- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150756598
感想・レビュー・書評
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職業倫理的に、或いは職業的な判断を適切にするために、スーザンはこの仕事をスペンサーに依頼すべきではなかった。後に続く「拡がる輪」以降のスーザンのセラピストとしての自立はこの挫折?から始まっているとも言える。自分のペースを持ち、スペンサーのためでなく1人の女性として自立しているかに見えたスーザンが、「スペンサーのスーザン」ではない自己を求めずにいられなくなったのは、自分の仕事の一部(或いはその殆ど)をスペンサーに委ねざるを得なかったことの反動とも思える。
スーザンの仕事である家出少女の救出はスペンサーの仕事ではなかった。だけどスペンサー以外にこの様な解決に迎える者もいなかった。その結果がこの先のスペンサーシリーズの展開をもたらすとしたら、パーカーはどこまで自覚的にこのシリーズを進めているのだろうか。
#スペンサーシリーズ全部読む -
スペンサーシリーズで読むのは2作目。
次は『晩秋』読もうかな。
スペンサーとスーザンの言葉のかけあいが楽しい。
エイプリルの気持ちはわからなかったなぁ。 -
8頁:セットだ,居間用家具セット一式だ。ダイニング・ルーム……
→セットだ,居間用家具セット一式だ。私の新しいブラックジャックを賭けてもいいが,ダイニング・ルーム……
10頁:二百ドル→二百万ドル
80頁:二階にドアが三つあった。→三階に……
99頁:朽木のように輝いている。……ローリー?
Sir Walter Raleigh:The Lie (poem) And shines like rotten wood.
116頁:アリ・ウープ。
Alley Oop。コミックの主人公。http://en.wikipedia.org/wiki/Alley_Oop
116頁:二人で手を取り合って――<さまよいながらゆっくりと>
John Milton, Paradise Lost.末文"They(アダムとイブ), hand in hand, with wandering steps and slow……,"
118頁:デビイ・ドゥス・ダラス
Debbie Does Dallas。 1978年に公開され,大当たりしたポルノ映画の題名。
121頁:エイプリルが半歩踏み出したが,私が手を後ろへ回して止めた。
→半歩後ずさったが
154頁:「ピルグリム・ファーザーズ」私が言った。「それはあなただけのことよ,ジョニイ」
Speak for yourself, John.
ウィキペディア:Priscilla Alden (c. 1602–c. 1685), noted member of Massachusetts's Plymouth Colony of Pilgrims, was the wife of fellow colonist John Alden (c. 1599–1687). They married in 1621 in Plymouth./She is known to literary history as the unrequited love of the newly widowed Captain Miles Standish, the colony's military advisor, in Henry Wadsworth Longfellow's 1858 poem The Courtship of Miles Standish. According to the poem, Standish asked his good friend John Alden to propose to Priscilla on his behalf, only to have Priscilla ask, “Why don’t you speak for yourself, John?”
155頁:ヘラルド・アメリカン:The Herald American was printed in broadsheet format, and failed to target a particular readership; where the Record American had been a typical city tabloid, the Herald Traveler was a Republican paper.The Herald American converted to tabloid format in September 1981, but Hearst faced steep declines in circulation and advertising. The company announced it would close the Herald American—making Boston a one-newspaper town—on December 3, 1982. When the deadline came, Australian media baron Rupert Murdoch was negotiating to buy the paper and save it.
The Boston Herald is a daily newspaper whose primary market is Boston, Massachusetts, United States, and its surrounding area. It was started in 1846 and is one of the oldest daily newspapers in the United States. It has been awarded eight Pulitzer Prizes in its history, including four for editorial writing and three for photography before it was converted to tabloid format in 1981.
166頁:荒れ果てた聖歌隊席で,今は可愛い鳥が歌う。
シェイクスピアのソネット73
167頁:誰も聞く者のいない森の中で木が倒れたら,音がするだろうか?
a philosophical thought experiment that raises questions regarding observation and knowledge of reality.
「假如一棵樹在森林裡倒下而沒有人在附近聽見,它有沒有發出聲音?」是一個哲學思考實驗,提出關於觀察和現實知識的問題。
170頁:さもないと,指を切り取るぞ。
or I'll chop your balls off.
光さんのおくゆかしい表現。
206頁:今日はリベートが少ないらしい。
Must be a slow month on the kickbacks.
209頁:自分はなぜ微風に興奮(excite)を覚えないのだろう?
Spring Is Here - Frank Sinatra:Spring is here, why doesn't the breeze delight me?
シスター・フラナガンのガールズ・タウン。
★たぶん,「少年の町(Girls and Boys Town、正式にはBoys Townだった)は、非行少年や問題のある子供の寄宿と教育のために設けられた児童自立支援施設。カトリック教会のNPO団体として運営されている。以前は、「少年の町」だったが、今は少女と少年の町になった。1917年、カトリックの聖職者だったエドワード・ジョゼフ・フラナガン神父により、ネブラスカ州のオマハの下町で創設された。「フラナガン神父の子供の家」という言い方もされた。/wiki」から。/「フラナガン神父の子供の家」は,なにかで読んだ記憶があるが,スペンサーだったか,覚えていない。
226頁:T・J・エックルバーグ,どこにいるんだ。
The Great Gatsbyを参照。Eyes of T.J. Eckleburg.
229頁:飽くことなく研究し努力せよ。
Ulysses (poem) By Alfred, Lord Tennysonの末句,
One equal temper of heroic hearts,/Made weak by time and fate, but strong in will/To strive, to seek, to find, and not to yield.
243頁:愛にはいろいろな美しさに溢れてるものだよ,警部補。
Love Is a Many-Splendored Thing, McNeely.
『慕情』(ぼじょう、原題: Love Is a Many-Splendored Thing)は、1955年に公開されたアメリカ合衆国の映画。/1955年、ポール・フランシシス・ウェブスター作詞、サミー・フェイン作曲の作品。同名の映画(日本では『慕情』)の主題歌で、その年のアカデミー主題歌賞を受賞しています。原題の「Love is a Many-Splendored Thing」は近代イギリスの詩人フランシス・トムスンの詩「神の御国」の一節からとられた『A Many-Splendored Thing』によるものといわれています。
http://www.geocities.jp/jazzinn5/lovemany.html -
何年かぶりでの再読。
スペンサー・シリーズの第九作目。 -
★粗筋★
行方不明の女の子を探してほしい。
パートナーであるスーザンから頼みごとをされたスペンサーであったが、娘の父親は淫らな娘を家に入れるつもりはないし探すなといい、母親はただ泣いてるだけで複雑な背景があった。
ポン引きによって劣悪な労働状況で過ごしているエイプリルを救えるか!
ホークと共にタフガイが暴れまわる!?
後半の物語的谷から、ガガガッーと進み出すのがとても良かった。しっかりとしたオチはないけども、スカっと気分になれます。
スペンサーシリーズの序盤の作品ということで、お尻から読み始めた私にとってスペンサーの荒々しさと未熟さと強引さが、ちょいちょい見えて楽しかった!
スペンサーを見事に成長させたパーカーは、お見事★