ビリー・ミリガンと23の棺〈下〉 (ダニエル・キイス文庫)

制作 : Daniel Keyes  堀内 静子 
  • 早川書房
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レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151101076

感想・レビュー・書評

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  • 737円購入2011-06-28

  • 上下巻で構成された『24人のビリー・ミリガン』の続編です。
    精神病の人間に対しての偏見が生み出す劣悪な環境と虐待を、如何にして精神が正常と思っている人間に知らしめるかという事に終始するでしょう。精神的に病んでも賢い彼等が、多くの常識を塗り替えていく上巻は映画のストーリのような波乱万丈さを伺わせます。しかし、下巻に至るとミリガン氏の精神病的面が強く出ており、『あぁ、やはり精神的な病を持っているのだな』と思わされます。
    この本は精神病の方の内面が描かれているし、精神病の認識が未成熟だった頃の酷い時代も描かれています。精神的な病に関わる教科書としても素晴らしい一冊に思えます。
    そして彼が本書で最後に言った言葉は、彼だからこそ重く、正常と自称する者達でさえ口にし難い意味を含んでいるのです。

  • ビリーミリガン、なんて大変な人生を送った人だろう。
    世界仰天ニュースでは、現在のビリーミリガンが映ってたな。普通の人に見えた。

    最後良かった。

    まず、自分が父親を許す。そうすると父親の霊が子供の頃の彼を傷つけた誰かを許し、許しは過去に遡ってゆく。


    そうね。まず自分から。

  • 政治ゲームに巻き込まれ、ビリーが非常に不当な扱いを受けていることに腹が立った。多重人格者の艱難辛苦というより、権力闘争に利用された者の闘いの記録だと思われる。最後には自由になれて良かったが、これからも大変だろう。「ビリー・ミリガン」は知られているから、どこに行ってもついてくるものがあるんだろうな。

  • ビリーがようやく多重人格の問題と向き合うような内容で、早足で話が進んでいくような印象でした。
    相変わらず裁判と病院が中心ですが、最後に落ち着いたビリーの様子が書かれていてホッとしました。

  • "The Minds of Billy Miligan" のその後の壮絶な記録。
    政・官・メディアの利権争いの道具として翻弄されながら、適切な治療を施されず苦悩する様子が克明に描かれている。多少の脚色はあるとは思うが、ビリーが受けた苦痛、絶望がいかほどのものであったかが窺い知れるが、本人が味わったであろう業火は想像を絶するものだったのであろう。

    出版当時日本語版が世界に先駆けて先行販売されているのを書店で見つけたので、原書を長い間探し求めていたが、これについては映画化の噂があったりしながらも、今日に至るまで出版はされていなようだ。書中に実名で悪事を曝されている当事者の圧力によるものか・・・。
    そういった経緯もあり、ブックオフで各々105円で売られていたので渋々購入。

    しかし日本語訳ははっきり言ってクソ。"bitch"が「淫売」、"son of a bitch"が「淫売の私生児」とか、戦前の翻訳とかならまだしも、94年にしてこのレベルはあり得ない。
    ダニエル・キイスの原文で味わえないのが非常に残念なところである。

  • 州立ライマ病院のビリーは最悪の状況に追いこまれていた。以前に時折現われていた、24の人格を統合する「教師」も姿を消し、人格は分裂の度を深める一方だった。しかしビリーは、シーツをほぐした糸を用いて外部へ中の状況を知らせ、さらに院内の仲間を組織して叛乱を準備するが、状況は思わぬ方向へ…人間の想像力を超えた極限状況と、そこで生きぬこうとする青年の軌跡を描いたビリー・ミリガン2部作、堂々の完結篇(amazonより抜粋)

  • 『24人のビリー・ミリガン』の続編。
    人格統合されてから、あとは平穏に過ごせていると良い、と思った。
    真実は、私には分からない。

  • ビリーの刑務所での体験――
    キイス氏との交流が、非常に危険かつ困難を極めた。刑務所における、人権問題も浮き彫りにする。
    統一された人格“教師”の存在も危機的状況に陥る。彼の内面世界に現れた23の棺。
    それは人格の統一への一歩か、死へ向かうものなのか――
    自身の故郷へキイス氏と訪れるビリー。彼の行動は、心の叫びそのものでした。

  • 高校時代読んだ本

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