赤毛のストレーガ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 8-2)

  • 早川書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150796020

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  • ストレーガ、おっかない女性の印象を持たせようとしていたようだけど、子供思いの良いオンナ。

  • 〝アウトロー探偵〟バークシリーズ第2弾で、この後上梓した「ブルー・ベル」が日本でも大きな反響を呼んだ。幼児虐待をテーマに暗黒街の〝必殺仕事人〟らが活躍するという設定は斬新で、特に第1作「フラッド」は躍動感に溢れていた。特異な世界観で新たなヒーロー像を確立したヴァクスの登場は感動的ですらあったほどだ。だが、「…ベル」にいたると、バークの個人的な闘いに焦点が移り、社会的視野や構成力が弱まっている。元犯罪者/異端者の集まりに過ぎなかったバーク一味は、自警団としての質を帯びて自縄自縛に陥り、シリーズとしての限界も暗示していた。独自の「正義」を標榜する兆しを見せ始めているのが本作で、デビュー作にあった荒削りながらも爽快な物語性はもはや無く、無頼の徒としてのバークとその仲間の特異性のみが浮き上がっていく。依頼者となる「赤毛のストレーガ」の造形も、小児性愛者の心理面の掘り下げも浅く、混沌とした展開に終始している。さらに陰鬱なる「…ベル」の物語でヴァクスは暴走し、「フラッド」で構築した娯楽性を破壊した。第4作「ハード・キャンディ」冒頭での退廃感が全てを物語っている。

  • アンドリュー・ヴァクス、密かにマイブームであります。このシリーズ、哀しいけれど最後にはスカ~っとさせてくれるんです。
    永遠に無くなることはないであろう幼児虐待。惨い性的虐待を受けた子どもたちの正義の味方であるバークとその仲間たちに惚れ込んでいます。ヴァクスは前にも書きましたが自動虐待を専門にした弁護士なんですけど、裏表紙にある御本人の写真を見ると・・・アイパッチをつけてちょっと不気味。この人自身、何かいわくがあるんじゃないの?っていう感じであります。(笑)
    本書はシリーズ第2弾になるのですが、前作よりもさらにグレードアップしていきますよ~、バークの仲間たちが。それにもっともっと登場人物を知ることもできます。読んでいるとあまりに惨過ぎて、アメリカって病んでいるとよく言いますが、病みすぎですよん。
    ま、児童虐待は何もアメリカに限って起こっているわけじゃないんですけどね。もっともっと書いて欲しいです。そして一人でも多くの人がこの事実から目をそらさず対処して行こうという気持ちになってほしいものです。がんばれ~バーク!&ヴァクス!!

  • 最初はなかなか話が進行しない印象でしたが。

    とにかくあらゆる描写が細かく、リアルなのが面白かった。
    キャラもそれぞれ役割が明確。
    幼児虐待というモチーフも非常に興味深い。
    総じて情報量が多い、ハードなミステリーという印象。

  • アンドリュー・ヴァクス、密かにマイブームであります。このシリーズ、哀しいけれど最後にはスカ〜っとさせてくれるんです。永遠に無くなることはないであろう幼児虐待。惨い性的虐待を受けた子どもたちの正義の味方であるバークとその仲間たちに惚れ込んでいます。ヴァクスは前にも書きましたが自動虐待を専門にした弁護士なんですけど、裏表紙にある御本人の写真を見ると・・・アイパッチをつけてちょっと不気味。この人自身、何かいわくがあるんじゃないの?っていう感じであります。(笑) 本書はシリーズ第2弾になるのですが、前作よりもさらにグレードアップしていきますよ〜、バークの仲間たちが。それにもっともっと登場人物を知ることもできます。読んでいるとあまりに惨過ぎて、アメリカって病んでいるとよく言いますが、病みすぎですよん。ま、児童虐待は何もアメリカに限って起こっているわけじゃないんですけどね。もっともっと書いて欲しいです。そして一人でも多くの人がこの事実から目をそらさず対処して行こうという気持ちになってほしいものです。がんばれ〜バーク!&ヴァクス!!

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