- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150763619
感想・レビュー・書評
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自分にとって、このシリーズの魅力のひとつは主人公の私生活と、地道な捜査方法、特に聞き込みのシーンの多さだ。
それに尽きる。
サンタテレサという架空の街の魅力と言ってもいい。
こう言ってよければ、犯人が誰なのかとか、事の真相などはオマケみたいなものなのである。
今回はとてもシンプルな内容で、その分主人公の淡々と足で稼ぐ捜査流儀を十二分に堪能できる。
憶測に頼りすぎず、とにかく事実のみ、データを蓄積していく。
聞き込みを続けるうちに捜査対象の女性の生活、人物像が徐々に浮き彫りとなっていくという点では、何度も読み返したスカダーシリーズ「慈悲深い死」に少し似ているかもしれない。
ダニエルに髪をカットしてもらうシーンが忘れられない。
そして突然の死。
願わくばスカダーとミッキーバルーのように、ダニエルとミルホーンの関係が続いてほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今作はあんまりキンジーのシニカル面が出てこなかった気がします。すっかり夜型になって、夜中に聞き込みやら電話やらしててちょっと違和感。犯人はやっぱり最後までわからなかった、全く違う人を考えてました。刑事のチーニーかとf^_^;それにしても被害者の姉、嫌なやつだった!性格悪くて不細工、世間知らず…ダメだな。とはいえ、強気なキンジーが大好きです☆シリーズ読み進めます☆
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悪くはないのだけれども、
盛り上がりには欠ける作品。
最後のお楽しみ(?)の格闘の場面も
やけにあっさりで中途半端に終わっています。
珍しく新たな真実が出ても
静かなまんま。
それと割としつこいキンジーが
受け入れられちゃってますし。
らしくない作品ですね。
落ち着いては読めるのですが。