- Amazon.co.jp ・本 (539ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150778132
感想・レビュー・書評
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有名なクロスワードパズル作者という触れ込みの食えないばあさんコーラが警察を手玉に取って連続殺人事件を解決するユーモアミステリ。クロスワードのカギが事件の重要な情報として出てくるが、実際にはクロスワードの知識がなくてもストーリーを追うのに問題はない。事件自体はたいして独創性はなくつくりも雑だが、まあこれは本格ものではなくて、コーラと姪のシェリー、ハーパー警察署長、記者のアーロンという顔ぶれのおもしろおかしいやりとりを楽しむべきものだろう。原作には実物のクロスワードパズルが付されているが、そのまま訳出することはできないので、ニコリ制作の日本語版の別物がついている。
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解説めいたものを書くと、非常に魅力あるキャラクターなのだが、実は余り面白くなかった。ホールはほのぼのとした中に、切れの良いユーモアを感じさせる作家なのだが、どうもこの作品では切れ味が悪い。キャラクターが生かしきれてないのか、アメリカと日本の文化差が出てしまうのか?。なんだか上滑り。それより早くヘイスティングものを出してもらえないかな。
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スタンリーシリーズでほのぼのとした雰囲気のミステリーを書いている作者の、別シリーズ(になるのかな?)。
新聞にクロスワードパズルの連載を持つパズルレディが、ある田舎街で起こった殺人事件を酒を飲みながら解決するお話。
クロスワードパズルのキーワードのようなものが書いてある紙を、墓地で殺された少女が持っていた。そのため警察はたまたまその街に住んでいるパズルレディにパズルの解決を依頼する。
が、そのパズルレディはただの酔っ払いおばさんとしか思えない。ミステリーを読んで大きくなった彼女は、警察を尻目にさまざまな行動をとり、困惑させる。
パズルレディの姪と、その街の新人新聞記者の掛け合いも楽しい、ほんわかとしたストーリー。 -
大好きなパーネル・ホールの小説。
控えめ探偵スタンリーシリーズじゃない。
笑う箇所は少なかったけど、
この人の小説はさすがに面白いと思った。