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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784151000270
感想・レビュー・書評
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『かたつむり観察者』の薄気味の悪さが他を圧倒する本短篇集。
筋も簡単、裏に込めたメッセージもきっとあんまりない。ただ、書かれている文章が、のっぺりとしつこく、脳内に侵入してくる。
見たいけど見たくない。子どもの頃、父親が見ていた”特命リサーチ200X”を、怖くて見られないけど見たい、となっていた時の感覚を、久しぶりに思い出しした。
(2025年7月23日(水)、翻訳文学試食会課題作)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.7 小説の楽しみは結末や回収だけではないて教えくれる短編集。映画に出てくるのを見て読みたくなった。非現実的だが人間の深いところを描いている。最後の話は人間の原罪を裁く話。
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映画「RERFECT DAYS」に登場した「すっぽん」を読みたくて…。どのお話もじんわりとした不安や罪悪感、焦燥感があってとても良かった。
「すっぽん」「モビールに艦隊が入稿したとき」「もうひとつの橋」「からっぽの巣箱」辺りが好み。 -
「PERFECT DAYS」にすっぽんの賞が登場したものの、未読だったので読み始めた。読み進むにつれて、登場人物たちの危うさに敏感になり、読む速度が加速。7「アフトン夫人の優雅な生活」、8「ヒロイン」、10「野蛮人たち」、11「からっぽの巣箱」が特に好きでした。
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「パトリシア・ハイスミス」の短編集『11の物語』を読みました。
「パトリシア・ハイスミス」の作品は昨年の10月に読んだ『殺意の迷宮』以来ですね。
『殺意の迷宮』が今ひとつだったので、、、
今度こそは… と期待しつつ読みました。
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たまたま台所にあったボウルに入っていた食用かたつむりを目にしたのがきっかけだった。
彼らの優雅かつなまめかしい振る舞いに魅せられた「ノッパート」氏は、書斎でかたつむり飼育に励む。
妻や友人たちの不評をよそに、かたつむりたちは次々と産卵し、その数を増やしてゆくが… 中年男の風変わりな趣味を描いた『かたつむり観察者』をはじめ、著者のデビュー作である『ヒロイン』などの短編を11篇を収録。
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以下の11篇が収録されています。
■かたつむり観察者
‘The Snail-Watcher’
■恋盗人
‘The Birds Poised to Fly’
■すっぽん
‘The Terrapin’
■モビールに艦隊が入港したとき
‘When the Fleet Was in at Mobile’
■クレイヴァリング教授の新発見
‘The Quest for Blank Claveringi’
■愛の叫び
‘The Cries of Love’
■アフトン夫人の優雅な生活
‘Mrs. Afton, Among thy Green Braes’
■ヒロイン
‘The Heroine’
■もうひとつの橋
‘Another Bridge to Cross’
■野蛮人たち
‘The Barbarians’
■からっぽの巣箱
‘The Empty Birdhouse’
「パトリシア・ハイスミス」の作品なのでミステリーやサスペンスを期待して読んだのですが、、、
期待したような作品よりも、ホラー系や恋愛系等の多様な作品が収録されていました。
気味悪い感じのホラー系は「スティーブン・キング」の作品を思い出させる作風でしたね。
どの作品も微妙な心理状況を扱っているところは共通していました。
正直なところ、あまり好みの作品群ではありませんでしたが、、、
そんな中では、文壇デビュー作の『ヒロイン』が印象に残る作品でした。
ちょっと恐かったですけど、そんなところ「パトリシア・ハイスミス」らしい作品でしたね。
『レベッカ』に通じる感じの恐さかな。 -
一番最初からかたつむりの気持ち悪さを最大限あらわした奴がきて、気が滅入った。しかもむこうの人たちはあれを食うんだからな……。「ヒロイン」の過度な愛情と承認欲求からくる気持ち悪さは極上。「恋盗人」は気持ち悪さから始まるが、そこからの転換が美しい。
著者プロフィール
パトリシア・ハイスミスの作品
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