかハードな展開だ。

  • 相変わらずアグレッシブなヴィク。しかし少しも解決が見えず、若い依頼者達はヴィクに頼るくせに心を開かない。イライラしながら下巻へ

  • ハードボイルドですねえ!おまけに主人公は女の探偵

    親友の甥が 殺人事件の犯人と思われ

    同時に 自分の姪が行方不明になる。

    同時に捜査しなくちゃいけない。

    おまけに 若い子は大人を信用してないから さっぱり本当のことを喋らない。

    行方不明になった姪の妹が 目の前で攫われる。

    可愛がってた犬が犯人をおって戦い 大怪我をする。

    犬好きな私には 犬の安否の方が気にかかる。

    しかし この主人公 どこまでそんな体力があるのか?

    と思っちゃうんだけど なんかこの人 初めてこの本で会った人のは思われない

    なんか 身近な感じがする。

    ともあれ 久しぶりの外国の話し

    人の名前 覚えられなくて それが一番大変ですね。

  • ヴィクの身内ともいえる人物2人が別件で助けを求めている。行方不明に殺人容疑、いくらタフでも疲労困憊、上巻では元夫が何やら怪しいが、五里霧中状態。

  • やはり

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