猫は郵便配達をする (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 9-21)

  • 早川書房
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本棚登録 : 111
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150772215

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  • 猫は郵便配達をする (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 「シャム猫ココシリーズ」六作目(邦訳としては二十作目)。シリーズ四作目までが執筆された当時の60年代の世俗を反映していたのに対してシリーズ復活した当時の80年代の世俗を反映するために設定変更が行われた作品(第二次世界大戦に従軍した設定が単に軍隊に入ったということになっていたりする)。メインのサポートキャラになっていくかと思った人達があっという間に退場していったのには驚いた。やっぱりこれ普通に発表順に訳していった方が良かったんじゃ……

  • だんだん主人公の恋人が何をどうしたいのか謎になってきたような。
    猫は相変わらず可愛かったです。

  • シャム猫ココシリーズ。クィラランが、新聞記者を辞めてからのお話。

    「ひとついわせて、クィル。教師にとって 本物の教師にとって 最高のご褒美は、素材を発見して、それに栄養を与え、大きく育っていくのを眺めることなの。
    教師の本質をつくくだりがある。筋とは関係のない、人生の薀蓄があるのはうれしい。

    アーチ・ライカ、アイリス・コブという新聞記者当時の知り合いが最初に登場するので、第一話、第二話からのつながりもよい。
    ピカックス市へ来たあと、おばさんが亡くなり、グッドウェインター一族とのつきあいがはじまり、突然の事故。
    その裏側が、一枚づつ剥がれていく。
    殺人事件が多いが、あまり暗くならなく、当事者意識が薄いのは、シャム猫ココが本当の主人公だからかもしれない。
    デザイナとしてのデイジー・マルが、死んだ後の話になっていて、一度も生きた姿で登場しないのは残念。
    また、デイジーの有人、ティファニー・トロッターも、登場してすぐに亡くなるのも残念。
    魅力的な人物を、おしげもなく殺していってしまう作風に驚く。

    猫が郵便物を仕分けしているので、「猫は郵便を仕分けする」という標題はどうだろう。
    The cat who played post office.
    郵便局ごっこなので、配達とは限らないという気がしています。

  • 晩餐会のシーンが好きだなぁ。

  • お初のシャム猫ココシリーズです。図書館で一番発行年が古いものを借りたのですけど第一作ではなくて残念。調べてみたら随分たくさん出ているんですね。猫をこよなく愛する主人公、ジム・クィラランは新聞記者の仕事をしつつ質素な生活に満足していたのに、突如、莫大な遺産を受け継ぐことに。小さな町に移り住んで、そこの人々と親しくなるにつれて、なんか不穏な気配が見え隠れ・・・。賢い(というか、ほとんどファンタジーですよね、ピアノまで弾いちゃうんだから)ココのおかげでヒントをもらったり、危ういところで助けられたり。現実感はないけれど、昔読んだ赤川次郎の三毛猫ホームズとは違い、うん、許せちゃうな、と思えるのは、全てをココに頼っているわけではないことと、ココの深謀遠慮が興味を引っ張ってくれるから、かも。しばらく、このシリーズ、読んでみたいと思います。

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