無実のI (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 4-9)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150763596

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  • 探偵キンジー9作目。

    情景描写を大して読み込まない派にもかかわらず、
    この著者の描く風景や建物に魅かれてしまうのはなぜか。
    たぶん、キンジーの好み(そしておそらく著者の好み)、
    華やかな装飾や無駄なスペースのない、機能的で青い色が使われている、
    こじんまりしている住まいが自分も好みだからだろう。

    とはいっても、
    三百平方フィート、28平米弱の家に
    どうやって暖炉まで入れられるかわからないし、
    元ガレージの部屋のロフトに
    どうやって二つ目のバスルームがついているかわからない。
    どちらかだけでも、誰か見取り図を画いてほしい。

    前作で保険会社に(雇われていた訳ではないが)クビにされ
    オフィスを追い出されたキンジーは、
    法律事務所にオフィスを構え、仕事を手伝うようになったらしい。
    すでに殺人の刑事裁判で無罪となった男に対し、
    民事訴訟を起こすために事件を調査をすることに。
    だが、だんだん殺人事件の調査は、
    その調査を引き受けていた先輩探偵の突然死の調査へと
    変わっていく。

    最後の容疑者が二転三転していく展開する
    スピードはすごかった。
    久しぶりにかつて仲良くしていた刑事が出てきたのも気になったが、
    無愛想で高圧的な近所のレストランオーナーと
    大家ヘンリーの兄との恋の行方も気になる。

  • 結末まで、本当に最後の最後まで犯人がわからないのに飽きない、途中でダレないのはこの作者さんだけです。個人的な感想ですがσ^_^;とにかくキンジーが好き☆今回は事務所を追い出されたショックで、いつもの嘘つきで生意気なハラハラキンジーではありませんが、やっぱり好きです☆不倫も終わってたみたいで良かった。脇キャラもとても魅力的で、ロージーとウィリアムはどうなることやら…と楽しみです!続編ももちろん読みますとも!

  • なんてことはない、平凡な作品です。
    割と以前に出てきていた暴力的・退廃的表現は
    なりを潜めてしまっています。

    ただしある犯行に使われた殺害に関わるものについては
    なかなか斬新。
    知らない人にはこれは使えませんからね。
    ただし、「H」の時もそうでしたが、
    表記がちょっと違うのが気になりました。
    残念ながら、その読みはしないのです。

    他にもある事実も出てきてるので、
    見逃せないです。

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