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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150756512
みんなの感想まとめ
プロ野球投手の賭博疑惑を追う私立探偵の物語が展開され、意外な真実が明らかになる過程が描かれています。シリーズの中でも新鮮なキャラクターとして、二人のガールフレンドに対して仕事の内容を率直に語るスペンサ...
感想・レビュー・書評
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スペンサーシリーズの2冊目。
プロ野球投手が賭博に関わっているのではないかとの疑惑を確かめるためにスペンサーが雇われる。
しかし意外な真実がわかる。
面白かった! -
私立探偵<スペンサー・シリーズ>初読み。シリーズ三作目にあたる作品だが、今作が初邦訳。ハードボイルド御三家の作品は数冊読んだが、所謂<ネオ・ハードボイルド>世代の作家は馴染みがなかったので、二人のガールフレンド(二股?)に仕事内容を明け透けに語るスペンサーのキャラクターはある意味で新鮮だった。探偵の職務範囲を逸脱する終盤の行動には流石に面食らうが、解説の通り、このシリーズが<ヒーロー小説>にカテゴライズされるのなら、過剰に偏執的な自尊心こそが彼の行動原理だと納得せざるを得ない。続きを追うべきか目下思案中。
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スペンサーシリーズ第3作。最初の2作に比べると、サクサク読めた感じがせず、後半、暴力シーンが目につく。探偵小説というより、冒険またはヒーローもののようだ、という、あとがき解説にうなづく。
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再読。スペンサーが若い。コーヒー、ドーナツ、マフィンといった食事の描写も好き。ずいぶん前になりますが初見のときこのシリーズで「エッグベネディクト」の存在を知り作ってみたことがあります。軽口を叩きながらも自身を鍛え、自尊心に従って仕事をする。料理もできてお洒落。若い女性は振り返って彼を見なくても魅力は充分。このころはまだスーザン以外ともデートしていてすこしびっくり。「俺はこういう事で、二度と口をつぐむような事はしない」@クワーク。お察しいたします。
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ハヤカワ以外の出版社から単行本が出ていて、ハヤカワ・ミステリ文庫から復刊したのではなかったか。かなり初期の作品だったハズ。
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「私立探偵を主人公にした小説が最後の騎士道物語である」という解説の一文が、この作品の有り様の大部分を語っており、また納得もできる。過去のスペンサーものより暴力が前面に押し出されていたり、恋人のスーザンへ執着したりとターニングポイントにある作品らしい(「らしい」というのは、スペンサーシリーズ初見のためほとんど受け売りということです)。
以下気に入ったフレーズなり何なり。
22章・水族館の描写。「小さな子供が窓から覗き込むために私の前へ割り込んできた。見ると、ベルトが長すぎて体を一回り半し、余った部分が背中でベルトに押し込んである」(199)。
「犬がいれば散歩に連れて行ける。犬を連れたつもりで散歩すればいい」(254-5)。 -
ゴットウルフとレイチェルウォレスを読んだが、この失投が1番楽しめた。レッドソックスのエースの八百長について調査するスペンサーが、過去に苦しむエースと妻のために奮闘する。事件に絡む謎は早々に簡単に分かるのだが、スペンサーはさらに一歩事件に踏み込み、自らの手を汚してまでエース夫婦を助ける。そして自分の行動について悶々としてスーザンに慰められたりする。謎を解くだけの探偵という立場を逸脱していて面白かった。
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饒舌な探偵、スペンサー。
18くらいの頃にはじめて出会い、かなりの影響を受けた人です。
こんな大人カッコいいなぁと思ってた。
いつの間にか、スペンサーより年上になってしまってた。
うん。
ソコソコいい感じの大人になってるんじゃないかな。 -
チーム内にいる野球賭博に関わっている選手をあぶり出すという仕事を得た私立探偵・スペンサー。作家としてチームに潜り込んだ……。
軽妙な調子のスペンサー、飲食の詳細が手が込んでいるのも面白かった。この「失投」がスペンサー・シリーズのどの辺に位置するのかが気になるところ。これが平均点だとしたら、もっと読んでみたいし、最高傑作ならこれ以上読む必要はないか。訳がもうちょっと野球に詳しい人ならより良かったかも。久々に一気読みさせてもらいました。 -
最後は暴力
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スペンサーシリーズ。スペンサーがスーザン以外の女性とデートしててびっくり。浮気か?それとも初期はこんな感じだったのかしらん?
解決法が無い事件でどのようにスペンサーが片をつけるのか。やっぱり暴力になっちゃうのかなあ…。確かにあまり認めたくは無いけれども暴力はかなり有能な解決方法なのかもしれない。問題はそれをためらいなく使える人がたくさん居すぎると怖い世の中になってしまう、ということですね。悪漢を殺害することによって落ち込む主人公を落ち込まないよりも好きだ、というような台詞には同感でしたが何ともすきっとしないお話でした。でも現実はもっとすっきり解決なんてしないのだろうから仕方ないのか。-
そう、暴力が唐突な感じで、私も驚きました。
それを主人公に悩ませることが大事なのであって暴力による解決は、よしとしないで欲しいですよね。いい...そう、暴力が唐突な感じで、私も驚きました。
それを主人公に悩ませることが大事なのであって暴力による解決は、よしとしないで欲しいですよね。いい作品なので、楽しむだけじゃなくってそこだけは読者も考えながら読んでねってところでしょうか。
2013/06/25
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何年かぶりでの再読。
スペンサー・シリーズの第三作目。
ギャング二人を罠に嵌めて殺したスペンサーが、スーザンとディスカッションします。
「俺も悩んでいるんだ。規範が通用しなかったんだ」
「規範?」
「そうだ倫理、名誉、規範、なんと言ってもいい。それが今度の状況では通用しなかったのだ」
「修正することは出来ないの?」
「そうしたら、もはや規範ではなくなる」 (~P.266、一部略)
スペンサーとスーザンは、結局、以後三十数年、この辺のことをディスカッションしながら過ごすことになったような気がします。
ここが、二人の始点だったように思えます。
もっとも敬愛する書評家、北上次郎さんの解説です。 -
★粗筋★
ソックスのエース、マーティ・ラブが八百長をしている!そんな疑惑を聞き付けた球団関係者から真相を究明する依頼を受けたスペンサー。
レッドソックスの本を書く作家としてクラブハウスに入ってチームのメンバーに聞き取りの調査を行うことに。
マーティのつまりであるリンダが怪しいことに気付き調査を進めるスペンサー。数々の妨害、脅迫を乗り越え真相を究明する!
著書の中にもあるように、スペンサー自身が作り出した規範が矛盾すること(弱者を助けること)になった初めての作品。
リンダの告白しか方法がないということ、またメイナードを殺して告白を防ぐことができたのに、やらなかったこと。
ここらへんの信念が、これから続くスペンサーシリーズの骨格となります。 -
八百長が疑われる大リーグの花形投手を調べる話。作者及び主人公の野球趣味が花開くのかなと思って読むと、後期ほどのこだわりが感じられなくて肩すかしにあったような気がする。
いろんな意味で、このシリーズらしさがうんとして、いよいよシリーズとしての形がはっきりしてきたように思う。なかなかよい。
ミステリとしてみれば、全然謎があるわけでなし、しかも小説の半分くらいのところで犯人も手口も動機も、全部見えてきてしまう。そこまでだってなかなかアクティブで悪くないのだけど、残り半分が、このシリーズの特徴になる。言ってみれば、「探偵」ではなく「正義の味方」あるいは「白馬の騎士」の物語になるのだ。
解決策を見つけ、それを実行することへの、主人公の悩み方が興味深い。シリーズとしての色がはっきり出てきてた瞬間である。ちょっと興ざめなのは、最後の1章で、あまりにも丁寧に解説しすぎてしまっているのではないかという印象がある。その前で終わった方がうんと余韻があったように思う。
この時点で主人公は二股を駆けていることになる(恋愛の話である)。しかし、このあと、どういういきさつかわからないけど、主人公は一人を選ぶことになる。もちろん、作者が選んだことになるのだけど、その理由も、実にはっきりとこの小説で理解できるし、そういう点でもシリーズの特色が明確になった作品だと思う。
しかも、なかなか気持ちよくおもしろい。はじめてこのシリーズを読む人にお勧めである。 -
サニー・ランドルシリーズが好きなので、
有名なこちらにも手を出してみた。
スペンサーかっこいい。
ユーモアがあるし行動力もあるしグルメだし。
ちょっと切れちゃう危うさもあってそこもまた魅力的。
が、彼女っぽい人が2人いるのは解せないわ・・・
主役としていいのかそれは?? -
スペンサーにはここからはまった。
菊池光の作品
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