24人のビリー・ミリガン 上 (ダニエル・キイス文庫)

  • 早川書房 (1999年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784151101045

感想・レビュー・書評

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  • 頭が混乱して、、、⁉︎ 多重人格 、しかも24人!人格だけでなく年齢、性別もちがう人々が代わる代わる出てきて人物像を追うだけでも大変⁇
    これがノンフィクションなんてなんとも信じ難いけど
    真実なのよねぇ〜
    読むだけでもエネルギーがいるけど頑張って下巻につづく…

  • ☆3.8

  •  連続レイプ犯として逮捕されたビリー・ミリガン。逮捕後の裁判までの経過とそれ以前の彼の生活に迫るノンフィクション。
     
     単に治療やビリーの人生の話だけではなく、逮捕後の様子やビリーの弁護士たちの活動の様子など多角的に書き込まれています。

     無罪を勝ち取るための弁護士の活動や裁判にビリーを参加させることができるかなどといった、ビリーの中の人格たちと医者との会話など
    興味深く考えもしないようなことがいくつか出てきて、読んでいて面白かったです。

     ビリーの過去の話になってから、どうしてそのような人格が生まれてきたのか、といった話から、また各人格は行動だけでなく内面もしっかりと描写されていて、
    そこの書き分けがすごいな、と思いました。

     単に治療やセラピーの様子だけでなく、そのように各人格を描きつつ、ビリーの人生に迫ろうとしていることが感じられる上巻でした。下巻でもしばらくビリーの半生の話は続きそうです。

  • 人間が平静を保っているのは紙一重。
    家族と接する自分、仕事の自分、出会う人毎の自分、一人の時の自分、寝起きの自分、空腹時の自分、寝ているときの自分。。。。。。改めて社会適合性を保つ脳みその能力ってすごいなと思うと同時に、その制御がなんらかのきっかけで壊れた時、ビリーのような多重人格にあっさりなってしまいそうな気がしてきた。
    また、社会適合性というバランスをとる行為によって、人間は凡人化しているのであろう。天才とよばれる偉人達は、バランスを取ることから解放され、特定の分野へ視野をあえて狭窄化した上で大きな成果を手にしてきたのであろう。

  • 1977年にレイプ犯として逮捕された、24の別人格を持つ多重人格者、ビリー・ミリガンの内面の葛藤を、入念な取材に基づき小説的に描き出している。
    物語調であるがゆえにどこか現実離れした眉唾物っぽさも感じてしまうが、逆に多重人格者がどのように複数の人格を体感しているのかを生々しく実感できる。多重人格者を理解不可能な精神病者としてではなく、幼少期の虐待体験を通じてそうした人格を生み出してしまい、自我を統合できずに苦しんでいる被害者として描いているところが、本書が他のフィクションとは大きく異なる点だと思う。非常に興味深く読んだ。

  • 多重人学者・ビリーミリガンの裁判から「教師」にたどり着くまでの治療、そして幼少期からの半生を描いた前編です。
    ビリーは仰天ニュースで初めて知りました。

    人の精神力というものは個人差があるし、当然弱く繊細な人もいる。
    ビリーはその中でも特に弱かったのでしょう。

    継父の虐待に実父の目前の自殺。
    そんなこと、どんなに精神力が強かろうと耐えられなかったと思います。
    でも人間の奥底にある防御本能がギリギリで「生」にしがみついていた状態。
    辛かっただろうな、と思います。

    ビリーもまた被害者なんだな、と思いました。

  • 事実は小説よりも奇なりってまさにこのこと。

    下巻に感想はまとめたい。

  • 下巻のレビューに感想をまとめる。

  • 世界一有名な多重人格者の話。ノンフィクションです。
    物語としてもとても面白く、解離性同一性障害がどういうものなのか理解するのにもいい作品だと思います。
    何よりビリーを含めた24人の人物たちが丁寧に、生き生きと描かれていて魅力的です。
    「人格」と呼ぶのは本人たちに失礼なのですが、人格の誰かに皆必ず憧れるのではないかと思います。夢がある一方で、深い苦しみの描かれた作品。おすすめです。

  • 幼少の頃の生活環境の大切さを知った。
    ビリーが気の毒でならない。
    最悪な家庭での出来事がきっかけで人格が分裂してしまった。

    幼いビリーが多重人格によって人々から誤解を受けてしまう様は心が傷んだ。

    しかし、いくら多重人格という精神疾患があるとはいえ犯罪が軽減されてしまうのには疑問視する。

  • 24人の人格を持つビリー・ミリガン。記憶にない犯罪を犯し、その当時知られていなかった多重人格が明るみに出た。幼い頃の虐待が心理的にもたらす影響など興味深かったです。

  • 多重人格となったビリーや関わった人たちを徹底的に取材し、丁寧に描いてとても興味深かった。
    多重人格を認めない医者や政治家、新聞報道などにより、彼はどんなに苦しんだだろうか。
    かく言う自分も、本書を読むまでは多重人格について、懐疑的だったことを認めねばなるまい。何にせよ、肉体は一つなのだから、と不思議だった。
    今は、幼児期の虐待からの自己防衛のためだったことがとても良くわかる。
    それにしても、ビリーのその後がとても気になったが、下巻「日本語版のためのあとがき」にホッとした。

  • 850円購入2010-01-20

  • 1977年、オハイオ州で連続レイプ犯として一人の青年が逮捕された。
    彼の名はビリー・ミリガン、22歳。
    逮捕時、彼はひどく怯え、何が起こっているかわからない様子だった。
    時々、目が虚ろになり人が変わったように攻撃的になったり、明るく喋ったり、すすり泣いたりした。
    拘置所に入れられたビリーは、また虚ろな目をした後、愕然とした表情であたりを見渡し「なんてことだ!」と大声を上げた。「またか!」
    .
    アメリカ史上初、多重人格による精神障害で無罪になった実在の人物のノンフィクション。

    彼には24人の人格が同居している。

    人間の脳はすごいな、と感じます。

    イギリスの上流階級のアクセントで話すアーサー。
    ユーゴスラビア人でスラヴ訛の英語を話し、アドレナリンの流れを自在に操るレイゲン。
    など、多種多様な人種と年齢、性別の人が何故生まれたのか?

    下巻に続く。

  • レビューは下巻に。

  • とても信じられない。実話だったというのは分かるけど頭が追いつかない

    今まで読んだ中で最も奇妙で最も不思議な話

  • 258ページまで読んで返却

  • ちなみに表紙のデザインが違ってます。表示されているのは古いバージョン。かなり面白い。詳細は下巻に。

  • 『アルジャーノンに花束を』のダニエル・キイスが
    多重人格障害の犯罪者ビリー・ミリガンを描いたノンフィクション。

    当時、犯罪と多重人格の関連性について裁判で争われて大変有名になったらしい。
    事件自体は1977年に発生しているので、このような問題について検討されるようになったのが意外と最近であることに驚きを感じる。

    当のビリー・ミリガンは去年(2014年)12月12日に59歳で生涯を閉じた。
    多重人格というものがどういうものであるか、また人生においてどのような影響をもたらすのか一例を明かした興味深い書。

    わかりきっていることではあるが
    登場人物が多いので読んでいて混乱する。

    詳しい感想は下巻で。

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