季節の終り (ハヤカワ・ミステリ文庫 リ 2-9)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150784096

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  • 私立探偵サムソン・シリーズの6作目。出生証明書が偽物と出入国管理局から拒否された夫婦が依頼人。調査してゆくにしたがい、過去の殺人事件、それに関わる人々が明らかになってゆく。この作品の良さは、350ページというほど良い厚さの文庫の中で、不自然にヒーロー化されていない私立探偵が地道な捜査によって、真実にだんだんと近づいていく過程が心地よいユーモアとともに展開されていくという点にあると思う。派手な面白さはないが、読書の快感を得ることができる。警察内のサムソンの協力者であるミラーが、今回はいい味を出している。

  • A.サムスンは好きな探偵だ。探偵の誇りと自負が感じられれる。派手さはないがでしゃばらず控えめでウイットに富んでいる。R.チャンドラーの影響は大きく、原寮、藤原伊織、香納諒一などの系譜につながる。村上春樹もそうだね。
    巻末にリューインの著作リストが掲載されている。13冊すべて読んでいるはずだけれどストーリーは記憶から完全に欠落している。

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