犯人にされたくない (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 4-2)

  • 早川書房
3.13
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150778026

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  • 私立の幼稚園に息子が入ってしまったのだ。もとのもくあみ、授業料のためにわたしは探偵事務所にもどるはめになり、そしてまた事件に巻き込まれることになった。妻の知り合いの人妻が売春を強要されており、そこから救い出してくれないかという。争いごとは避けて通る主義なのに、妻の強硬な頼みに負け、その結果わたしは殺人の容疑者にされてしまった……。何事にも弱気な探偵が目のさめる反撃を決意するシリーズ第二作。
    原題:Murder
    (1988年)

  • シリーズ二作目。今回は息子が私立幼稚園に入ったことでお金が必要になった主人公が再び元の職場で使われながら、妻のママ友の問題を解決するために動きます。殺人現場に行き当たり、通報し、容疑者にされるのはお約束。確かにハードボイルドではあるのですが、彼は万能どころか何度も読者をひやひやさせ、逆にそれが人間臭くて共感を覚えるのです。前回関わった刑事との再会があり、シリーズものならではの楽しさも加わってきました。自分の信念には忠実で、妻に頭が上がらず、多分本当は頭がよくて、運がいい彼をもう少し追いかけていきます。

  • 同じような題材でもチャンドラーとは語り口がずいぶん違うものだ。でもなかなか面白かったし、他の作品も読んでみたい。江口寿史の表紙イラストがイカス。

  • パーネール・ホールのさえない調査探偵が殺人事件に巻き込まれるシリーズ物。推理ものとしては物足りないが、頼りない主人公のソフトボイルドとして軽く楽しめる。

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