ダンシング・ベア (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (1993年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150774035

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルドって困難だな…と思った作品。
    酒量も控えめだけれども控えている真実は
    とてつもなく大きいものだったわけで。

    そんな事件に巻き込まれ、彼の命をも
    ふっとばされれそうになったミロ。
    やがて依頼の裏側にはとんでもない
    事実が絡んでいることを突き止めますが…

    とてつもないダメ人間だけど、
    彼が黒幕に言った言葉は刺さるよ。
    もしもバカな行動をとらなければX人は
    死ななかったと…

    そして今回は女性もよいのよね。

  • ミロ・シリーズ二作目。禁酒と言いつつシュナップスはOKと、グイグイ飲んじゃってる。ミロが飲んでいるシュナップスは日本で手に入るのだろうか。。飲みてぇ!バディものとしてもシビれるセリフを味わえる大好きな作品。ジェイムズ・クラムリー寡作過ぎる。この後、何年も作品が出なかったんだよなぁ。たぶん。

  • 主人公ミロは、そもそも事件を解決するという気がない。依頼人が満足して金がもらえれば、それでいいのだ。理想があったり正義感溢れてたりしないで、怯えれば酒や薬におぼれて、やっとのことで立ち向かう勇気を絞り出す。すごく人間臭くて魅力的だ。事件の真相は中途半端な感じもするが、しばらくすると再読したくなる気がする。

  • 98097

    「酔いどれの誇り」のような感傷味は少なく、アメリカ西部をやたら移動してまわるのが印象に残った。

  •  新年早々に読む本としては、かなりふさわしくない。膨大な遺産を持ちながら遺言により50歳過ぎまで受け取れない主人公は、麻薬とアルコールにおぼれる自堕落な生活を送っている。金に頼らず自力で社会に貢献できる人間になるようにという親の迷惑な期待が完全に裏目に出た感じ。この一種独特な設定が背後をずっと流れている。どうしたって、ワクワクするような楽しいものになりそうもない。
     物語自体は、これは意外だったんだけど、過剰なほどのアクションシーンが出てくる。物語の規模も大きい。登場してくる人物はなかなか良い感じ。一癖ありそうで、実際に一癖あるんだけど、しばらくつきあっていると良いところが見えてくるって感じ。もっとも最後まで読んでみると、それもまたどうかなって思うのだけど。
     ずっと主人公の行動から目を離せない感じで読んでいって、起伏に富んだストーリー展開も、どうしようもない馬鹿野郎である主人公も、本当に目が離せないんだけど、最後に来てちょっと裏切られたかなって気がした。まあ、これもありなんだろうけど、なんか拍子抜けがするっていうか、それはちょっとあんまりだなって気がした。不自然とかそう言うんじゃなくて、意地悪な終わり方。
     ついでにいうと、年齢というものをすごく考えさせられてしまった。「中年の男の人って、あの後に悲しくなったりするのよね」みたいなことを、あの後に若い女の子に言われたら、僕はしばらく立ち直れないような気がする。まあ、そういう機会もないから、よけいな心配なんだけどね。
    2005/1/3

  • 親の遺産を自由に使えるようになるまで、だらだらと過ごしている探偵ミロドラゴヴィッチ。
    「卑しき街を行く誇り高き騎士」には程遠い感じですが・・・。

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