皮膚の下の頭蓋骨 (ハヤカワ・ミステリ文庫 女探偵コーデリア・グレイ)
- 早川書房 (1987年10月30日発売)
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感想 : 30件
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Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784150766023
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みんなの感想まとめ
物語は、孤島で発生した女優殺害事件を背景に、主人公コーデリアが直面する脅迫状や人間関係の葛藤を描いています。古典的なミステリーの要素を持ちながらも、コーデリアの生き様や彼女が抱える欲望や恐怖、憎悪とい...
感想・レビュー・書評
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脅迫状に怯える女優の夫から身辺警護を依頼されたコーデリア。舞台が上演される島の所有者や従姉妹や評論家などが滞在する中殺人が。事件発生までの描き方など古典的だが80年代の作。謎解きよりコーデリアの生き様から目が離せない。
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miyacococoさん111108さん、なんてタイムリーなアドバイス!現在とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集を読んでいるので次以降にします(笑)コーデリ...111108さん、なんてタイムリーなアドバイス!現在とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集を読んでいるので次以降にします(笑)コーデリアに興味津々です(*^^*)2023/10/08 -
111108さんmiyacococoさん、とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集のすぐ後には読まないほうがいいかも(笑)『女には向かない職業』がコーデ...miyacococoさん、とっつきづらくてなかなか読み終わらない短編集のすぐ後には読まないほうがいいかも(笑)『女には向かない職業』がコーデリア第一弾です♪2023/10/09 -
miyacococoさん111108さん、ありがとうございます♪来月以降に~(年末かも)でもまずは「女には向かない職業」から読みます(^-^ゞこちらは以前から気にな...111108さん、ありがとうございます♪来月以降に~(年末かも)でもまずは「女には向かない職業」から読みます(^-^ゞこちらは以前から気になってて読んでいなかった作品なのでちょうどいいタイミング!2023/10/09
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4+
物語はゆっくりとゆっくりと進んで行く。そして、じわじわと、染み入るように、心と頭に刻み込まれていく、欲望、打算、不安、焦燥、衝動、憎悪、計略、恐怖、悪意…。それらおよそネガティヴな思念とも言える困難に、敢然と立ち向かい、乗り越えんとする主人公の気高さよ。そのコントラストに、その完全な黒と白との対比に、そのいずれもが“皮膚の下の頭蓋骨”であることに、ちょっぴり感動している。前作を読んだときは大してどうとも思わなかったのだが、本作を読み終えた今、この主人公にちょっぴり感動している。いずれまた、2冊セットで再読したい。 -
『女には向かない職業』のコーデリア・グレイが孤島で起きた女優殺害事件に挑むミステリー。
丁寧を通り越して執拗と言ってもいいかもしれない描写や、一段落が非常に長いなど、決して読みやすい文章とは言えないと思うのですが、それでもこの重厚かつ端正な文体が自分には大好物らしくあまり苦も無く読んでいけました。
孤島での事件とはいえ警察は事件の早い段階で介入してくるので、思っていたようなクローズドサークルものではなかったのですが、人間関係をつぶさに描いた作品に仕上がっていると思います。伝説が語り継がれる孤島や、脅迫状、大理石の手などさまざまな要素がふんだんに盛り込まれているあたりもミステリー好きとしてはうれしいところ。
そしてラストの犯人とコーデリアの対決は迫力十分!
結末も当時のミステリーから考えるとちょっと変わった趣向になっているようです。(解説の受け売りなのですが、そこを読んできちんと納得できました)
そう考えると確かにミステリー作品の悪との対決という概念に新しい一石を投じた作品かもしれません。
コーデリアシリーズはこれ以降、続編が出ていないらしくとても残念です。 -
外国人作家の小説で最初に読んだ作品。
ページ数や字が多いのでそれなりのスタミナを要求されますが、それだけに読み応えもあります(^ ^
ただ、トリックよりも"人間の心の内(深層心理?)"に重点を置いている所があるので気が付いたら話の流れに置いて行かれてしまったという事が無い様にご注意を・・・・・・(多分、アンタだけ -
私立探偵として自立する女性・コーデリア。自分と重ねて読んだ。
「女には向かない職業」も大好きだけどこっちも大好き。コーデリアの潔癖、清純、無垢なイメージは、決して弱々しいものではなくて、凛として背筋を伸ばしながら悪に立ち向かう美しさを感じる。
犬猫探しみたいな小さな仕事ばかりで、お金もそんなになくても、世間の評価に左右されず自分で下した決断を信じる美しさ。
とても良かった。 -
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コーデリア・グレイ・シリーズ第2作。
脅迫状におびえる有名女優の警護を依頼され、孤島を訪れた探偵のコーデリア。島には壮麗な城と劇場があり、そこで行われる古典劇のために演劇関係者や女優の親戚等が集っていた。やがて殺人事件が起きて……。
これまで読んだP. D. ジェイムズの本の題名は暗い印象のものが多い。今回は『皮膚の下の頭蓋骨』ときた。猟奇的な内容だと嫌だなと思いながら手に取ったが、恐れていたほどではなかった(殺害手口はむごい)。読み手を身構えさせ、恐怖感を増幅させるねらいで付けられたのであれば成功している。いわくありげな登場人物や孤島の陰惨な過去と、ひたむきで可憐なコーデリアとの対比が鮮やかで、最後まで緊張感が持続。 -
女探偵コーデリア・グレイシリーズ2作目にして最後の作品。前作とはうってかわって、今度は孤島で起こる殺人事件の捜査にコーデリアが当たるという、古式ゆかしい黄金期のミステリのような本格ミステリ風作品になっている。
コーデリアの事務所を訪れた元軍人。彼の妻は女優であり、彼女宛てに数日来から脅迫状が頻繁に届いているのだという。彼の依頼はその妻が今度古城を頂く孤島の持ち主より公演の依頼を受けた、ついてはコーデリアに滞在中の身辺保護を頼みたいというものだった。
ヴィクトリア王朝様式の古城に招かれた人々は一見裕福そうに見えるが、それぞれに問題を抱えている、とミステリの王道を行くシチュエーション。
後にジェイムズ作品を読み進めていくうちに判ってきたのだが、この誰もが何か問題を抱えた人間が一堂に会しているというのはこの作家の作品の最たる特徴である。まだ本書では古城の内部を彩る豪華な調度品や島の風景の描写も精緻を極めており、これもジェイムズ作品の特徴の1つであることが後々解ってくる。つまり本書はジェイムズが本来の創作作法に則って書いた作品であり、『女には向かない職業』の方が、ジェイムズ作品としては異色だったということになる。
前作にも増して2倍以上はあろうかというボリュームと、見開きページぎっしり書かれた文章とで、1時間に40ページくらいしか進まなかった記憶がある。そんな小説は読み疲れして、早く終われ、早く終われと呪文のように頭の中で繰り返し、苦痛を感じながら読むのが私の常だった。本作でもそうだった。特に前半はほとんど登場人物らの相関や事情、古城ならびに島の描写に筆は費やされており、事件が起こるのは半ばぐらいだったように思う。その事件も密室殺人などといった本格ミステリならではといった派手さもなかった。しかし、コーデリアが犯人の動機を探り当てる段になって、この重厚さによって私の目の前にかかっていた靄が一気に雲散霧消した思いを抱いた覚えがある。今読んでみて、この動機がそれほどのカタルシスをもたらすかどうかは判らないが、当時は「おおっ!」と声を上げたものだ。ネタバレになるので詳細は書かないが、この動機を期待しすぎるとガッカリする方もおられるだろう。しかし私はこういうのが好きなのである。まさしくこれは好みの問題と云えるだろう。
そんなわけで私の評価は1作目よりこっちの方が上。従って1作目を気に入った方は同趣向の作風を求めると、肩透かしを食らって、さほど楽しめないかもしれない。
しかしなぜ早川書房はこのシリーズを先に文庫化したのだろう。それがために私はダルグリッシュ警部シリーズを読むことなく、このシリーズを読むことになってしまった。元々早川書房は原書の刊行順に関係なく、売れ筋の本から訳出、刊行する傾向があったので、恐らくジェイムズ作品も比較的とっつきやすいコーデリア・グレイシリーズを文庫化したに違いない。ま、そんなことをぐだぐだ考えても意味のないことなんだが・・・。 -
背景描写が多く、読むのに疲れる。
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読書にかける時間がなく、2週間かかってようやく読み終えた。文庫本で600ページあまり、特に長い分量ではないが、綿密な描写がびっしりと続くため、どうしても読むスピードが落ちる。加えて、裏表紙のあらすじにある殺人が起こるのは、ストーリーの中盤になってからというノンビリ感。舞台が孤島の城というゴシックぶりも、私にはついていけなかった。解説によれば、ラストは今までのミステリにない趣向を凝らしているらしいが、単に解決を描かず曖昧にしているだけでしょう。もっと魅力的になるはずの女性探偵も、ただ振り回されているだけの感じだった。
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「高慢と偏見、そして殺人」がすごくおもしろかったので、続けて読んでみたのだけれども、ううーん、ええと、すみません、こんな超名作ミステリについてとても言いにくいんですが途中で退屈しましたすみません。
長い……。
最初の、コーデリアが島に行くまでのあれこれや、島に行くメンバーそれぞれの話、殺人事件が起きるまでのいろいろあたり、死についての言及なんかはおもしろかったんですが、警察のひとりずつの尋問あたりで……コーデリアはどっかいっちゃったのかとか思いましたすみません。
最後の対決や、ほかに類を見ないようなラストにはスリルを感じたんだけれども。
謎解きがなきゃもっとおもしろいかもとか思っていたバカなわたし。ミステリは読まないほうがいいのかも。
ほんとすみません。-
niwatokoさん、こんにちは。
あはは、そんなに謝らなくっても、と笑ってしまいました。これはずいぶん以前に読んだはずですが、あんま...niwatokoさん、こんにちは。
あはは、そんなに謝らなくっても、と笑ってしまいました。これはずいぶん以前に読んだはずですが、あんまり記憶にないということは、すごく面白い!とは思わなかったんでしょうね。
大家の名作って、楽しめないと自分の方が間違ってるような気にさせられますよねえ。そういう気持ちがよーくわかる感想でした。2013/10/29 -
そうなんですよ~、どんな感想見てもみんな大絶賛で。だれか、ちょっと退屈したとか言ってほしい(笑)。
もちろん、まったくつまらないとかではな...そうなんですよ~、どんな感想見てもみんな大絶賛で。だれか、ちょっと退屈したとか言ってほしい(笑)。
もちろん、まったくつまらないとかではないんですけどね。記憶に残るような派手な展開とかなにかはないんですけど、もっとじっくり味わって読んだらいいのかもしれません。
小声で言うと、わたしクリスティとかもそれほどおもしろいと思えないんですよねえすみませんすみません。ミステリ読まないほうがいいですね(笑)。2013/10/29
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男も女も、賢人も愚か者も、金持ちも貧乏人も、聖職者も悪人も、みな等しく、皮膚の下は頭蓋骨。
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P・D・ジェイムズに決定的にハマったきっかけがこれ。前作「女には向かない職業」もいい作品だけど、これはさらに読み応えがあって読後の満足感もアップ。それにしてもすごいラストだよなぁ……。
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やっぱり、タフなコーデリアでした。それから厚かったです、この本!
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相変わらずの重厚感がたまりません。普通のミステリではちょっと考えられない結末で読み応え十分。
著者プロフィール
小泉喜美子の作品
